何でもそうだが、何かを覚えたり身につけたりするためには、最低限必要な「知っておくべき言葉」がある。
釣りもそうで、これを知っておかないと説明のしようがない、調べようがない、なんて言葉を紹介したいと思う。
なお、下記は海釣りメイン、ルアーもやるけどエサ釣りの方が多い、釣り人7年生の俺の私見に基づくものなので、絶対的に正しいってわけではないので注意。
釣り方編
エサ釣り
釣りの中でも、代表的な釣り方のひとつ。
針にエサをつけて、魚に食わせて釣ろうってこと。
魚にしてみればマジモンの食い物なわけだから、そりゃ釣れるわ。(実態はそうでもないんだけど)
エサは、みんな大好きオキアミ(エビみたいなやつ)、サバやコノシロやサンマやイカなど魚の切り身、キビナゴやイワシやホタルイカなど一匹ままの魚、イソメやジャリメやユムシやミミズなどの虫エサなどがある。
変わり種だと、トウモロコシやスイカ、虫のサナギなんかも。
基本的には、大きな魚は大きなサイズの餌を食べるし、小さな魚は小さなサイズの餌を食べる。
が、大きな魚も小さなサイズの餌も食べる。
しかし、どんな魚も好みのサイズ以上の大きさだと食べない。
なので、基本的には、できるだけエサは小さめの方がいい。
小さすぎて食わない、ってことはあんまりない。
良いところは後述のルアー釣りよりも釣果が得やすいこと、悪いところは荷物が多くなりがちなこと&エサがクサイこと&虫エサがキモイこと。
釣りなんてそんなもんだが、ビギナーに教えている時のリアクションで素直に多いのはコレ。
とはいえ、ルアーに比べると釣果が得やすいの一点で、初心者はまずはエサ釣りの方がいいんじゃなかろうか。
釣りの面白さなんて、まずは成功体験がないと知る気にもならないと思うし。
ルアー釣り
エサ釣りと違い、マジモンの食い物でなく、疑似餌(ルアー)を使ってやる釣りのこと。
ルアーには、ブヨブヨして気持ち悪いワーム、魚の形をしたメタルジグやミノー、虫を模したフライなど、バリエーションはメチャクチャ多い。
良いところは、まず満足感。
エサ釣りは「釣れた」って感じだが、ルアーは「釣った!!!」って感じ。
なんとも伝わりづらいとは思うのだが、こればかりは是非とも体感してほしい。
アジやメバルなどの小物でもビンビン引いて楽しいが、大型の魚やアオリイカやマダコなんかが釣れた時の喜びは代えがたいものがある。
あと、荷物が少ない。
エサ釣りと違って仕掛けやオモリやエサなんかがコンパクトなので、準備が楽。
荷物が少ないため、フットワークも軽くて、あちこち移動できるのも強み。
また、生の餌を使わないから、キモくもないし臭くもない。
そんな背景から、ハードルが低いので始めやすかったりもする。
悪いところは、魚にしてみればルアーなんて食品サンプルなわけだから、マジモンのエサ釣りよりは間違いなく釣れづらい。
ある程度のキャリアのある釣り人なら釣れない日なんて全然あるよ!てなもんだと思うが、ビギナーにはしんどい。
成功体験がないまま、毎回釣れない!を繰り返せば、やめちゃうのも無理はない。
ポイントが悪いのか、投げ込んでいる場所が悪いのか、深さがあっていないのか、ルアーが合っていないのか、誘い方が悪いのか、単にいま魚がいないのか、魚はいるけど食い気がないのか、何が悪いのかわからない中で、とにかく釣れないんだから。
「エサ釣り=釣れる」とか、「ルアー釣り=釣れない」なんて言う気はないが、エサ釣りと比べると釣果が得づらいのは確かかと。
オカッパリ
船に乗らないで、漁港、堤防、釣り公園、地磯なんかでやる釣りのことで、ショアとも呼ぶ。
良いところは、殆どの場合エサ代くらいしか金がかからないこと=つまりリーズナブル。
もちろん車移動の場合はガス代やらレンタカー代やら高速代やらもかかるが、行動範囲にある海や川でやる分には安上がり。
ミミズやらフナムシやら釣れた魚やらを現地調達すれば、エサ代すらかからないことも。
また、船釣りと違って、始めたいときに始めて終わりたいときに終われること、コンビニなどで補給や休憩ができることも大きい。
悪いところは、まず、その場所の地形や時期を把握し、そこにいる魚に適した仕掛けやエサを使わないと、全然釣れないこと。
もちろんサビキで小魚を釣るくらいなら釣果は得やすいが、それでも時期や仕掛けは大事。
大物や希少価値の高い魚を狙うなら、場所と時期だけでなく時間も重要になってくる。
あと、人気の釣り場は混んでいること、そのポイントで誰がどんな釣りをしたかわからず荒らされている可能性もあること、常連ヅラしたジジイが幅を利かせてたりすること、マナーの悪い奴にイライラすることもあること、等だろうか。
また、別の記事でも書いたが、オカッパリは「釣りをさせてもらっている」という感覚を忘れてはならない。
それが漁港であろうと管理釣り場であろうと釣り公園であろうと、同じ話。
ゴミを放置したり、トラブルを起こしたり、漁船に勝手に立ち入ったりすれば釣り禁止になるだけで、そういう末路を辿った釣り場はいくらでもある。
そうやって釣り禁止の場所になってしまって、それでも勝手に立ち入って、警察沙汰になった話も知っているし実際に見たこともある。
楽しみにいってポリスに捕まるなんて、馬鹿丸出し極まりない。
具体的な注意点としては、船が来そうなら仕掛けを入れない、船が来たら仕掛けを上げる、動きそうな船のまわりで釣りをしない、など。
対人トラブルの注意点は、自分が釣りを始める時は挨拶をする、挨拶をしてコイツ変な奴だなと思ったら離れる(それを判断するために挨拶するって目的もある)、マナーが悪い奴が近くに来たら移動する(イライラするのも勿体ないので)、とか。
船釣り
船に乗って、沖に出てやる釣りのことで、オフショアとも呼ぶ。
手漕ぎボートだったり小型船舶もあるが、ここでは遊漁船での船釣りをイメージしてほしい。
良い点は、オカッパリよりも圧倒的に釣れること。
魚探で魚を探しているし、船の人たちはそれでメシを食っているんだからポイントも色々と知っているわけで、当たり前だ。
絶対に釣れるとは言わないが、オカッパリより釣れやすいことは間違いない。
また、非日常感を味わうことができること。
誰だって早起きは嫌なものだが、朝早く起きて準備して船に乗るだけで、特別感が半端ない。
例えば東京湾で釣りをする時に葛西や浦安あたりから出発して、船の上からディズニーを見るなんて、船に乗らない限り経験することはない。
あと、船の上という隔絶された環境に一定の時間を身を置くため、準備の大切さを実感したり、たくましさupしたり。
悪い点は、まず船代という出費が確定すること。だいたい1万円前後はするし、マグロは2万以上。
次に天候や気温や風や波など、自然からの手荒い歓迎があること。
クソ暑い、クソ寒い、強風、半端ない波、それらによる船酔いや体調不良。
そして、そうなったとしても、終わるまで船を降りられないこと。
もちろん常に荒れているわけではないが、絶好の釣り日和ばかりではない。
オカッパリと違って船が港に着く時間までは降りられず、やめたいときにやめることはできない。
だから、寝不足は厳禁、朝メシはちゃんと食う、ちゃんと酔い止めを飲む、道具は予備も含めてしっかり準備する、上に羽織るものや着替えを準備しておく、などオカッパリよりも準備をしっかりやっておかないと楽しめなかったり損なわれたりしてしまうことには注意。
できれば、最初の方は船釣り経験者にアテンドしてもらった方がいい。
気候という意味では、慣れるまでは暑さ寒さが厳しい真冬と真夏は避けた方がいいかな。
船アジの記事も、よかったらどうぞ。
アタリ
魚信のこと。
魚がエサやルアーを食べようとしている前触れ、あるいは食べようとしている仕草のこと。
これは、魚に食い気があることを示すので、非常に喜ばしいこと。
少なくとも、最低でもそこに魚がいることは間違いないんだから。
ある程度時間が経っても、色々と試してみても、全くアタリがないと萎えていく。
いっそ休憩したりメシにしたりするのも手。
アタリはあるけど釣れない時は、仕掛けが悪い、エサが悪い、エサのつけ方が悪い、エサのサイズが悪い、ルアー自体が悪い、ルアーの種類やサイズが悪い等が挙げられる。
アジやカワハギみたいに非常にわかりやすいアタリもあれば、マダコみたいにわかりづらいアタリもある。
アタリによって何の魚か当てられるようになったり、アイツとは違うぞ!とかがわかってきたら、そこそこ釣りに慣れてきた証拠。
バレた、バラした、バラす
アタリがあった、餌やルアーを食った、だけど釣り上げることができなかったこと。
アタリがあった直後ぐらいにバレるケースと、釣り上げる寸前の水面でバレるケースが多い。
まあ、悔しい。ひたすら悔しい。
が、釣りにはつきものだ。
アタリがあったりバレたりするのは、そこに魚がいて、食い気があるからこそだ。
めげずに、続けよう。
バレる原因は大きく2つで、1つはシンプルにハリのかかりどころが悪かったこと。
例えばアジは口が柔らかいので、横気味にかかるとだいたい口切れしてしまう。
また、魚が針を飲んでしまった時に、針が飲まれたが故に糸が歯にあたって切れてしまう、など。
これは、後述のアワセが遅いとそうなりがち。
もう1つは、糸がゆるんでしまったこと。
魚が抜けないための「カエシ」がない針のケースがわかりやすくて、カエシがあればしっかり刺さっていれば糸がゆるんでも抜けないが、カエシがないと引っかかりがないためすぐに抜けてしまう。
イカやタコを釣るためのエギ・プラヅノなんかは、糸がゆるめば即バレる。
魚がしっかりかかったら、急がず慌てず、ゆっくりで大丈夫なので一定のペースでゆるまないように巻くこと。
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