何でもそうだが、何かを覚えたり身につけたりするためには、最低限必要な「知っておくべき言葉」がある。
釣りもそうで、これを知っておかないと説明のしようがない、調べようがない、なんて言葉を紹介したいと思う。
なお、下記は海釣りメイン、ルアーもやるけどエサ釣りの方が多い、釣り人7年生の俺の私見に基づくものなので、絶対的に正しいってわけではないので注意。
基本的な道具関連
ロッド
釣り竿。これがないと始まらない。
形状としての分類でいえば、安価なものが多い伸びるタイプの振出竿、パーツが分割されていて釣りの時だけ合体するタイプの継ぎ竿、継ぎ目のないワンピース竿、リールをつけないタイプの延べ竿など。
用途としての分類でいえば、磯竿、投げ竿、船竿、ルアーロッド、エギングロッドなど。
その上で、アジングロッドやシーバスロッドやバスロッドなど更に細分化される。
これらは、最初はから揃えないといけないとか、使い分けなきゃいけないとか、そんなことはない。
釣具屋に売っているビギナー用の竿や万能竿と言われる汎用的なもので充分。なんならダイソーの竿でも。
自分のレベルが上がってそれでは物足りなくなったとか、釣りによりハマってアレコレやってみたいとか、そうなってから少しずつ買い揃えていけばok。
色々と使えるルアーマチックおすすめ。俺も愛用している。
ちゃんねるよしゅあが紹介してて、使ってみたらすごくよかった。
参考までに、俺が使っているものは殆ど安物だが、いくつか紹介する。
船釣り全般で使っている、ダイワのアナリスター。
アジ、イサキ、キス、タチウオ、マダコなどなど何でも使える。柔らかめ。
ヤリイカなどイカ用のイカセブン。硬いので、めちゃめちゃアタリがわかりやすい。
コマセマグロ用のアリゲーター。
俺が買ったのは、もっと安い16万くらいの青いやつ。
リール
ロッドと同じくらい大事な道具で、これがないと始まらない。
(リールを使わない延べ竿もあるけど)
リールには、スピニングリールとベイトリール(両軸リールとも呼ぶ)と電動リールがある。
ざっくり言えば、汎用性のスピニングリール、ルアー釣りや船釣りで使うベイトリール、船釣りで相当深いところを狙うための電動リールって感じ。
スピニングリールは基本はなんでもできるので、船に乗らないならコレ。最初は安いやつでいい。
ベイトリールは、片手で操作できるためたくさん投げるルアー釣りに向いていたり、基本的に糸を下に出すだけの船釣りに向いている。
ただし、特にルアー釣りではスピニングリールよりもトラブルは多いので、船釣りでなければある程度は慣れてからが無難。
電動リールは、形状としてはベイトリールと殆ど一緒で、電動で巻いてくれるリール。
体感的には、50mより深いところで一日釣りをしていると腕がパンパンになってしまうので、そういう釣りをする人は買った方がいい。
ただ、安くても3万くらいからと基本的に高価だし、どんな魚をメイン対象にするかで色々変わってくるので、「とりあえずコレ買っておけばok」みたいなことが言いづらい。
どんな釣りがしたいか釣具屋の店員さんと相談して買った方がいいし、どんな釣りをしたいかを明確に言えないならまだ買わなくていい。
中古屋で買うのはあまりお勧めできない。前の人がどんな使い方をしていて寿命がどれくらいかわからないし。
最後に、リールは「~番」という呼び方でサイズ感や強さが表現され、数が大きくなるほどゴツくなると思っていい。
オカッパリなら2000番とか3000番でいいんじゃない?
細かい番手の調整がしたいなんて、釣りに慣れてハマってからでいい。
参考までに、俺が使っているのはスピニングリールもベイトリールも殆どが安物で、高級品は3つだけ。
ひとつは、フカセマグロ用のステラ。(正確にはSW10000HG)
最後は、ひとつだけ持っている電動リールのシマノのフォースマスター800。
俺は割と手巻き派だけど、例えばアマダイ・深場のアジ・ヤリイカなんかは電動じゃないとキツイ。
もちろん、そういう釣りものの時だけ船宿の貸し竿を使うってのもokだけど、汎用的なのが1つあればつぶしが利くので、これにPE3号を巻いて何にでも使っている。
ライン
リールに巻く釣り糸のことで、メインライン、道糸(ミチイト)とも呼ぶ。
基本的には、リールに巻く糸と、魚を釣るための糸は、分けて取り扱う。
(釣り堀なんかでは、ミチイトに直接ハリを結んでいることもあるが)
ナイロン・フロロ・PEラインの3種類があって、それぞれ長所や短所がある。
が、基本的にはその辺の堤防とか釣り公園でやるならナイロン、船釣りやルアー釣りではPEラインと覚えておけばok。
最近ではダイソーでも売ってたりするし、普通に実用に耐える。
糸の太さや強さは、「~号」または「lb」と表現する。
超ざっくりいうと、船に乗らないならナイロンは2~3号でPEなら0.4~2号、船に乗るなら2~3号くらい。
もちろん、大物狙いならそれ以上となる。
参考までに、俺が使っているものをいうと、船釣り用は普段使いのPE2号、電動リールにはPE3号、フカセマグロ用はPE5号、コマセマグロ用はPE10号。
オカッパリ用は、普段使いはナイロン2~3号、ルアーやブッコミ用のPEは0.8~1.5号くらい。
タックル
この言葉は、結構あいまいな言葉で、もっとも広い意味では「釣り道具全般」を指す。
(釣り道具箱をタックルケースやタックルボックスと呼ぶ文脈)
よく使われる意味合いとしては、下記のいずれか。
・ロッド+リール
・ロッド+リール+ライン
・ロッド+リール+ライン+仕掛け
なので、どんなタックル使ってるの?と聞かれたら、だいたいロッド+リール+ラインを答えておけばok。
例えば、ビギナー用の万能竿に3000番のスピニングリールでナイロン3号だよ、とか。
ここで大事なのは、具体的な竿やリールの銘柄を正しく説明することではなく、ざっくりどんな感じなのかが伝わること。
殆どの場合、正確に説明しなくて大丈夫。
正確に説明しても、ダイワやシマノあたりの有名メーカーの有名商品くらいしか伝わらないし。
針
魚を直接釣るためのハリ。
大きくは、ルアー用とエサ釣り用に分かれる。
ルアー用はゴツさは色々あるが種類はそこまで多くなく、エサ釣り用はアホほど種類がある。
大事なポイントとして、チヌ針だのヒラマサ針だの魚の名前の付いた針があるが、「その針じゃないとその魚が釣れないというわけじゃない」がある。
また、袖針だの流線だのピンとこない名称もある。
仕掛けを自作するようになったら別だが、最初のうちは「アジ用の仕掛け」だの「ブッコミ用の仕掛け」だの市販の仕掛けを使っておけばokで、ハリの種類に注目するのは扱いに慣れてきてからで大丈夫。
とにかく数がいっぱいあるので、そんなの覚えるより最初はどんどん釣りにいこう。
ハリのサイズは、糸と同じで「~号」と表現する。
注意点として、色々な種類がある針の種類ごとに、例えば同じ3号でもサイズに違いがあること。
さらに言えば、メーカーごとの基準なので、釣り界の統一基準ではない。
よく使うのは、チヌ針、丸セイゴ、袖針、伊勢尼なんかだろうか。
パッケージに対象魚の名前ズバリ書いてあるものも多いので、店員に聞いてみたりしてもいい。
基本的には、小さければ小さいほど魚が食いやすくて、大きければ大きいほど魚が食いづらい。
ただ、小さいほど折れたり曲がったりしやすいので、ひたすら小さければいいってもんじゃない。
だから、何を釣るのかによって、使い分けよう。
わからなければ、市販の仕掛けを使っておけばいい。
ハリス
ハリスとは、針に直接結ぶ糸。
ミチイトとは通常は分けて考えられる。
(釣り堀なんかだと、ナイロンのミチイトに直接ハリが結んであったりもするけど)
道糸で説明した通り、釣りの糸にはナイロン・フロロ・PEラインの3種類があるが、ハリスに使うのは本命フロロ対抗ナイロンて感じで、PEラインはハリスには使わない。
針と一緒で、基本的には細ければ細いほど魚の食いつきがよく、太ければ太いほど魚の食いつきが悪い。
また、欠点もハリと一緒で、細いほど切られたりヨレたりしやすい。
もちろん釣りものにもよるのだが、船に乗るなら1.5~3号くらい、乗らないなら0.5~1.5号くらいが目安。
あと、ハリスは長いほど釣れるみたいな話があるが、原則はそうだと思って差し支えないと思う。
魚の気持ちにはなれないから釣り人たちの経験則にすぎないけどね。
ただ、マダイの枝針みたいに短い方がいいって場合もあるので100%ではない。
また、ハリスが長いほどトラブルは起きやすいってのもあるので、自分のレベルに合わせるのも大事。
仕掛け
一般的には、針+ハリスを指す。
店でアジ用だのハゼ用だのタチウオ用だのが売られている状態、と言えばいいかな。
針の種類と大きさ、ハリスの種類と太さ、針の数なんかがポイント。
広い意味では、オモリなんかも含めた仕掛け、ミチイトより先にあるものをまとめて指すこともある。
つまり、ハリスとハリだけでなく、オモリ、テンビン、装飾、ガン玉なども含める文脈。
なので、「どんな仕掛け?」と聞かれたら、ハリスの長さと太さ、針の種類や大きさ、オモリの種類や重さなどを答えればok。
相手がそれ以上を聞きたいなら掘り下げてくるだろうし、大して興味がないならそれ以上は聞いてこないから大丈夫。
オモリ
なんらかのオモリがないと、何を海や川や湖にいれたって沈んでいかない。
だから、「重さ」が必要。シンカーとも呼ぶ。
オモリには色々な形状があって、予め糸を通しておく「中通し」というタイプと、後付けで装着するタイプがある。
前者にはナツメ型・丸型・長型など、後者にはナス型・釣り鐘型・小田原型(六角オモリ)・太鼓型・胴突き型など。
その中間的な位置づけに、糸に直接つけるタイプのガン玉や割ビシ。
その他、糸オモリや板オモリ、ミチイトと仕掛けの中間につける中オモリなど。
オモリとハリが一体化したブラクリや、スプーン・メタルジグなどのルアーもある。
色々とありすぎて面倒だと思うので簡単に言うと、船に乗るなら六角オモリか胴突き型を釣りものによって20~150号、乗らないならナス型3~15号くらいあれば大丈夫。
ちなみに、オモリの重さも糸と同じで「~号」と表現するが、オモリは3.75g。
すげーわかりづらいが、釣りをしていてグラム数で判断することはないので、号で覚えてok。
ヨリモドシ
糸と結ぶ金具で、ミチイトやハリスと接続する。
スイベル・サルカン・スナップなどとも呼ぶ・・・というか、いまやヨリモドシと呼ぶ人の方が少ないと思う。
サルカンとかスナップって呼ぶのが一般的かな。
役割は2つあって、一つは名前の通りヨレを戻すこと。
俺は川や湖のことはわからないので海のことしか言えないが、水の中は潮によって流れていて、ハリスや針が回転してしまい、ヨレてしまう。
ヨリモドシは回転を吸収する作りになっており、そのヨレを戻してくれる。
もう一つは、仕掛けの交換が簡単になること。
道糸とハリスを直接結ぶやり方もあるのだが、仕掛けを交換したいときに、いちいち切らなければならない。
ヨリモドシをつけておけば、ミチイト・仕掛け・オモリなんかの交換が楽になる。
大きくは、スナップがついているタイプとついていないタイプがあり、スナップがついている方が便利だが、スナップがない方が強度は上だったりする。
道糸と接続するのはスナップ付き、仕掛けの方はスナップなし、オモリをつける部分はスナップあり、かな。
その他、スナップが二つ付いているタイプや三つ又になっているタイプ、タコ釣り用など特別な形をしたものなんかもある。
釣りものにもよるが、あまりゴツすぎないものを使った方がいい。必要がない。
サルカンは、ゴツイとそれ自体がオモリのような役割をしてしまう。
あえて重くしたいなんて意図があるなら、オモリやガン玉を使うべきだからね。
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