正月恒例の九州釣り旅、その3。
1/4(木)
宿で起きたらコンビニで朝飯を済ませ、佐賀関にリベンジへ。
俺は多少の酒が残っていたくらいだが、彼女はかなりダメな感じだった。
ダーツバーのテキーラが効いたらしい。いつもながら軟弱だ。
金山港で昼前くらいから夕方までやるが、まったくダメ。
通りがかった爺さんと話をするが、水温なのか澄潮なのか今年はぜんぜんダメらしい。
大分初日に白木漁港でアジが釣れたので安心していたのだが、金山港はイマイチらしい。
勝手に安パイ扱いしていた金山港のアジで釣果を確保するという皮算用をしていたため、アテが外れて少し焦っていた。
彼女とこの後の過ごし方を話す。
この辺りで粘るか、いっそ移動するか。
結局、半島の先っちょの大浜港を目指すことにした。
大浜港は、明るくて足場が良くて、良い釣り場。
ただし、水深はあまりない。
利用者の方に問題があって、アイドリングしっぱなしの奴やら長時間の場所取りの奴やらがいたのが残念だった。
彼女はサビキでアジを釣っている。
食いはそこまででもないが、ある程度釣れていて何より。
俺はルアーを投げたりウキだったりしたが、彼女が釣ったアジを泳がせてみた。
しばらくして回収してみたら、しっかり乗っていた。
長さはそうでもないが、ぶっといぶっといアナゴだった。
もう一本の泳がせ竿は、アジの唇らへんを残して食われていた。
こんなに浅いのに、ポテンシャルがすごい港。
ここはまた来て、ゆっくりじっくりやるとしよう。
5~10分移動して、隣の蒲戸港へ。
ここは結果的には釣れなかったが、新しいスミ後がたくさんあったり、釣り場としてすごかった。
その後、佐伯らへんの道の駅やよいに移動して、寝酒して就寝。
この日はマジで寒かった。
1/5(金)
起きたら、外に出していたロッドケースに霜が降りている。
そりゃ寒いはずだ。
関サバ関アジ寿司と柿の葉寿司で朝メシ。
その後、併設の日帰り温泉で回復。
近くにある道の駅で買い物と昼メシ(意外と美味くて驚く)、滝を見て観光。
滝すごいキレイだった。
その後は、のんびり移動。
謎の主張。
夕方には門司あたりに到着。
新門司マリーナに行ってみるが、釣り人がいなかったので、見送り。
例年には珍しくご当地ラーメンを食っていなかったが、ここでようやく店でラーメンを食えたのがよかった。
その前後で近くの港を物色するが、白野江港はいい感じの港だったが水深が浅すぎ、柄杓田港は駐禁やらいかにもここで釣りをしてほしくない雰囲気だったので諦め。
その後は太刀浦岸壁?へ。
車が横付けできて、人も少なくてgood。
ただ、俺の想像を絶するほど水深があった。
オカッパリでは考えられないくらい深くて、オカッパリなのに二枚潮で驚く。
ウキどころかブッコミですら流される。
オモリは30号くらいないとダメっぽい。
エギングも、ティップラン用の追加オモリないと厳しいかな。
今度は、しっかり備えをしてきて挑むとしよう。
20時半くらい?には新門司港について、手続きして乗船。
風呂に入って(出航まで露天は閉鎖)、少し寝酒して、疲れもあり即就寝。
1/6(土)
起きたら、朝メシ
和定食セットに癒される。
飯の後は、デッキに出る。
この旅は、強風こそあったものの、終始好転には恵まれていた。
最後まで天気が良くてよかった。
で、帰りの船中は、食っちゃ寝食っちゃ寝と、ひたすらグダグダしていた。
長旅の終わりは、本当に疲れが溜まっていて、本当にしんどい。
車移動だと、疲れの中で渋滞に巻き込まれながら進むことになる。
カーフェリーだと休養を取りながら移動ができるので、この点は本当に素晴らしい。
で、その後は、ひらすら聖剣伝説リメイクをプレイしていた。
中学校くらいだったろうか、ゲームボーイで何週もした記憶がある。
ネットがつながらない海域も多いので、オフラインアプリや本や雑誌などネットなしでも使える暇つぶしは確保しておいた方がいい。
もちろん、ずっとゴロゴロしててもいいし、寝ててもいいんだけど。
あと、行きの時には気にならなかったが、さすがに2回目となるとメシに少し飽きてくる。
バリエーションが多くないせいか、帰り道は食事があまり楽しみでなくなってしまった。
お湯はあるけど電子レンジはないので、持ち込みできる食事も知れているしね。
さて、21時前くらいだろうか、横須賀に到着。
さすがに夜は道も空いていて、ストレスフリーで帰宅。
荷物を下ろしたら、家のフトンの最高さを噛みしめながら即就寝。
お料理パート。
佐多岬で先客のお兄ちゃんにもらったヤミハタとオコゼの煮物。
彼女が釣ったアオリは、刺身で。
クーラーの中で氷漬けにしておけば、数日は余裕で持つ。
同じく、彼女が釣ったヤリ。
その場で沖漬けにしておいた。
大分の大浜港で釣ったアジは、唐揚げに。
アオリのゲソ唐揚げ。
大浜港で釣ったアナゴ。
長さはともかく、太さがすごい。
こんなん、関東では絶対に釣れない。
端っこの方だけ、白焼きにしてみた。
総括①カーフェリーについて
・横須賀~新門司のカーフェリーは、金額的には高い。
車種にもよるが、タウンエース1台(運転手1人込み)で4.8万+もう1人で1.6万=計6.6万、往復で13.2万。
これに加えて3食すべて船内なので食費がプラスされるため、2人分で合計15万くらいになったんじゃないだろうか(これは俺たちが散財したからということもあるが)
ただし、単に金がかかるからダメという結論は急ぎすぎかと思う。
まず、楽さ。
仕事が終わって準備をして24時くらいに乗れば、一発で九州に上陸できちゃう。
車で行くと1400kmくらいあるし渋滞ゼロってわけにもいかないので、結構しんどい。
仕事終わりに東京を出たら、まあ湾岸長島が妥当、行けても兵庫を抜けるくらい。
次に、時間。
カーフェリーだと片道21時間+港への移動でまあ24時間と仮定するが、車だとぶっ通しでも1日で普通に行けば最低2日、往復だと更に倍。
こうなると、限りある社会人の休みを使った旅日程をかなり食われてしまうわけで、じっくり各所を回る時間が減ってしまい、駆け抜ける感が強くなってしまう。
重要な、費用。
上記の通り2人往復で最低13.2万で食費を入れると14~15万、車だと高速代+ガス代で5~7万くらいで、車の方が圧倒的に安い (車の有無や人数によっては、また違うのだろうが)。
ただし、行き帰りはしっかり寝られるので2泊分の宿代が含まれていると考えるとまた違うこと、前述の時間短縮や体力の温存などもあるため安直に断定はできない。
で、楽しさ。
色々な設備のある豪華客船という形なので楽しいが、正直2回目以降は有難味が下がってくる。
対して車の移動は、色々な地域を通るわけで海もあるし山もあり景観を楽しめるし観光もできて、温泉や道の駅やSAなどこれでもかと旅を堪能できる。
帰りは生鮮食品も解禁できることから、買い物の楽しさも大事な要素。
そして、メシ。
フェリーのメシは美味いのだが、バリエーションが限られているため2回目以降は飽きる。
クルマコースだと、ご当地ラーメンやSAメシや現地の飲食店など楽しみ方は無限だ。
総評として、旅の楽しさとしては車移動の方が上に決まっている。
しかし、行きと帰りそれぞれ東京九州間を丸1日弱で移動できる時間の短さ、仕事終わりに旅に出られて寝ている間も進めるという時間の活用、疲れ切った旅の終わりの移動が楽だし渋滞にも引っかからないこと、これらは代えがたいメリットと言える。
九州旅は4回目だが、これによって今までで一番九州を楽しむことにフォーカスできたかと思う。
ただ、帰りは2回目の乗船ということもあり感動が薄れたこと、メシの楽しみが限られること、金額的に高いことはデメリット。
これに加えて、旅の最初から道の駅なんかでお土産は買うのだが野菜など生鮮食品は旅の後半から解禁となるわけだが、新門司から乗る以上はナマモノを買える場所は大分や福岡および近辺くらいに限られてしまう。
従来であれば四国や淡路や関西や中部など色々なところで生鮮食品を買って帰ることができたのだが、その寄り道やお買い物を楽しむことや成果物が得られないのは大きく旅の楽しみを損なってしまっている。
とはいえ、時間を金で買い移動の楽さも代えがたく、どっちが良いとはなかなか言えない
落としどころとしては、片道だけ使う形かな。
出発時のスタートダッシュとお土産重視でいえば行きに使って帰りは車、帰りの楽さと渋滞回避重視でいえば行きは車で帰りにフェリー、これは難しいところ。
総括②移動について
今回は、彼女と完全に運転を分担できたので、かなり楽だった。
単純に疲れもあるが、好きな運転も長距離長時間になると嫌になるため、交代は気分転換にもなる。
行きも帰りもカーフェリーのため、移動は九州内に限られるため、トータルの移動距離としては短かったことも大きい。
前回まではガンガン流していた音楽も、この旅では一度も流さなかった。
距離が大したことがないので気分転換自体が不要だったのだろう。
よくもまあ、最初の3回は全部自分で運転していたものだと思う。
最初なんて一人でフェリーも使わず3500kmだったもんなあ。
ただし、SAに寄る機会が減るので、空き缶やペットボトルが溜まってしまうデメリットもあった。
総括③釣りについて
そもそも、旅以前に前もって彼女に色々と教えておくべきだった。
彼女はそれなりに釣行も重ねてド素人から初級者くらいにはなってきたが、船釣りでしないキャストは下手なままだし準備と片付けを分担できないのは痛かった。
ただ、旅の途中でルアー釣りを教えたら案外キャッチアップしてくれて、アオリも2つ釣ってくれたのは嬉しかった。
それは、釣りの面白さを更に知ってもらえたことに加えて、釣果もいくらか分担してもらえるようになったことも大きい。
釣果は2人合わせて結局、アオリ3、アナゴ1、ワタリガニ1、アジ18くらいと満足とは言えなかった。
(釣果としてカウントできないミニカサゴ山ほど、ミニメバルやネンブツダイなどは除く)
今回の旅は楽しむだけじゃなく釣果にもこだわろう!という前提だったのだが、赤点とは言わないが、もうちょい欲しかったところ(去年と比べたらずっと良かったけど)
終盤の場所チェンジがなければもっと悲惨だったので、そこは良かったのだが、そうなっていてもおかしくなかったのは忘れてはならない。
基本はやっぱりルアーよりエサ釣りの方が強いのは当たり前だが、ルアーの方が釣れた場所もチラホラだったことは意外で、それを含めもっと粘り強くやるべきところはじっくり、とっとと見切りをつけるべきところはさっくり、その見極める力を磨いていきたい。
また、それらをトライする引き出しを増やしてアレコレ試したり、それができるよう準備したいものだが、道具の用意を充実させると荷物が増えてしまうのが釣り旅の難しいところか。
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