いつだかの釣りで、師匠が譲ってくれた竿をヘシ折ってしまった。
その時の反省と、戒めを。
大洗で釣りをしている時だったと思う。
壁のキワでの釣りだったのだが、壁に張り付かれてしまったのか、根掛りだったのか、そんなシーンだったかと思う。
もちろん今よりもずっと経験の浅いときだったので、知識や技術は今よりも不足していた。
けど、そんなことは関係なくて、終わり際で疲れていたし釣れなくて投げやりだったりして、オラァッ!!!っていうパワープレイをしてしまった。
結果、これ。
ものすごく、後悔している。
まず、師匠から譲り受けた道具を粗末に扱って壊してしまったこと。
タダなんだからいいじゃん、なんて話ではない。
師匠にとっては不要なものだったのかもしれないけど、師匠がこの竿を使って釣った魚や釣行の思い出にヘドロをブチまけて汚してしまったような気持ち。
ナイスなファイトで結果として折れてしまったなら仕方ないのだが、その時の雑な気持ちで壊してしまったことは、4年近く経った今も思い出して落ち込むことがある。
次に、愛用している道具を壊してしまったこと。
同じことを言っているようにも思えるが、実は全然違う。
「思い出の品を壊してしまった」はそれはそれであるのだが、釣りにおいて自分の分身というか自分の一部であるロッドを粗末に扱って壊すというのは、また違う意味がある。
これは、料理人が包丁を雑に扱ったり、ITエンジニアがPCを粗末に扱うのと同じ。
おまえにとって釣りは趣味であってプロじゃねえだろ!という見方もあるが、下手の横好きだから道具を粗末に扱っていいなんて話はない。
覆水盆に返らず。後悔先に立たず。
見た目だけ繋いでみても、もう魚を釣ることはできない。
折られちゃうかもしれないけど、ここは勝負だ!!という時は仕方がないし(折られそうだから糸を切ろうなんて釣り人はいない)、覚悟ができていない状態でも折れた竿と引き換えに大物が釣れたら諦めもつくのだろうが、そうでもないときに竿を折ってしまうと後悔が半端じゃない。
いま現在、同じ形で竿を折ったことはないが、今後ともないようにしたい。
安ものだろうがタダで貰ったものだろうが、道具は大事に使おう。
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