2019年末、意を決して車で九州まで行くことにした。
思えば、遠くまで行く車中泊の旅はこれが最初だったかも。後編。
01/02(木)
宮崎PA → 大分の佐賀関
宮崎PAで、びっくりするほどぐっすり寝る。
17時間も経っていた。ここから少し移動して高速を降りて下道を移動し、道の駅「日向」へ。
お土産を物色し、簡単な食堂があったのでメシを済ませようとするが、混んでいて断念・・・すると、すぐ裏に日帰りに温泉があるとのこと。
超ラッキーなので、さっそく向かう。
少し混んでいたが、海が見える露天風呂がなかなかgoodだった。
レストランが併設されていたので行ってみたが、14時を過ぎているというのに混雑しており、メニューに魅力も感じなかったので、道の駅に戻り昼メシを食うことに。
関サバ寿司と関アジ寿司とカラアゲ。
アウトドアの食事は、本当にHPが回復する。
そこから移動して、大分へ。
高速の乗り降りを間違えたりしつつ、大分近くで降りて、無事に佐賀関へ。
フェリーターミナル近くの港で、さっそくスタート。
少々風はあるが、足下はしっかりしているし、人も少ない。
やるしかないでしょう。
最始は、カマスetcの回遊魚が釣れないかな?と思い、この旅で初めての夜の電気ウキ。
やっぱりいいね。
少しやっていると、エサ取りがいる。しかし乗らない。
セオリー通り仕掛とエサを小さくしてみると、落ちパクでアジが釣れる。
この時は19時くらいだったかと思うが、この落ちパクが翌朝まで続いた。
よく口切れを起こすせいか乗らないことも多かったが、ヘタにアワセず、向こうアワセで釣れ続けた。
せっかくなので、釣れたアジで泳がせを。
アジのサイズは、小さいものは10cmほど、大きいものは尺あるかないかくらい。
ほどなくして、泳がせに反応があり、聞きアワセしてみると、乗っている。あげてみると、まあまあサイズのマゴチ。GOOD。
引き続きアジを釣りつつ泳がせをやっていると、ガタッという物音。
反応して振り返ると、その時には泳がせのサオが水面を泳いでいた。
あわててタモやメタルジグで回収しょうとしたが、時間に遅し。
師匠に譲って貰ったサオと新品同様のリールを失ったこと、海を汚してしまったことを悔やむが、それ以上に、ドラグをゆるゆるにしておいたにも関わらず竿を持っていくレベルの魚を釣り損ねたことを一番後悔した。
その後もずっとアジは釣れ続けたが、泳がせはそれっきり。
サンマをつけたヘチではゴンズイ、ブッコミではエンピツアナゴ、アジングではカサゴとアジなんかが釣れ続けた。
気づいてみると、朝マズメ。
ファミリーやカップルが、サビキ釣りをしに集まってきた。
01/03(金)
大分の佐賀関 → 吉備SA
時間によって釣れ方が変わるもので、近くのサビキの人は順調にアジを釣っていくが、ウキ釣りは殆ど釣れなくなってきた。
せっかくなのでワンチャン青物いないかな?と思いジグを投げるが、全く反応がないまま朝マズメを終え、納竿とした。
片付けをして、運転席に乗り込んだ瞬間、寝落ちというか、気絶していた。
自分でも驚いたが、3時間ほど落ちついた。目覚めた時、本気で混乱した。
いつもなら潮止まりの時なんかに休んだりするが、釣れっぱなしだったが故にぶっ通しでやっていたせいか?
いずれにせよ、もう若くないし旅は長いんだから、もう少し自覚しなければ。
コンビニ行って氷を補充し、近くの道の駅へ向かい、土産と昼メシを。
関アジ丼と地場の海草うどんが美味だった。
そして、運転席に戻ると再び気絶。
そのせいで、フェリーで四国に向かう予定だったのに、ターミナルに着いて聞いてみたら5時間待ちで、今日中に行けるかわからないとのこと。
この時点で、19時半。
「最低でもこれくらいまで移動しないとマズイ」という地点までナビを入れると、「目的地まで、780kmです」だと。痺れる。
泣き事を言ってても仕方がないので、とりあえず日帰り温泉を探す。
幸い近くに見つかり、さっそく向かうと、コインランドリーが併設されている。
なんてナイス。着替えがもうなかったので丁度良い。
フロはなかなかgoodで、気絶の疲れも癒やされ・・・てなかった。
体は丈夫だし、年寄りってわけでもないが、若者とは言えないんだから。
佐賀関から大分IC、北九州。山口、広島、岡山と移動。
780kmとまでは行かなかったが、500kmほど運転し、吉備SAで力尽きた。
この日は本当に危なかった。以後、長時間移動は自重。
01/04(土)
吉備SA → 京田辺PA
この日も、超ぐっすり寝る。
やはりスノーピークのオフトンは最高。全ての車中泊ユーザとアウトドア派におすすめしたい。
すぐに移動し、岸和田SAでお土産購入と一休み。
そして移動。和歌山に着いたのは14時頃だろうか?
まずは釣り具屋さんで補充と情報収集。
やはり今はタチウオが釣れており、アジも狙えるとのこと。
その時に調べていると、行き先の和歌山マリーナに温泉があるとのこと。
なんたるGoodロケーション。
まずは温泉に入り、土産物屋があったので散策。
梅とか美味そうなものを買って、さあ釣りだというのが17時頃。
ロケーションはすごく良いのだが、風が強過ぎてザッパーンをくらいまくる。
ウキも飛ばない。釣りにならない。
そうして湾内に移動した頃には、良さげな釣り座は埋まっており、初動の遅さを悔やむ。
兵は神速を尊ぶ、ってね。
仕方がないので皆がやっている逆サイにまわるが、やはり強風。
ウンザリする風だが、和歌山まで来て根をあげてなんかいられない。
ほどなくして、ヒット。
完全向こうアワセでタチウオが乗る。俄然やる気が出てくる。
とはいえアタリは少なく、食いも大人しい。
やはり冬タチウオは渋い。
エサをイワシに変えてみると、今度は力強いアタリとヒキ。
なんだろうと思っていたら、40cmオーバーのサバ。
これはうれしい誤算。その後3匹ほど落ちパクで食い内心ガッツポーズを取っていると、強風でイワシが吹っ飛ばされる。
これ以後、サバが釣れることはなかった。
2hほど頑張ったが、風は強くなるばかり。
人も少し減ってきたし、風裏側に行ってみることにした。
さっきから明らかん先端の方がアタリが多いのだが、埋まっていたので真ん中くらいでリスタート。
うーん、アタリすらない。
2hほど経ったが、メタクソしぶい。周りも釣れていない。
ただ、隣の人はエサや仕掛け、エサの付け方が違うのか、ちょいちょい釣っていた。
サオでなく、指でラインを引いて聞きアクセをしていたのが、印象的だった。
となりの釣り人に声をかけると、やはり渋いとのことで、まだ2人で2匹。
まあ似たようなもんかと思い、一番奥の人に聞いてみたら、2~3人で11匹とのこと。
この人たちは竿もたくさん出していたし、一番潮通しの良い場所ではあるが、それは言い訳であり妬みなので、素直に自分がヘタクソと認めよう。
あと、まわりの人たちよりも、ぜんぜん飛距離が出ていない。
飛べばいいという問題ではないけど、飛ばないことで釣りの幅が狭まるのは事実なので、精進しよう。
もう一度、もう少し奥に移動して再開。
移動したり近くの人と話してたりすると、釣り座に戻ったら、釣れてた。
なんか、釣れたけど釣った感じがない。ただのワガママだけど。
そこから更に2hほどやるが、大きいアタリがあっても乗らず、爆風とザッパーン(壁越しにすら浴びる)に心が折れ、納竿とした。
サバ3タチウオ2なので、まあまあとしておこう。
しんどいのだが、これからまた移動だ。
そして、ここからが辛いことつらいこと。
それなりに移動しないと明日がキツイので頑張らねばというところなのだが、もうこれ以上運転するとハードラックとダンスることになりそうなので、京田辺PAで寝落ちした。
01/05(日)
京田辺PA → 東京
この日は割と寒かったが、疲れのせいか、よく眠れた。
天気も良いし、気持ちよく帰路の旅をスタートする。
少し移動して、士山SAで昼メシをとる。
土産を見つくろい、移動を再開する。
そこからは、ひたすら移動。
浜松を過ぎて、静岡を過ぎて、ひたすら運転する。
道中、いつも通り御殿場からの渋滞がアナウンスされている。
しかも、事故渋滞。25km。
いつもならゲンナリするところだが、少しばかり旅馴れてきたせいか、全く慌てない。
今回は、御殿場の一つ前で仮眠を取ることにした。17時くらいから20時くらいまで一休み。
頭もスッキリ、道も空いていて、気持ちよくドライブできた。
ただ、これまで通ったどこよりも、御殿場~渋谷間が一番マナーが悪かった気がする。
コレが残念だった。
結局、家に着いたのは21時過ぎだっただろうか。
そこから酷いイベントが待ち受けていたのだが、それはまた別の話。
それはさておき、とにかく疲れたが、とにかく楽しい旅だった。
本当に行ってよかったし、無事も帰ってこれてよかった。
ただ、地のうまいものと地のうまい酒を楽しめなかったのが残念。
移動や夜釣りがあるので仕方ないだが、やっぱりもっと飲みに行きたかった。
でも、そうすると、今回でも9泊10日なので一か月は必要になってしまう。
そうすると仕事も休まないといけないし、予算も必要になる。
それはそれで構わないか。次の旅が、また楽しみになるだけ。
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