【釣り旅】2019年末の車中泊の九州釣り旅!そして伝説へ②

【鹿児島県】佐多岬

2019年末、意を決して車で九州まで行くことにした。
思えば、遠くまで行く車中泊の旅はこれが最初だったかも。中編。

12/30(月)

熊本 → 鹿児島県長島

起きてまったりして、11時hチェックアウト。
熊本ラーメンを食うべく、有名らしい「黒亭」へ。

熊本ラーメンがどんなものなのか知らなかったが、どうやらニンニク+とんこつらしい。
ミニ丼とギョーザもつけて頂く。うまかった。
人気店らしく20分ほど待ったが、その甲斐があった。

メシを終えてもまだ雨がやまず、釣りも移動もしづらい。
しかたがないので、ラブホのフルータイムで休んで、仕掛を作ったりして過ごす。

この日は天気も悪いし、熊本でうまいものと地酒でも、と思い盛り場へ向かう・・・が、ありえないくらいにどこも混んでいる。
駐車場も空いていない。
少し離れたところに停めて通りを歩くが、全く入れる気配はない。

仕方がないので、ラーメンだけ食べて出発。
行き先は「長島」。イカが釣れているらしい。

高速で数十kmは移動できたが、下道がけっこう長い。
道も細いし、なかなか気を使う移動だった。

長島に着き、蔵之元港フェリーターミナルで始める。
風が強い。が、やってやれないことはないくらい。

解凍しておいたコマセが余っていたので、フカセを続ける。完全フカセ。ノーシンカー。
が、風の強い日にやるもんじゃない。
一応釣れたものの小魚しかかからないので、コマセ切れで早々に諦めて、エギを投げる。

しかしまあ、投げても投げても反応がない。
見切られているのか、単にこの日この場所にイカがいないのか、2hほど頑張るが、ギブアップ。

少し移動して、船着き場の方へ。これがマズかった。
いや、正確に言うと、集中力が欠けた状態で車を動かしたのがマズかった。
せまくて通り慣れていない場所で確認不足という、完全な自責にて落輪。

深夜の僻地で単独釣行しているにも関わらず、雑な行動の末の結果。
マヌケすぎて、我ながらヘドが出る。

ロードサービスが保険屋経由で1hほど来てくれて、引っ張るだけで事なきを得たが、これには深く反省した。
3時頃には一段落して、少し戻った道の駅で就寝。
この日は色々な意味で疲れた。そして、8時間ほどぐっすり眠る。

12/31(火)

鹿児島県長島 → 鹿児島県霧島

道の駅、起きたら11時。
寝すぎ。

寝ぼけを覚まして、帰り道の汐見港で始める。
相変わらず風が強いが、ロケーションが素晴らしいせいか、気持ちはゴキゲンである。

ここで、持ってきた携帯用コンロでお湯を沸かし、カップ麺で昼飯を。
これがまた、尋常でないくらい美味。
やはり、アウトドアでのカップ麺は最高。

腹ごしらえを済ませて、ルアーを投げる・・・が、全く反応がない。
場所もいいし天気もいいが、風が強くアタリもない。
1hほどでギブアップして、エサ釣りに逃げる。

ブラグで足下や穴釣りをすると、ベラやアラカブが遊んでくれた。
ルアーもブッコミも全くダメだったが、穴釣りが楽しかった。

そこから正月も営業している山の中の温泉に移動し、一風呂。
混雑はしていたが、泉質もたたずまいも、よいところだった。

その時点で18時半くらい。
そこから鹿児島の股の部分へ移動。

今日こそ酒が飲みたい。着いたのは、20時くらいだった。
飲み屋街に車を停めて、飲み屋を探す。
理想は個人店の居酒屋なのだが、まともなそういう店は正月はキッチリ休みを取るため、なかなか見つからない。

ようやくそれっぽい店を見つけて入り、迷惑そうな顔をされつつ、久しぶりのビールのうまさを味わう。

あまり「鹿児島のうまいもの」というものではなかったが、数日ぶりの外飲みは体にしみた。
おでん、ローストビーフ、刺身盛り、地酒など。

その日は、夜遊びする気にもならず、駐車場に戻って爆睡。23時くらい。

01/01(水)

鹿児島県霧島 → 宮崎PA

朝5時くらいも自然覚醒し、鹿児島の先っちょである大隈町を目指す。
酒は残っていないが、やはり飲むと眠りが浅くなるのがわかる。
少し出発が遅かったせいで初日の出は車の中から見ることになったが、早朝の移動というのも気持ちあよいものだ。

途中で道の駅「根占」を見つけ、歯磨きとコーヒーブレイク。
目の前から見える堤防がいい感じだったので、少しルアーを投げる。
全く反応がなく、1h程度で切り上げて、また移動。

細い山道を越えて、たどり着いた佐多岬は、美しいの一言。
トイレ休みをとって一息ついていると、奥に続く小道を発見。
車も止まっているし、入ってはいけないことはないだろうと思いながら進むし、港に出る。

車を止めて堤防の先に出ると、素晴らしいロケーション以外の言葉が出てこないくらいの景色。
釣り人として、こんな場所で釣りができるのは誉れでしかない。
天気はいい、景色は最高、これで爆風でなければね・・・

先客と少し話して一風に負けないよう重いジグを投げまくる。
風は強いが、素晴らしい場所であることが力をくれたようで、そこからしばらくは投げっぱなし。

が、生命反応が全くない。
野生のウミガメを生で見たのは初めてで感動したが、とにかく釣れない。

あまりにも風が強いので、少しの間、穴釣りとヘチ釣りに逃げる。
まあ、ベラとフグくらいしか釣れなかったけど。

気を取り直してショアジギを再開。
重いジグだけではなく、ミノーやメタルバイブも試してみるが。
とにかく反応がない。回遊魚だけでなく、根魚の反応もない。

そうこうしているうちに、周りで大サヨリ?カマス?が釣れ始める。
タマヅメ少し前くらい。

少年がルアーで釣っていて、とても嬉しそう。
ここで「よかったね」でなく、妬みのような感情を持ってしまっていた時点で、何かに「のまれていた」のだと思う。

この日の終わり頃には冷静になれたのだが、旅の前半は、とにかく力み過ぎていたのだと思う。
「九州まで来たのだから、大物を釣らなければ」「小物なんか釣ってもしょうがない」と。

確かにそれはそうなのだが、何のために来たのかそもそも考えると、楽しむために来たわけで、1ラウンド目からKOを狙って大振りになって当たりもしないのにスタミナをロスするなんて、本末転倒じゃないか。
落ち着いて考えてからは肩の力を抜いて楽しめるようになったのだが、この日はカチコチの絶頂だった。

少年に妬みを覚えて、慌ててウキ釣りをしようとしてバタバタして、そうこうしているうちに時合が会ってしまうという体たらく。
不様極まりない。
単に、落ち着いて、小さいルアーを投げればよかったじゃないか。

気持ちと連動するように少し落ち着いたはずの風が再び爆風となり、まだまだこれからの時間だし、この場所でもっとやりたいのだが、悪い時ほど冷静になれるようになったのか、昨日の落輪のせいか、先を急がなければならないこともあり、納竿とした。

僻地で、不慣れなところで、釣り人も多くない上に単独釣行。
落輪の件もあるし、ちょっとビビり気味になったって悪くないだろう。
前向きにそう考え、港を後にした。

で、予定では大分まで370km。
それくらい、いつも走っている距離だし~とか思っていた。

大いなるカンチガイで、それは高速道路が前提の話であり、鹿児島の先っちょである佐多岬からは下道が続く。
しかも山道も多く、スピードなんて出せっこない。
ここからの移動は、本当にキツかった。

結局、かなり走ってから高速に乗れないだが、その頃にはかなり力尽きていて、宮崎PAに着いたら5分以内の即寝だった。
それには、元旦の晩メシがコンビニ飯だったことも、少し関係していたかもしれない。

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