2021年11月19に行ったSAP「得意先マスタ(取引先機能)」の変更を行った際のレポートと感想である。
変更点
得意先マスタ(取引先機能)に
①ADRCテーブルを追加し内部結合を行う。
②選択画面にADRCの【名称1】【検索語句1】の2つの項目を追加。
手順
設計書の変更
今回は機能追加のため、既存のExcelファイルの設計書に変更を加えバージョンアップを行う。なお、どの部分を変更したか差分を明確にするため、変更部分は赤字で明記。
変更①…オブジェクト関連図タブのインフォセットに、「テーブル ADRC アドレス管理」を追加。「テーブ KNA1 得意先マスタ:一般データ」と内部結合する旨を明記。インフォセット補足に「テーブルKNA1とADRCが、KUNNRにて内部結合しているインフォセット」と追加。
変更②…選択画面タブのレポート別選択に【名称1】【検索語句1】の項目を追加。この際、項目の順番をどのようにするかの確認を忘れないこと。今回の場合、元々存在していた4つの項目は「テーブルKNVP」のものであり、並んでいる項目に別のテーブル項目を間に追加するのは見た目が悪くなるため、「テーブルADRC」の項目である【名称1】【検索語句1】は下に追加。
実行画面、システムバリアントの修正は必要ないことを確認し、設計書の表紙にも変更した旨を明記。設計書のExcelファイル名を1.00から1.01に変更。
以上で設計書変更は終了。
変更した設計書を元に実装
【変更①】
T-Code:SQ02を起動。該当のインフォセットを選択し、変更ボタンをクリック。
ここで行うのはテーブルの内部結合であるため、「➡結合」アイコンをクリックし、テーブル挿入のアイコンをクリック。表示されたポップアップに「ADRC」と入力。
「テーブルADRC」が追加表示されるが、結合が別の項目で行われていたため、結合を取り消したのち、「テーブルKNA1」内の項目にあるアドレスから「テーブルADRC」内の項目アドレス番号を内部結合。
インフォセット変更画面に戻り、項目グループに「ADRC」を追加。
データ項目一覧の「アドレス」より【国際アドレスバージョンID】【名称1】【検索語句1】の3つの項目を項目グループの「アドレス」にドロップアンドドラッグし、生成アイコンをクリックしたのち保存。
【変更②】
T-Code:SQ01を起動。該当のユーザグループ・インフォセットを選択し変更ボタンをクリック。
基本一覧をクリックし、データ項目内のアドレスのプルダウンを表示。【名称1】【検索語句1】の選択項目にチェックマーク入れ保存したのち、テストをクリック。ポップアップが表示されるがバリアントの修正は不要のためそのまま続行。
選択項目に【名称1】【検索語句1】が表示されていることを確認したのち実行。しかし【名称1】【検索語句1】の表示されている順番が設計書と異なっていたため、順番の変更も行う必要がある。
もう一度T-Code:SQ01を起動し、ユーザグループ・インフォセットを選択し変更ボタンをクリック。次画面のアイコン又はF6を3回クリックすると、選択項目の順番を変更できる画面に移動できる。設計書通りの順番になるよう番号を振り、テストをクリック。選択項目が設計書通りに表示されていることを確認。
以上で実装終了。
単体テスト
テストを行うために単体テスト仕様書を作成し、その後実際にテストを行い、単体テストエビデンスを作成する。今回は変更①と変更②についての内容を単体テスト仕様書と単体テストエビデンスに追加。
【変更①】
設計書のオブジェクト関連図に各テーブルが内部結合されていること、確認手順/想定結果にT-Code:SE16を起動しそれぞれのテーブルを確認したのち、T-Code:SQ01を起動し結合条件に沿ったレコードが表示されるかを単体テスト仕様書に追加。
テストを実際に行い、想定結果に沿って動いたことを確認し、単体テストエビデンスにテストの実際の動きと結果を追加。
【変更②】
設計書の選択画面に抽出条件に沿ったレコードが実行画面に表示されていること、確認手順/想定結果にT-Code:SQ01を起動しクエリ実行画面とT-Code:SE16で表示されるかを【名称1】【検索語句1】それぞれで行われるかを追加。
テストを実際に行い、想定結果に沿って動いたことを確認し、単体テストエビデンスにテストの実際の動きと結果を追加。
以上で単体テスト終了。
感想
今まではSAPとは実際どういうものなのかという面でSAPを操作していたが、今回は本番であったため、やはり練習とは全く違いどうしていいかわからないという気持ちから、ものすごく脱線してしまい、とても時間が掛かってしまった。
全ての工程を終えこのレポートを作成するために改めて手順を見直したとき、冷静に以前習ったことを思い出し一つ一つこなしていけばすべて答えが見つかるものばかりであることに気づいた。
「初めてだから」という気持ちで占領され、何を見てもわからないという思考につながってしまったため、これから今回のような作業をやる際、焦らず冷静に考え作業できるようにしていく必要があると感じた。
この先小さなことで躓かないよう、これまでの勉強会を何度も復習し、学んだことを無駄にしないためにこれから時間の使い方も変えていく必要があると思った。
コメント