このレポートは2021/8/4に行われた勉強会についてのものです。
設計書作成
・本来であれば設計書を元にクエリを作成するが、今回はクエリを元に設計書を作成
・設計書、クエリはテスト仕様の際に非常に重要であることを意識して作成すること
またクエリ設計書はお客様が細かく見るものではないが、プロジェクトを引き継いだ ベンダーや、トラブルが起きた際に運用保守のチームが見るものなので、設計書だけで理解してもらえるように作成することが重要。
(1)表紙作成
設計書の表紙はクエリのどの部分の設計書であるか、設計書を作成した日付を記載する。
中身を変更した際は、別枠にその日付と箇所、担当者を追加する。
(2)オブジェクト関連図
・作り方=ユーザーグループ→インフォセット→クエリ関連オブジェクト
・調べ方=クエリ→インフォセット→ユーザーグループ
・【結合条件、トランザクションコード、システムバリアント・レイアウトの値】を記載する。今回は生産BOMと販売BOMの設計書のため該当するトランザクションコードとシステムバリアント・レイアウトの値を使用。
・結合条件:トランザクションコード「SQ02(インフォセット更新)」を入力→対象のインフォセットを選択し「結合」ボタンを押すと、インフォセットの結合条件を見ることができる。
・トランザクションコード:調べ方は2種類ある。
①SE93(トランザクションコードの更新)より条件検索
②SE16(一般テーブル照会)から「TSTCT」より条件検索
・システムバリアント・レイアウト:「SE93(トランザクションコードの更新)」より確認。システムバリアントの割り当てを調べることができる。
(3)選択画面
・画面レイアウト:頭に「サブシステムID」「更新者名」などを記載。
トランザクションコード「SQ01(クエリ更新)よりクエリ選択画面のレイアウトを設計書に記載。
・項目定義:画面レイアウトの項目を項目定義の欄に順番通りに入力していく。表示されいてる項目それぞれのSAPテーブル名、SAP項目名を記載する。
(4)実行画面
・実行画面:レイアウト画面と同じように「サブシステムID」や「更新者名」などを記載。
「SQ01」にてクエリ実行画面の表示通りに設計書に記載していく。
同じ表記が並んでいるが、中身が名称なのかコードなのかでわかれているので、すべてを入力する。
・項目定義:実行画面のレイアウトに沿ってテーブル・項目を入力。
コードが長いものもあるのでコピペするほうがいい(Ctrl+Y,ドラッグコピー)
感想
自分が見るだけの資料では無く、プロジェクトにかかわる様々な人が閲覧する資料になるので、引継ぎをした時などに困らないように資料作りをしなければならないと思った。
はじめての勉強会の参加でわからないことも多く、理解にも時間が掛かりそうだが、ムダにならないようにもっと知識を深めることが大事だと痛感。
今回は設計書からクエリではなく、クエリから設計書を作成する形式でもあったので、イレギュラーにも対応できるようにするためにも基礎をしっかりと勉強していくことが大事だと思った。
【総帥コメント】
まず、「設計書はお客様が細かく見るものではない」という認識は間違い。
設計書と名のつくもののうち、確かにユーザが見ないものもあるが、この例では外部設計書という位置づけであるためユーザもバッチリ見るものとなる。
引き続き、頑張ってね。
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