はじめに
これからSAPをオペレーションするにあたり、第一段階としてSAP GUIのログオンとSAPの構成について、さらに今後よく使用する機能についての勉強会レポートである。
SAPオペレーション
ログオン
今後SAPを使用するにあたり第一段階となる立ち上げから。
SAPログオンを立ち上げ、【SD2】S/4開発環境をクリックしSAPのログオン画面を起動。
事前に指定されていたクライアント、ユーザーID、パスワードを入力。
今回は初めてのログオンだったため初期パスワード入力後、オリジナルのパスワードに変更。
SAP Easy Access画面が表示されログオンの作業は完了。
SAP Easy Accessのユーザー定義という一覧から機能を選択し、開発やデータ照会、編集などを行うことが可能。
ログオン後の画面について
SAPウィンドウの左上にあるのがメニューバー。表示などのシステム共通の機能を操作できる。
今回は、設定→ユーザーパラメータ→ALVグリッドを選択し画面表示の変更を行う。
メニューバーの下に表示されているのがアイコンバー。
ここで保存や前画面に戻る、新規ウィンドウを開くなどの操作が可能。
アイコンバーの横がトランザクションコード検索バー。
トランザクションコードの実行
アイコンバーの左横に表示されているのがトランザクションコード(※機能を呼び出すためのショートカットキー )の入力フォーム。
呼び出したい機能のトランザクションコードを入力しEnterキーもしくは緑のアイコンをクリックすることで起動ができる。
トランザクションコードを利用することで画面を新しく起動、画面を閉じる、対象のトランザクションコードの呼び出し、SAPのログオフなどの操作が簡単に行える。
使用頻度の高いトランザクションコードは【/n】。
開いているウィンドウに、対象のトランザクションコードを呼び出すことができどの画面からでも利用可能。
トランザクションコード【SE16】について
【SE16】とは、テーブルデータ照会を行うためのトランザクションコード。
この機能の特徴はSAP内に数多く存在するテーブルから1つだけ選び抽出・閲覧、さらにデータをExcelに保存し作業に活用することが可能。
対象のデータ抽出ができるようまず大まかに対象テーブルを絞る第一画面、さらにそこから細かくテーブルを指定する選択画面、テーブル抽出結果が表示される該当と画面を三段階で構成している点も特徴である。
データ抽出方法
まずトランザクションコード入力バーに【SE16】と入力し実行、データブラウザ第一画面が表示され、抽出したいデータをテーブル名記入欄に入力し実行。
今回は【T001】と入力。その後選択画面が表示され、会社コードがわかっていれば記入欄に入力。
今回は記入欄の横にある虫眼鏡のアイコンをクリック。
データを指定しなかったため、【T001】内に存在しているデータがすべて表示される。
Excelダウンロード
データ抽出後同じ画面よりExcelへダウンロードが可能。
スプレッドシートというアイコンをクリックし、その後表示される選択画面の中からExcelを選択。
ファイルの保存先・名称を設定したのち許可をクリック。
これによりExcelでのデータ保存がなされ編集などが可能になる。
重要性
【SE16】というのは重要性の高いトランザクションコードである。
それはデータ抽出という機能が重要なのではなく、これからSAPで作業を行っていく中で抽出したデータが次の作業のインプットになる場合や、作業のアウトプットの確認のために高頻度で使用することになるからである。
【SE16】はデータ抽出を行うための機能であるが、これにより使用できる機能や作業が存在することを、今後使用する中で気づくことができると良い。
まとめ
SAPを触ることは初めてではなかったため表示の複雑さや簡単な操作については問題なかった。
しかし以前はユーザー側であったため、ベンダ側の機能や画面の違いや、コードの存在などはこれからSAPを触れる上で理解する必要があると感じた。
また簡単なトランザクションコードは日ごろから使用頻度を高め、実際に作業をする際、問題ない程度に扱えるように練習するべきである。
操作を学ぶ上で気になる用語や、一度きいただけで把握するのに難しい用語もあったが、まずは操作手順を覚えることに今回はフォーカスを置いた。
教えてもらったことを多く実践し、SAPの実践力を高められるように、用語の理解も今後深めていけたらと思う。
コメント