2022/3/1に行った勉強会「ソフトウェア」についてのレポートと感想である。先日行った「ハードウェア」についての続編となる内容であり、今回も知っておくべきIT基礎の一つである。
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ソフトウェアとは
コンピュータやスマートフォン上で機能するプログラムやアプリといった実体のないものを指す。ハードウェアとソフトウェアは対比する存在であるが、それぞれが独立して機能することは不可能であり、ハードウェア・ソフトウェアの両方が揃うことで機能する。
※ハードウェアとソフトウェアの概念として、ITの世界だけでなく様々な場面で使われている。ハードウェアは店舗、建物、設備を指し、ソフトウェアは人材やノウハウ、サービス等を指す場合もある。
ソフトウェアの種類
ハードウェアに内蔵されているソフトウェア…マザーボード上で存在するソフトウェア
・ファームウェア
コンピュータや周辺機器に内蔵されているソフトウェアであり、ハードウェアを動かすための指示やコントロールを行う。
・BIOS(Basic Input Output System)
ファームウェア内に存在するコンピュータや周辺機器を制御するためのソフトウェアであり、OSが起動される前段階で接続されているキーボード・マウス・CPU・メモリ等のハードウェアの管理や制御を行う。
・UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)
BIOSをバージョンアップしたソフトウェアであり、近年はUEIFが使われている。
BIOS・UEFIが故障するということは、コンピュータ自体の故障を意味する。
ハードウェアが成り立っているという前提のもと、コンピュータが動作するために必要なソフトウェア
・オペレーティングシステム(OS)
コンピュータ全体をコントロールするソフトウェア。Windows・Chrome OS・iOS・Android等を指す。BIOS等が動作するハードウェアの上に存在する。
・アプリケーション
特定の作業を行う目的を持ったソフトウェア。Excel・PowerPoint・Windows・動画編集・Webブラウザといった様々な種類がある。アプリケーションは、オペレーティングシステムの上に存在する。
・プログラム
コンピュータに対する実行手順の命令や処理を記載したものであり、ソフトウェアやアプリケーションを構成している。
・ソースコード
プログラムが行うべき命令・処理をプログラミング言語で表現した文字列。
・デバイスドライバ
オペレーティングシステムがCPU・HDD・キーボード・マウス等のハードウェアを制御・操作するために橋渡しを行うソフトウェア。
・ミドルウェア
オペレーティングシステムとアプリケーションの中間に位置するソフトウェアであり、複雑な処理を行う際に必要。ミドルウェアには複数の種類がある。
・運用管理
システムが正常に、スケジューリング通りに動作しているか等の管理を行う。
・データベース管理
データベースの容量や、情報を取り出す・書き込むといった処理が正常に行われているか等の管理を行う。
・データ連携
異なるシステム間でデータの共有や活用を行う仕組み。
・Webサーバ
Webサイト・Webサービスの存在場所であり、Webサイトのリクエストに応じて文字や画像の表示、Webサービスを動作させるソフトウェア。
・アプリケーションサーバ
Excel等のコンピュータ内に存在するアプリケーションではなく、インターネットを通してWebサーバ上にあるアプリケーションの集中管理を行うためのソフトウェア。
感想
今回はハードウェアの続きとなる内容であったが、ソフトウェアとは何か、どのようなものが存在するのかよくわかっていなかったと感じた。ハードウェアは実体があるものを指すため、目で確認してどのようなものかを実感することができたが、ソフトウェアは実体の把握ができないため、今回のような勉強をしなければ内容を把握することはできなかった。コンピュータを動作させるために必要であるという理解はあったものの、その複雑さについてはなにも知識が無かった。直接的にコンピュータについて説明する機会が少ないからこそ、コンピュータを構成する複雑な内容を正しく理解し、忘れないようにする必要があると感じた。
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