本記事はこちらの記事の続きです。
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実際にインターンに参加してみて感じたことなどを共有していきます。
SAPについて感じたこと
社風
まず社風についてですが、やはり外資らしさは頻繁に感じました。
例えば、各社員の業務範囲の線引きや数値的な目標が明確で、自己研鑽や成長を意識している社員が多い点です。
特に自己研鑽については、自分がどのような能力をいつまでに身につけて、次はこういう風にステップアップするというビジョンを意識している人が多く、インターン生に対しても計画的に学習する能力が求められていました。
ERP業界、特にSAPは新しい製品や機能が毎年リリースされるなど、環境の変化スピードが速い環境であるため、それをキャッチアップしていく意欲と能力が必要だと強く感じました。
ただし、社員同士の競争が激しく、仲が悪いかというとそんなことはなく、割と穏やかな印象でした。
インターン生に対しても、ほとんど話したことのない社員でもインターン生がお願いすれば面談に応じてくれるなど、若手をみんなで育てようという意識は強いと感じました。
また、フラットな組織構成で、インターン生も部署のマネージャーと話す機会があったり、イベントでは社長や会長と話すこともできました。
他にも外資らしい点としては、自分から積極的に手を挙げれば、やらせてもらえたり、サポートしてもらえたりしますが、受動的に指示を待っていてもダメだということです。
また、グローバル企業ということで言うと、やはり英語でのメールのやりとり、英語資料を読む、英語でのセミナー参加などは頻繁にありました。
日常の業務は日本語が中心なので、英語がペラペラである必要はなさそうでしたが、英語に強い苦手意識がある人や英語力をあげようという気が全くない人には、SAPは向かないと思います。
そして、社風だけでなく職種や部署によっても、雰囲気や文化は大きく異なると感じました。
例えば私が体験した部署でも、オンライン飲み会を時々やっている部署もあれば、そういうプライベートな繋がりはあまりないような部署もありました。
また、営業職とITコンサルタント職では、業務内容もだいぶ違いますし、社員の雰囲気も違いました。
キャリア
次にSAPでのキャリアについてです。
まず新卒の場合、インターンと同じく職種別採用ですので、営業やITコンサルタントなどの職種は応募の時点で分かれています。
そして、新卒でITコンサルタント職として入社した場合は、半年弱トレーニングや、認定資格の取得を行い、そこからプロジェクトでのOJTや実業務に入っていくということでした。
部署の配属はある程度の方向性については希望が出せて、後は需要や適性を見てという感じだと思います。
もちろん新卒時点では、そこまで経験や知識は求められていませんが、キャリアを積んでいく中で、確固たる強みを作っていかないと生き残っていくのは難しいのではないかと感じました。
広い知識も大事ですが、ある領域については専門性の高さに自信があるというのを、社員一人一人が持っている印象が強かったです。
また、外資らしく中途採用はもちろん、SAPにいた人が他社に行って、またSAPに戻ってくるという「出戻り」も盛んだと感じました。
頻繁にあるからこそ、雰囲気としても比較的転職などをしやすいと思います。
私の短いインターン期間中にも、転職や入社した社員さんも数人いて、それが当たり前という空気感でした。
そして、他社への転職だけでなく、 ITコンサルタントから営業などSAP内で職種間異動をされている方もいました。
働き方
次にITコンサルタント職の働き方についてです。
もちろん部署や時期にもよりますが、あまり毎日遅くまで残業で大変そうという印象はありませんでした。
夜勤も少なく、逆に手当がつくから、若手には人気という話を聞いたりしました。
海外とのプロジェクトや会議などが遅い時間に入ることはあるかもしれません。
ただし、単価に見合ったクオリティーであることは社員の方々は常に意識されていました。
なので、時間という尺度でどれだけ働くかは、その人の能力にも大きく左右されると思います。
祝日や長期休暇についても、取りたい人はとるし、働きたい人は働いている印象でした。
会社としては、週末はメールを控えるように呼びかけるなど、従業員がきちんとワークライフバランスをとれるよう積極的に働きかけていました。
産育休をとっている女性の方はもちろん、長めの育休をとっている男性社員もいて、そのようなライフイベントごとの休職にも理解がある環境だと感じました。
リモートインターンシップについて感じたこと
私は約5ヶ月間のインターンシップにフルリモートで参加してみて、様々なメリットやデメリットを感じたので、それについて共有したいと思います。
感じたテレワークのメリット3つ
1つ目は、通勤時間が必要ないということです。
特にフルタイムで働いていないインターン生の場合、オフィスの近くに引っ越すのが難しく通勤時間が長くなったり、1日あたりの業務時間が短かったりするので、通勤時間を節約できるのは大きな利点でした。
私はインターン中に大学の授業もあったのですが、授業と授業の間の数時間を業務に充てられたりしたので、効率的だと感じていました。
2点目は、オフィスに通勤できない地方の人もインターンに参加可能だということです。
オフィスは東京ですが、実際に関西から参加している学生もいました。
ただし、一部出勤が必要な時は、東京に来てホテルに滞在したりもしていたので、地方の学生の参加ハードルが全くないというわけではないと感じました。
3点目は、オンラインの勉強会などにおいて、部屋の定員などの物理的な制約がないため、インターン生への機会も増えたのではないかということです。
そこにおいて部署や職種の違う社員さんと関わることもでき、勉強になりました。
感じたテレワークのデメリット3つ
1点目は、家での業務は集中力が続かないということです。
私は部屋の環境を整えたり、業務がある日はきちんと身支度をしたりと、工夫をしながらやっていましたが、やはりオフィスほどの緊張感をテレワークで実現するのは難しいと感じました。
2点目は、教えてもらったり、助けてもらったりがしづらいことです。
例えば画面操作を教えてもらう際にも、画面共有は出来ても、指でさして指示を出したりは出来ません。
また困った時は、自分から助けを求めないと、察してもらうことはほぼ不可能です。
3点目は社員さんとも、他のインターン生とも仲良くなりづらかったという点です。
ずっとオンラインの活動だったので、顔と名前すらしばらく一致しない状況でした。
オフィスでの業務であれば、毎週顔を合わせたり、ちょっとした雑談をしたりということもあるかと思うのですが、テレワークだとオンライン会議を設定した人としか話さないので、プライベートなことを話したりが極端に少なかった印象でした。
おわりに
以上がSAPの内定直結型インターンや、それに参加して私が感じたことでした。
正直、就職活動をするまではSAPという名前すら知らなかったのですが、インターンをしてみてとても魅力的な会社だと感じました。
一方で、企業風土や働き方が合うか合わないかはあると思うので、SAPへの入社や転職を検討している人がいれば、この記事も参考になれば幸いです。

新しいことに挑戦するのが大好き!インターン・資格・留学・英語などの記事を書いています。
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