2022年3月29日勉強会レポート 解決の方法について

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はじめに

この記事は、2022年3月29日に行った勉強会の内容「解決の方法」についてです。「問題や争いは解決されるべきである」という命題は自然に聞こえます。しかし、常に解決が可能ではないということは心の中では理解している人が多いのではないでしょうか。

 

「解決」以外の4つの問題対応方法

どんなことでも解決できる、解決されなければならないと考えてしまうのは危険です。問題の性質によっては、それ以外の対応方法が適切な場合もあります。

ただし、仕事においては、「人・物・金・時間」が関わってくるため、「解決」が主な問題対応方法になります。つまり、これから紹介する対応方法は、特に私生活において用いられることが多いでしょう。

 

逃げる

発生している問題について考えないようにするということです。

例えば、「明日の発表に必要な資料のデータが見つからない!」という問題に対して、「とりあえず考えないようにして寝よう。」という対応をとるのが逃げるということです。

後から別の問題が発生して後悔しそうな対応方法ですが、誰しもが1度くらいは経験があることでしょう。

 

保存する

その問題について認識してはいるが、解決方法を考えたり、行動を起こしたりはしないということです。

例えば、世界でおこっている自然災害に対して、その悲惨さや恐ろしさを理解しているが、解決のための行動をしているわけではない状態がこれにあたります。

この例では、そもそも自然災害を「根本解決」するのは難しいため、こういう対応になることが多くなります。

 

忘れる

文字通り、その問題について忘れてしまおうと努めることです。

これは、「過去に経験した事故のトラウマ」のような問題に対して有効な対応方法です。

過去に発生したことを解決することは不可能ですよね。

 

共有する

自分以外の人に、抱えている問題について共有することです。

ただ聞いてもらうだけでも心が軽くなることもありますし、相談することで自分には無かった観点で助言を受けられることもあります。

例えば、恋人との関係に悩んでいる時に友人に相談するというのはこの対応方法にあたります。

 

「解決」と「決着」の違い

問題や争いに対して全ての関係者が納得できる「解決」は理想的な終着点ですが、それが不可能なこともあります。

そのような、全員が納得しているかはさておき、それ以上検討しても話が進まない場合は、「決着」が必要になります。

 

「決着」とは強引な問題検討の終わらせ方です。

例えば、裁判において和解が「解決」で、最高裁の判決は「決着」と言えます。

国家や民族間の争いも、戦争という形で決着がつけられた例が多々あります。

もう少し身近な例では、友人と喧嘩した際、仲直りが「解決」で、関わることをやめるのが「決着」です。

 

喧嘩の例のように、時間や感情が関わる問題においては、「解決」が実現されることは稀で、「決着」という終わり方がよくあります。

後味の良さは置いておいて、前に進むためには「決着」は必要です。

また、問題に直面した際には、自分が行おうとしていることが「解決」なのか「決着」なのかを意識して対応しなくてはなりません。

 

感想

私は普段問題が発生した際に、「解決しないといけない」と思っている一方で、無意識のうちに、解決以外の選択肢をとっていることも多々あることに気がつきました。

また、このように言語化して整理をしておくことで、問題が発生してどうしたらいいかわからない時に、対応方法を考えやすくなりそうです。

 

そして、決着については、自分にとっては「解決」でも、相手にとっては強引な決着になってしまっていることもあると感じたので、相手と良い関係を持続させるには、自分よがりな決着になってしまっていないか気をつけようと思います。

 

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