はじめに
この記事では、私が家庭教師のアルバイトを経験した時の話を書いていきます。
経験期間はかなり短かったのですが、業務内容・メリットデメリットなどを紹介したいと思います。
家庭教師を始めたきっかけ
コロナウイルスの影響で、今までのアルバイトのシフトが全てなくなってしまい、収入がゼロになってしまいました。
幸い、生活に困ることはなかったので仕事はできなくても問題はなかったのですが、今までアルバイトをして動き回っていた分、働けないストレスなどもあり、オンライン・在宅でもできるアルバイトを探していました。
在宅のアルバイトはとても人気があり、倍率がかなり上がっていました。
その中で、すぐにできるバイトはなんだろうと考えた時に思いついた仕事が、教育に関わるアルバイトでした。
塾講師のアルバイトの経験もあるので、オンラインでもできる家庭教師のアルバイトをしようと思ったのがきっかけでした。
家庭教師の特徴
家庭教師とは、生徒となる子供の自宅に講師が訪問し、生徒に勉強を教える仕事です。
家庭教師の特徴は、塾とは違い生徒が自宅で授業を受けることができることかと思います。
また、必然的に個別指導になるので、生徒1人1人に合った指導をできるところも特徴かと思います。
家庭教師を利用する保護者の考え
家庭教師の魅力は、生徒の自宅に訪問して授業を行うことができたり、オンラインの場合は自宅でリモート授業を受けることができる所だと思います。
この魅力は、保護者にとっても利点で、仕事や家事などで子供を見る余裕がない方の負担を少し減らすことができます。
授業をしている時間に、仕事をしたり一人で買いもの行くことができるからです。
勉強もできて、子供の相手もしてもらえるということで利用する方も多いように思います。
保護者が家庭教師に求めること
教育者に共通することかと思いますが、保護者が家庭教師に求めていることは、学校の勉強や受験のための勉強のサポートはもちろん、人として成長させることです。
物事の考え方、人と接する時の考え方、勉強への考え方などが多く求められていると思います。
考え方の幅を広げてあげることで、勉強に対する姿勢を変えることができたり、学校での悩みを軽減させることもできます。
なかなか家族では、聞き出しづらいことも講師が聞き出して保護者に共有することで、家族間での問題も少し軽減させることができます。
家庭教師になるまでの流れ
2.講師の指導履歴などをみて、講師に生徒を・生徒の保護者に講師の紹介をしてもらう
3.講師・保護者ともに担当について了承したら、実際に会いに行く日程を決める
4.会いに行った日に生徒・保護者と話をして、相性や勉強の方針などを確認する
5.特に問題がなければ指導開始
私の場合は、仲介する会社に講師登録をしてすぐに生徒を紹介してもらったので、上記の手順は1週間ほどで進みましたが、講師によってはなかなか決まらない方もいるという話を聞いたことがあります。
積極的に働きたい姿勢を仲介会社の方に見せると多くの生徒を紹介してもらえるかもしれません。
私は、小学5年生の女の子の生徒を紹介してもらい、半年弱ほど担当していました。
業務内容
授業
授業は、保護者・本人からの希望があり、今までの学校の授業の復習をメインに行っていました。
家庭教師は、塾のように共通で使用するテキストなどを強制的に使わなくても良いので、私が生徒と相性がよさそうなテキストを見繕い、購入してもらっていました。
基本的には、購入してもらったテキストを解き進めていました。
たまに学校で習っている内容でわからないところがあった時には、その解説なども行っていました。
次の授業までの勉強スケジュール作り
担当生徒は週に1度しか授業がなかったので、次回の授業までの1週間の勉強スケジュールを生徒と一緒に決めていました。
初めのうちは、私が決めてそのスケジュールをこなしてもらうようにしていたのですが、自分でスケジュールを決める練習をしたり、自分で決めたことに責任をもって行動することを身をもって経験してほしいという考えから、生徒と一緒にスケジュールを組むようにしていました。
生徒とのコミュニケーション
教育者として、大切なことは生徒とコミュニケーションをしっかり取ることだと思います。
生徒を知ることは、指導の質を上げるためにも大切なことです。
また、生徒の性格や好きなものを知ることで、話題を増やすことができ、生徒から信頼を得ることもできますし、色々な話をしながら楽しく授業をすることで、勉強に対しての苦手意識を軽減させることができたり、勉強に意欲的にさせることもできます。
保護者とのコミュニケーション
保護者とのコミュニケーションもとても大切です。
保護者と話をすると、生徒のことさらに知ることができたり、自分自身のことを知ってもらうことができます。
これは、保護者からの信頼につながります。
また、生徒について保護者が聞き出すことができない授業の様子や、学校での様子を伝えることで、保護者も安心することができます。
講師は、保護者と生徒の仲介人として、時には家族間のちょっとした悩みを解決に導くことができることもあります。
シフト・お給料
シフト
シフトは、担当生徒の授業を行うコマ数・生徒の週の予定と、講師の授業を行うことができる曜日や時間などを擦り合わせて確定します。
基本は固定です。
お給料
お給料は時給制でした。私は、指導経験があったので時給1,800円で働かせてもらっていました。
しかし、授業を行っている間のみお給料が発生するので、その他の授業の準備などの時間にはお給料は発生しません。
交通費も支給してもらっていましたが、交通費は保護者から直接いただくことになっていたので、1月分を月末にまとめていただくシステムになっていました。
アルバイトを辞めた理由
大学の授業が再開したり、就職活動を行ったり、もともと籍を置いていたアルバイトの休業が明けるというものもあり、授業を行う時間が無くなってしまったことで辞めることになりました。
本当は、時給も良いので生徒数を増やして働くことも考えましたが、教育の仕事は時間外労働も多くこれ以上負担が増えると自分が持たないなとも思い退職をしました。
家庭教師のメリット
やりがいを感じることができる
自分自身のやる気次第で、仕事量も変わると思います。
質の良い授業をしようと考え、頑張ろうと思えば思う程やらなければいけない仕事も増えます。
また、子供が関わる仕事なので、そもそも他の仕事と比べても大変な部分があると思います。
私は、担当する生徒のことは、しっかりと見てあげたいと思うし、自分自身にも何か学びがある仕事をしたいと思うので、積極的に仕事を探して働くようにしていました。
そのように意識して働くことで、やりがいを感じることができ、さらに生徒が成長したことを実感した時、達成感を味わうこともできます。
信頼してもらえる喜び
自分のことを必要としてくれる人がいることは、仕事へのモチベーションにつながります。
働くうえで、誰かに必要としてもらえることは、とても大切だと思います。
積極的に動かなければ、信頼を得ることはできません。
教育に関わる仕事は、他の仕事よりもダイレクトに自分が必要であることを実感できる回数が多いと思います。
こういった経験を積むことで、自分に自信を持つこともできます。
デメリット
時間外労働が多い
家庭教師のアルバイトは、お給料が発生する時間が他の仕事とは違い、授業時間のみ発生することになるので、授業の準備をする時間にはお給料が発生しません。
仕事をしているのに、お給料がもらえないのは仕事へのモチベーションが下がってしまうことにもつながることかと思います。
仕事について、お金を得ることを重要視している人にはあまり向かないかなと思います。
精神的に疲れる
密に人と接する仕事ですし、指導相手は子供で、他人の自宅にお邪魔することになるのでかなり気を遣うことになります。
授業が終わり、帰宅する時にはドッと疲れを感じることも多くありました。
コロナの時期は、オンライン授業に切り替えていたので、気を遣わなければいけないことが少し減り、心への負担は対面で授業をするよりも少なかったかなと思います。
あまりストレス耐性のない人には向いていない仕事かもしれません。
まとめ
すぐに働くことができる仕事として始めた家庭教師のアルバイトでしたが、担当した生徒の保護者からすごく感謝され、家族の関係性が良くなったと最近連絡をもらいました。
先生のおかげです。という感謝の言葉を受けて、少しでも誰かの役に立つことができたと実感することができ本当に嬉しかったです。
人と密に関わるので大変なことも多い仕事ですが、生徒が成長していく姿を見て喜びや達成感を味わうことができる素敵な仕事だと思います。
子供が好きで、教えることに興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
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