この記事では、大学受験に失敗したことについて、およびその後の生活について述べたいと思います。これから受験を控えている人が同じミスをしないように、また失敗した後どのように過ごしたかをお伝えできれば幸いです。
当時の私にとって大学受験とは
なぜ、大学に行きたいかと問われると「就活のために大卒という資格を持ちたい」というだけだったと思います。特別何か学びたいことはなく、もはや義務のようなものだと思っていました。高校でも進学しないという人はほぼゼロに等しく、周りの同級生も同じような気持ちで受験勉強をしていました。
大学受験に失敗するということは、いわゆる大手企業への就職が難しいという意味で考えていました。やはり仕事をするからには多くのお金が欲しい、そのためには大手に進むことが大切だと思っていました。大手企業に進むためにも偏差値の高い大学に拘っていました。
なぜ失敗したのか
自信過剰になっていた
これが大半を占めていると思います。「自分はやればできる」と楽観的な気持ちでいたため、危機感を持って勉強することがありませんでした。プレッシャーをかけまくるのではなく、上手い具合に危機感を持って勉強する力があればよかったと思います。
自分の実力から目を背けていた
自分が今どれくらい出来るのか、何が苦手なのか何が足りないのか、そういった分析が足らず、あまり分析しようともしていなかったと思います。自分がどのレベルに位置するかを知ることで絶望感に襲われることを避けたかったからだと今は思います。
自分の実力を客観的に知り、それ踏まえて後ろ向きにならないメンタルを持ち合わせていれば、また少し変わったのかもしれません。
体力不足と勉強の質の悪さ
私はまわりの人と比べて特に体力がなく、長時間集中するということができませんでした。予備校で朝8時半から夜10時まで勉強していましたが、そのうち何時間本気で集中していたのでしょうか。一応勉強はしているけど、質が圧倒的に悪い状態だったと言えます。
浪人について
浪人するかどうかについて、正直入学手続きギリギリまで悩んでいました。
浪人したら確実に上位の大学に入れるかと問われると、誰しもがそうなるとは限りません。ましてや更にだらけて成績が下がる可能性も無くはないでしょう。
それを踏まえて、私はあともう一年勉強する気力がありませんでした。受かるかも分からずにひたすら勉強できるほど、勉強が好きだと思えませんでした。同級生が大学生活を送る中、勉強を続けることはとても精神的にきついものだと思います。
であれば、大学に入ってから努力をする方がまだ成功する可能性が高いと思い、滑り止めの大学に進学を決めました。
受験後の過ごし方
受験が終わった後の春休み期間は本当に抜け殻のような生活を送っていました。何にもやる気が出ない、何をすべきかもわからない、そんな生活でした。
今思うと、この期間に何かやればよかったなと後悔しています。勉強以外に趣味に打ち込むでも何でも、無意味な時間を過ごさず、結果がどうあれ受験生活が終わったから沢山遊ぼう!なんて考えた方がよっぽど意味のある時間になったのではないかなと思いました。
大学時代にやってよかったこと
目標から逆算して行動したことです。具体的には、目標を踏まえた上で資格の勉強やアルバイトを選択したことです。
大学受験がゴールではありません。ゴールは人それぞれだと思いますが、私の学生生活におけるゴールは「良い就職先を見つけて入社する」だと思いました。そして、良し悪しの評価軸は大手企業や知名度が高いといったものではなく、自分が入りたいと思うかどうかという点だと考えました。
企業を選べるほどの能力を持つ就活生になりたい、という目標からどの資格を取るべきか、将来に役立つアルバイトは何か、など考えて動くようになりました。
結果的に、就活で最大限活かすことができたと思っています。遊び盛りの大学生の中で、将来を見据えて行動する力はかなり評価されたように感じます。
さいごに
受験における失敗は、私の中で大きな挫折経験となりました。入学当初は学歴コンプレックスを抱えていましたが、今となっては自分が大学4年間でやってきたことに後悔はないです。
しかし、そう思えるようになったのは就活を終えてからでした。就活を通じて、学歴ではなく自分自身の能力を評価してもらう機会があったことで、自己肯定に繋がったからだと思います。
むしろ、大学受験に成功していたら就活も資格勉強も適当に行っていたのかもしれません。
大学受験がゴールではありません。受験の合否だけでなく、大学受験を通して何を身に付けたかも大切になってくると感じています。受験勉強は胸を張って頑張ったとは言えない結果でしたが、受験を通して自分や勉強との向き合い方が大きく変わったと思います。
失敗してもネガティブな感情に囚われずに、自分と向き合い成長の糧にできるように頑張ってくださいね。
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