SDに関する書籍を読み、資料化するうえでのポイントや構成に関してまとめる。
今後の作成する資料は教育カリキュラムに反映させるものとし、そのための考察を行う。
あくまで初学者目線でのレポートという位置づけであるため、正しいかどうかは別としてまとめることとする。
※内容の要約は別途行う。

感想
▼良い点
・初学者が学ぶべき用語の抽出ができている
用語に関しては最初に理解しておくべきものが網羅されていると感じた。
SDの認定試験にもよく登場するワードはほとんど載っていたと思う。ただ、テストの中に出てくる内容が分からず、教科書に戻って読み返すというやり方は難しそう。
・1つ1つの用語の解説レベルは初学者向きで分かりやすい
本自体の読みづらさは別として、1つ1つの説明に焦点を当てると分かりやすいと思う。ただ説明量にバラつきが生じている部分も。(後述のとおり、SAP用語ではなく業界用語の説明の少なさ、など)
・読めばある程度どのような業務に対して学ぶべきかが見えてくる
内容に多少の前後はあったものの、この業務に関してはどんな理解すべき要素があるのか等が大まかに理解できたと思う。
▼気になる点
・内容の関連性がつかみにくい
当書籍はストーリー仕立てで話を進めている。そのため内容に流れはあるものの、総じて全体はつかみにくい。(好みの問題ではあるが、個人的にはストーリー仕立てであることが非常に読みづらかった。逆に参考書っぽさが少なく取っ掛かりやすいと感じる人もいるだろう。)
・画面コピーだけでなく図が欲しい
資料で改めておおまかな全体像を配置する必要性が感じられる。
画面コピーがあることで目からも理解することが可能だが、吹き出しを用いて補足などを付け足すとより理解しやすいと思われる。資料作成では、図を用いることで各要素の関連性を強く表せるようにできると良いのでは。
・業界用語の説明量が少ない
SAPに限らず存在するロジ用語を知らないと、説明もなくどんどん進んでいるシーンが見られる。(例えば、インコタームズという言葉はSAP専門用語ではないが、ロジ領域に携わっていない初心者・学生にとってはあまり聞きなれない言葉では?と。)
→調べればすぐわかるレベルではあるので、そこまで深く書く必要はないのかもしれないが、簡潔に端の方に記載した方が良い、というものはあると思う。インコタームズであれば貿易取引条件、と記載すれば詳細は分からなくても、「貿易系の取引条件なのか、だから支払条件と一緒に記載されているのかな…」と想像を膨らませることはできるはず(一旦正誤は置いといて)
・Fiori版とGUI版の画面コピーが混在している
資料化ではFioriの優先順位が低いことから、Fioriに関する記述を抜かすことで書籍より少ない情報量でまとめることが出来る。Fiori版とGUI版の画面コピーが混在しているため統一化が必要。
・本文における補足(Tip)のレベル
本においては良いが、資料に起こすにはレベルが少し高めのように思えるため資料では省いてもいいかも。
アジェンダについて
書籍のアジェンダを参考にしつつ、今後の資料のアジェンダ構成を考えてみる。
▼書籍の目次
①SDについて … SDモジュールについてのあらまし
②ローレンの研修初日 … ※資料においては省略すべき内容
③受注伝票 … 受注伝票登録/受注タイプ/組織構造
④マスタデータ … ビジネスパートナ/取引先機能/品目マスタ/価格決定
⑤受注 … 明細カテゴリ/利用可能在庫
⑥出荷 … 利用可能在庫確認
⑦請求 … 通常請求/リソース請求
⑧受注前のプロセス … 契約/見積
⑨販売後のプロセス … 返品/クレジットメモ・デビットメモ/サービス・修理
⑩レポート … ※Fiori寄りの内容であるため省いても良いかも?
少し順番が混ざっているように思われる。
受注前→受注→出荷→請求のように業務プロセスに沿ったアジェンダ作成がいいのでは。
▼資料の目次案
1:SDあらまし編(新しく作るというより昔の資料から引用レベル)
→①SDとは?
→②SDの全体像
→③SDにおける業務プロセス(簡潔に。業務フロー資料を組み込むのでも)
2:SD業務プロセス編(業務プロセスにマスタやトランの内容を組み込む。量が多ければ各プロセスに分けるべき?)
→①受注前(優先度↓)
→②受注(優先度↑)
→③出荷
→④請求
→⑤販売後(優先度↓)
(3:マスタやトランの前に組織構造について詳しく資料化すべき?)
4:SDのマスタデータ
5:SDのトランザクションデータ
→トランザクションコードの解説資料と組み合わせつつ。4と5は合体して1つの資料でも
※あと、テスト勉強をしているうえで、カスタマイズ系がよくわからなかったためどこかに盛り込むとテスト勉強にもなるかな、という印象。ただカスタマイズ自体がよく分からず何に分類されるのか、また順序性も不明のため現時点ではアジェンダの中には組み込まず。
コメント