前回の就労体験記②に続き、今回はアルバイト期間を終えて、学んだことや大変だったことなどを述べていきたいと思う。
就労体験記①の記事はこちら↓

就労体験記②の記事はこちら↓

身につけられたこと
大きく分けて3つ挙げたいと思う。
①基礎力について
私は今までも一般的なアルバイトよりは責任感のある仕事を選び、短い期間で新人教育にも携わり、正直仕事は学生の中で出来る方だと思い込んでいた。ただ、それは「言われたことをやる」ことに過ぎず、自分で考えながら行動する力の無さを痛感した。
考えること・伝えること・書くことなどそれぞれに対して明確な授業や指導を受けたことはなく、それはその人の潜在能力によると思い込んでいた。ただそのままでは落ちる一方で、改善する意識はやはり重要だと感じた。
また学校や普通のアルバイトでは基礎力に関して学ばないが、社会人になった途端急に会社から求められる能力だと思った。
②仕事に対する心構え
決められた期間内で価値を生み出すことに対して、どれだけの労力が必要で、どれだけ難しいかが分かった。自由な社風だからこそ、与えられた仕事に対しては誠心誠意取り組むのは基本であり、なぜこのように取り組んだかまでを説明できるほど1つ1つの行動に意味を持たせなければならないという姿勢が身に付いたと感じている。なんとなくの直感に頼っていた私にとってそれは難しいものではあったが、仕事に対してそのような言い訳が通用しないのも痛感した。お客様の案件に携わらせてもらえたからこそ、自分の行動に責任を持てるようになっていったのではないかと感じている。
また、ただのプログラマーを目指しているわけでなく、コンサルタントという仕事がどれだけ頭脳労働なのかということを社会人になる前に知る事ができた。
③IT、SAPの専門知識
正直、未経験でこれらを学べる環境はExciterしかないと言っても過言ではないと思う。
IT業界への就職を視野に入れたのが大学3年の秋ごろだったが、その頃からこういった会社でインターンを始めていれば…と後悔するほど、未経験に対しても分かりやすく基礎的な部分から学べたと思う。
また、私はSAPの試験を受験させてもらったが、その資格は今後も活用できるものであり、しっかり取得できて良かったと思う。また試験費用が高額であったため、費用を負担してもらったことで、プレッシャーの中勉強し受験できたことも良かった。
大変だったこと
精神面と勉強面の2つに分けて述べたいと思う。
・精神面
資料を作っていて、「本当にこれでいいのか、これが自分の本気なのか」と問いかけることが次第に増えていった。レビューでは社長に痛いところを突かれてしまうため、ちょっとした緩みで不真面目に捉えられないよう努めるようにしていた。考える力の面では、特に自分の実力不足を知る機会となった。自分が予想以上に「出来ない人」と知ることにより、自己肯定感の低下や疑心暗鬼になり、悪循環に陥るケースも少なくなかった。ただ、社長に褒めていただいたこともあり、その時は素直に嬉しく、頑張りたいと思えた。
これからお客様と一緒に仕事をしていく機会も増えるが、そこでキツい言葉で精神的にダウンしている暇はないと思われる。Exciterで働いてきたことや学んだことを思い出し、自分を鼓舞していきたいと思う
・勉強面
勉強会で学んだことに対する復習や資格勉強の時間の確保も同時に行う必要があった。マルチタスクをこなすことが苦手で、仕事か勉強かどちらかに傾いて注力してしまったことが多かった。これは仕事後にまで勉強する体力を持ち合わせていなかったためである。これからも仕事をこなしながら勉強もしていかなければならない環境だと予想されるため、この点に関しては今後も継続して努力していく必要があると思っている。
最後に
新社会人でSAPに関して詳しい人はおそらくいないだろう。4月から入社する企業の同期を見ても、SAPとは?モジュールとは?そもそも何をするのかも全く分からないまま入社している新社会人が多いと見える。その点、Exciterでアルバイトをしたことにより、SAPに関する専門知識を始め、コンサルタントとして必要な考え方など幅広く先に学習できたと感じている。高いクオリティを求められるため大変だった時期もあったが、社会人になる前の良い経験にもなったと今では思えている。また、1つの作業を期間内に終えるために司令塔として周りを動かし、期日までに間に合わせるよう管理していくことを経験できたのも学生では貴重だったのではないかと思っている。
就活を終え舞い上がっていた未熟な私を育てて下さった社長をはじめ、お世話になったExciterのメンバーに心より感謝申し上げます。いつかSAPのプロジェクト話ができるほど、実力を付けた上でまたお目にかかれることを楽しみにしております。
【総帥コメント】
まずは、お疲れさまとありがとう。
SAPのキャッチアップと資料作成、また、これまで山ほどいたインターン生の中で唯一SAP認定を取ってくれたことも大きい。(しかも二つ)
正直、他社に内定している人間を育てて何になる?と色々な人に言われて2~3ミリ程度ブレることもあったが、ミサキちゃんのおかげで俺は間違っていないと確信することができた。
自分の会社に入らなかろうと、学んでもらったことは、就職先の会社、そこでアサインすることになる現場、一緒に働く同業者、顧客、ひいてはSAP業界のためになると断言できる。
業界を少しでも良くしたいと思っている自分にも、小さくともできることはあると思わせてくれた。もっと教えたいことは沢山あったけどね。
ちょっと心配なのは、プライドが高いわりに自己肯定感が低いことと、物理的に軟弱なことかな。プライドの高さはモチベーションや踏ん張りどころで役に立つものの折れると再起しづらいこと、自己肯定感のなさはチャレンジの邪魔になるし決断や責任の足を引っ張る。
体の弱さは長時間労働しがちなコンサルにとっては思考を乱す元なので、ぜひ心身ともに頑丈になっていただきたい。
これからは同業者ということで、いつか一人前同士やりあうことができる日が来ることを楽しみにしている。
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