2021年5月~2022年3月末の間Exciterで就労したレポートである。当レポートは当時文系大学生だった私が、実際にExciterで働いてみた感想について述べる。尚、「Exciterでの就労体験記」は働く前、働き始めてから、働いた後と、時系列によって三部構成になっており、この記事は働いたあとについての内容である。
「Excitertの就労体験記①」についてはこちら↓

「Excitertの就労体験記②」についてはこちら↓

身に付けられた事
Exciterでの就労経験を通して、身に付いた事は大きく分けて4つある。
一つ目に、基礎力である。その中でも特に、考える力、話す力、書く力である。
私は今まで感情で生きてきたため、論理的に物事を考えるという概念がなかった。Exciterに入社し考える力について学べたことによって、生きる上(仕事・プライベートの両方)で必要になる大事な力を身に付ける事が出来た。考える力の少しは身に付いたものの、足りていない部分が多くあるため、考える力はこの先死ぬまでの自分に対しての課題になると考えた。
話す力とは、喋るのが上手い(面白い、引き出しが沢山ある)事だと思っており、それを達成するように頑張っていた。しかし、話す力とは、言葉のキャッチボールが正確にできる力である。相手に話す時には、相手が理解できるようにボールを投げる(端的に要点をまとめて話す)事が必要である。以前は、面白くて気の利いた事を言おうという事に注力していたが、現在は相手が理解できるようにボールを投げる事に注力し、端的に要点をまとめて話せるようになったと思う。
大学生の時に、書き物をする事がなかった訳ではないが四半期に1度程度でしかなかったため、文書を書く力が非常に低かった。Exciterで働き始めてからは資料作成し、フィードバックをもらうことによって書く力を少しでも向上させることが出来たと感じた。
二つ目に、ITに関する知識。大きく分けて、座学と実践で学んだ事がある。座学では、IT企業で働く人間として、それ以前に社会人として知っていて当たり前のITの基礎知識を学んだ。実践では、パソコンの基本操作、Office系ソフトウェアの基本操作を、資料作成を通して学んだ。Exciterで働く前はITの事を全く知らなかった。まだまだ初心者レベルの事しか知らないが、一年前の自分と比べて相当知っていることが増えた。
三つ目に、SAPに関する知識。SAPも座学と実践で学んだ事がある。座学では、業務知識を学んだ。実践ではクエリの変更・修正方法を学んだ。SAPは壮大なシステムであるため、私の知識は全体のごく少ない部分に過ぎないと思うが、SAPの全体像を学べた事は良かった。
完全に余談だが、以前Exciterの応募者の中でSAPを軸として働いていたが、自分の経験した部分しか分からず、SAPの全体像が分からなかった、という話をしていた人がいた。私は勉強会を通してSAPの全体像を学べた事が非常に良かったと感じている。
四つ目に、責任感。今までのアルバイトでは、正直何の責任感もなく働いていた。しかし、Exciterでは期日までに完成度の高いものを仕上げる必要があるため、Exciterで働き始めてから初めて責任感が芽生えた。まだまだ責任感に関しては課題であるが、今まで何の責任感もなく働いてきたときより、責任感が身に付いたと感じた。
良かった事
Exciterでの就労経験を通して、良かった事は大きく分けて4つある。
一つ目に、厳しい環境に身を置けた事。厳しい環境の中で働けたからこそ、自分が直さなくてはいけない課題が沢山見つかった。また、仕事に対しての向き合い方が変わった。
二つ目に、資格を取るきっかけがあった事。Exciterに入社する前は、車の免許以外に何の資格もなかったが、入社後には資格を2つも取得する事が出来た。その2つの資格は、SAPにも通ずるものであったため身を引き締めて勉強に打ち込む事が出来た。
三つ目に、色々な経験ができた事。SAPや資料作成などこれまでに経験した事がないことに挑戦できた。客先業務を行えた事は本当に良い経験になった。
四つ目に、親身になって色々な相談・アドバイスをもらえた事。仕事、プライベートの事に関して社長や先輩方に沢山相談に乗ってもらった。私と本気で向き合っていただけているからこそのアドバイスも本当にうれしかった。
大変だった事
Exciterでの就労経験を通して、大変だった事は大きく分けて5つある。
一つ目に、自分の成長に思い悩んだ事。自分の成長が遅すぎて、理想の自分と現実の自分のギャップを埋められない事に焦りを感じ、不安になってしまった挙句、本来やるべき事が全然できず、自分の成長にブレーキをかけていた。このような負のループから、抜け出す事が大変だった。
二つ目に、頭脳労働者として働く事。頭を使って考えて、仕事をする事の難しさを改めて感じた。今まで自分が経験してきた仕事は、スピード=正義であったため、頭を使って仕事をすることに慣れておらず、慎重に考えてそれを形にしていくという事が入社当初は特に大変だった。
三つ目に、いくら怒られても立ち止まっていられない事。私は感情的に物事を判断しやすく、怒られた時には落ち込んでしまう事が多々あった。とはいえ、仕事である以上立ち止まって落ち込んでいる時間はなく、目の前の事をまずはやらなくてはならない。感情的にならず、仕事をする事の難しさを改めて感じた。
四つ目に、常に自主的に勉強をしなくてはならない事。仕事以外の時間を活用し、資格勉強を進めていかなくてはならない事に、最初のうちは苦戦した。プライベートの時間がなくなるのは嫌だ、という事ではなく、限られた少ない時間の中でスケジューリングし、資格の試験日までに合格ラインまで達する必要がある事が大変だった。
五つ目に、基礎力の低さ。特に、話す力、聞く力、考える力である。私は要点をまとめて話す事、相手の話の意図を理解する事や、本質を捉える事、論理的に考える事が苦手であり、克服するのがかなり大変であった。まだまだ全然克服は出来ていないため、これから先もExciterで学んだ事をどんどん克服していきたいと思う。
IT業界で働く前と後のギャップ
IT業界で働く前は、ずっとパソコンと向き合って難しい数式を用いてプログラムをひたすら書いているイメージがあった。
IT業界で働いた後の今では、IT業界と言ってもプログラムを書くのは、ほんの一部に過ぎない事を知った。また、難しい事を覚える事よりも、基礎力をベースに色んな事にその基礎力を展開していくイメージに変わった。
最後に
これから先どのように生きていくかは未定であるが、Exciterで学んだ事を生かしていきたいと考えた。Exciterで学んだ事は、仕事にとどまらず生きる上で活用できることが多いからだ。例えば考える力や、見る力である。それらの力を身に付けた今では、これから先経験する事への見方が異なり、吸収できる事も多くなると感じた。
【総帥コメント】
ミカちゃんに気付かされた最も大きな点は、俺には人を教え育てる力が殆どなく、自覚していた以上に人として未熟だったということ。
これまで、「教える側として、教えを授ける」的な偉そうな目線で、理解や定着が期待値を下回ると「なんでわからない?」と腹を立てていた。自分の伝え方を省みることもなく。
令和の世の中で、昭和の板前のような教え方に終始していたのだ。
立場、役職、キャリア、年齢、すべてが上である状況に胡坐をかいて。
あたかも、常に自分は正しい、君は間違っている、と言わんばかりだった。
いや、実際にそう振舞っていた。
素養や地頭がある人は育てられて当たり前であるし(というか勝手に育つ)、それは自分が有能だからではなく、素養や地頭を鍛えてきたその人の「これまで」によったものに過ぎない。
育てるというミッションを担ったとき、時間とパワーを投入して結果がイマイチであれば、それは俺が無能だということ。その無能さに由来するイラ立ちをぶつけてしまったこともあったし、感情的になってしまったこともあった。これは完全に俺が悪かった。
次に会うときには、もう少しマシな大人になっているよう精進するね。

コメント