2022/02/13に受験した簿記3級についてのレポートである。当レポートでは、簿記3級のあらましや、試験対策から試験当日までを時系列で述べ、簿記3級受験者を対象に参考になることを目的として作成する。
簿記3級のあらまし
簿記資格とは
「簿記」とは、日々の経営活動を記録・計算・整理し、経営状況と財政状況を明らかにする技能のことであり、簿記3級はその技能を習得し活用するために必要な資格である。
簿記の資格には、日商簿記・全経簿記・全商簿記の3種類であるが、一般的に「簿記」と言われるのは今回私が受験した日商簿記である。
日商簿記には、原価計算初級、簿記初級、3級、2級、1級と級が分かれており、今回私が受験した簿記3級は、初歩的な商業簿記を学ぶ基本レベルであり、社会人にとっての一般常識に位置づけされる。
試験の概要
試験費用は、税込み2,850円である。
試験の実施方法は、年に3回行われる筆記試験方式と、ほぼ毎日行われているネット試験方式がある。私は受験する日を指定したい事もあり、後者のネット試験方式にて受験した。ネット試験はインターネットからいつでも申し込む事が可能であるため便利だと感じた。一方で、いつでも申し込めるため準備ができてから申し込もうという甘えにも発展しやすいので、まずは試験の申し込みを済ませ、その試験日に向けてスケジュールを立てるべきだと感じた。
ネット試験当日は、免許書等の身分証と、電卓を持参した。メモを取るための筆記用具は、試験会場で貸し出しを行っているため持参する必要はない。
ネット試験の合否判定は試験終了後に、その場で知る事ができる。
試験科目と合格基準
試験科目について、第1問に仕訳、第2問に帳簿・伝票・訂正仕訳・勘定記入・決算仕訳、第3問に財務諸表・精算表・決算整理後残高試算表が出題される。
第1問の仕訳は15問出題され、各問題3点であり、合計で45点が与えられる。第2問に関してはその都度問題数は異なるが、合計で20点が与えられる。第3問に関してもその都度問題数は異なるが、合計で35点が与えられる。第1問~第3問までの合計点が70点以上で合格となる。
試験対策
対策教材
まずテキストとしては、【スッキリわかる 日商簿記3級 第12版[テキスト&問題集]※以後テキスト&問題集と呼ぶ】を使用した。
予想問題集は【スッキリうかる 日商簿記3級 [本試験予想問題集] 2021年度※以後本試験予想問題集と呼ぶ】を使用した。今回私が受験した簿記3級は、過去問題が公開されていないため、予想問題集を買い本番に近い問題を解く練習をする事をおすすめする。
勉強方法
テキスト&問題集は、2周熟読した。その後、受験日3日前から流す程度にもう1周読み直した。
テキストとセットでついている問題集は1つの章を読み終えた段階で、解くようにした。問題集はあくまでもテキストの理解度を確認するレベルの内容であるため、そこに時間をかけるのではなく、本番同様の問題を本試験予想問題集から解く方に時間を使うべきだと感じた。
本試験予想問題集は、第1回~第9回までの予想問題が掲載されていた。私は始めに自分自身の力を知るために、第1回の予想問題を通しで解いた。自己採点した結果、第1問、第3問でのミスが多い事が明らかになったため、苦手を克服するためにも第1問、第3問を第1回~第9回まで全て解いた。
こうしたことで最初に第1回を通しで解いた時には40点くらいだったものが、70点くらいまでに上げる事が出来た。
試験の2週間前からは、本試験予想問題を通しで解き、試験前日までには、本試験予想問題集を2周した。試験2週間前には、70点くらいだったものが、試験前日までには75~85点くらいとれるようになっていた。
試験当日
試験当日は30分前には会場に到着した。
流れとしては、受付にて本人確認を行うための免許書を提示し、持参した電卓が規定を守られているかの確認を行い、注意事項が書かれた案内を受け取った。その後、座席に案内され、注意事項を読み終えた後、自分の準備が整ったタイミングで試験を開始した。
試験時間は60分間あり、そのすべての時間を使い試験を行った。テストが終了するとその場で点数が表示され、自分で合否を知る事が可能である。試験結果を担当者に印刷してもらい、それを受け取り帰宅した。
試験の感想と次回に向けての課題
実際に試験を受けてみて、第1問、第2問のミスが多かったことが分かった。第1問は仕訳問題なのだが、4問ほどミスしていた。第2問は帳簿の問題だったのだが、ほぼミスしていた。
今回の試験の反省から次回に向けての課題は、テキスト&問題集と、本試験予想問題集を使用し、もう一度仕訳を復習する事と帳簿をしっかり理解する事である。
次回の試験まで、時間が空いてしまうと今回積み上げたものがどんどん抜けてしまうので、時間を空けないで次回の試験に臨みたいと思う。
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