2022年2月25日勉強会 ブレインストーミングについて

社内勉強会

2022/02/25に行った勉強会「ブレインストーミング」についてのレポートと感想である。今回の勉強会では、議論の方法である「ブレインストーミング」についてであり、「自由なアイディアを出し、新たな物を作り出す」という行為に必要な概念を理解する目的で行われたものである。

 

ブレインストーミング

ブレインストーミング(以下ブレストと呼ぶ)とは、自由なアイディアを出し新たな物を作り出すための議論の方法である。ロジカルシンキングは、既に存在している対象物に対しては有効であるが、新たな物を作り出す事は出来ない。そのため、新しい物を作り出す時にはブレストが必要である。

 

ルール

ブレストを行う際には、以下4つのルールを守らなければならない。

 

  • 判断や結論を急がない

自由なアイディアを沢山出すことがブレストの目的であるため、急いでアイディアをまとめる事や、良し悪しの判断をするべきではない。

  • 自由であること

日本は村社会であった背景から人と違う事に不安を抱きやすく、自由で個性的なアイディアを発言することに慣れていない。また、自己肯定感が低い人は、批判されると自由なアディアを言えなくなってしまう。そのため、自由なアイディアが出せる、もしくは出てくるような環境(=批判しない)を設ける必要がある。

  • 質より量

1個の凄いアイディアよりも、100個の凄くないアイディアを出す方が良い。沢山のアイディアを出すことにより、複数のアイディアを組み合わせることができるからである。

  • アイディアの発展

アイディアを複数個組み合わせることにより、アイディアをパワーアップすることができる。

 

進め方

①テーマを決める

そもそもテーマが定まらないと、方向性が決まらない。テーマを設定する上で気を付けることは、テーマを絞り過ぎないこと。テーマを絞り過ぎると、考慮事項が多くなってしまい自由なアイディアを阻害してしまう。そのため、テーマをどのように設定するかは非常に大事である。

②背景の整理と共有

設定したテーマの背景を整理し、共有することによって適切な方向性のアイディアを出すことができる。背景が共有されていない場合、何を基にアイディアを出せば良いのか明確にならない。

③ブレストの実施

ルールに沿って議論を行う。

④アクションプラン

アイディアをまとめ、次にそのアイディアをどうするか、計画を立てる。

 

ブレストは、個々で考えたものを出し合う方法や、皆で話合いながら進める方法のどちらで進めても構わないが、以上の①~④を順番通りに行う必要がある。

 

メリット

  • 様々なアイディアが出る

複数の人間が集まることにより、様々な角度からのアイディアが集まる。また、沢山出たアイディアから複数を組み合わせることも可能。

  • 成長を促す

自分では思いもよらない考え方、発想を目の当たりにすることで刺激を受け、成長することができる。

  • 信頼関係が築ける

信頼関係の構築には、コミュニケーションの時間、回数、イベントを重ねることが必要であり、ブレストはそれらを達成することができる。

 

失敗する要因

  • 自己肯定感の低さ

自分の意見に自信が持てず、自由な意見を発言することが出来ない。

  • テーマが悪い

テーマが絞られ過ぎると、自由な発想が生まれない。

  • 偉い人が参加する

偉い人からの評価を気にすることにより、緊張してしまい自由なアイディアを言うことが出来なくなってしまう。

  • アイディアを何個出すのか決めてしまう

アイディアを出すことが義務になってしまう要因になる。これには、仕切り役の素養が求められる。

 

ブレインストーミングの練習

勉強会で実際に行ったブレストを例にとり、ブレストの流れを把握する。

 

①テーマ:「元アイドル○○(氏名)のYouTubeチャンネルを盛り上げる」

②背景:「元アイドルの〇〇が芸能界引退後にYouTubeを始めた。YouTubeを始めた直後は再生回数が多かったが、最近の再生回数は減少傾向にある。そこで、YouTubeチャンネルを盛り上げるための策を考える。」

③ブレストの実施:「有名人とコラボする。」「そもそも、YouTubeではないエステサロンに力を入れる。」「NGなしの質問コーナーをする。」「YouTubeチャンネルの広告をする。」等

④アクションプランを考える。

④-1. アイディアをカテゴライズする:「新企画系」「暴露系」「広告系」「YouTube外の仕事系」

④-2. 誰が何のアイディアを深堀するかを決める。

 

まとめ

ブレストはロジカルシンキングとは全く異なる議論の方法であり、自由なアイディアを生み出し、新しいものを作りだす目的の為に行う。そのため、それらを阻害する要因である「意見を言いやすい環境でないこと」や、「アイディアを出す事が義務化してしまうこと」や、「設定するテーマが悪いということ」は排除するべきである。

そもそも、日本人は周りに合わせることは得意であるが、自由な発想で新たなものを生み出すことは苦手である。そのため、ブレストを通して型にはまらない自由な発想を生み出す練習をするべきである。

 

感想

自分がこうあったら良い、こうであるべき、と定義付けてしまうせいで、違う角度からテーマを見直すことが出来なくなることが議論の中で多々あった。だからこそ、他人の意見を聞き、自分に取り入れることが必要であり、それこそがブレストの醍醐味であると感じた。

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