財務会計
決算に向けて日々の取引を正確に管理するのが財務会計である。
財務会計にガイドラインはあるが、マニュアルはないため、会社によって会計の方法は異なる。
財務会計の大枠
財務会計では、日々の取引を仕訳帳に、その仕訳帳を基に今度は総勘定元帳に転記する。
期末には総勘定元帳を基に決算書を作成し外部に向けて、一年間の企業の成績を報告する。
会計のポイント
財務会計の流れは既に述べたが、業務の流れは以下4つの要因により異なる。
以下によって業務の流れが異なるという事は、その分だけ業務フローを作る必要がある。
補助簿の有無
補助簿とは、勘定科目には記入しない詳細を記入。
仕訳帳や、総勘定元帳に関しては主要簿と言われ会計上作成する義務があるが補助簿は企業の任意で作成する。
補助簿管理をするのか、否かによって業務は異なる
入出金の有無
キャッシュがどのように動くか
現金が振り込まれるのか、債務や債権を相殺し帳消しにするのかによって業務が異なる
決済条件
何によって支払うか
決済の金種によって業務が異なる
営業か営業外
本業で得た金か否か
営業で得た金とは、営業部が儲けた金のことで、営業外で得た金とは配当金や金利などで得た金のこと
どこの部門がその取引の責任をもつのかによって業務が異なる
業務フロー
当レポートは、業務フローを簡略化して記載する。
一般仕訳
(例)口座の引き落とし
証憑:取引が成立したという証拠
債権
(例)入金
債権の引き当て:いつ、何の取引に対する入金なのか担当者に確認
海外では債権、債務の期限があるためいつの取引に対する入金なのか紐付ける引当が特に大事。
期限前に支払った場合割引を得られ、期限を過ぎてからの支払いはペナルティを課せられる場合がある
債務
(例)支払い
支払い依頼確認はいくらをどのように支払うか
支払い依頼承認は大事な現金が外部に流れていくという意味で、承認業務は大事である。
また支払い依頼承認は、取引の金額によって承認者が異なる。
まとめ
ロジ業務では、業務プロセスと金の動きが同じではなかったが、会計業務では業務プロセスと金の動きは同じである。
そのため一つ一つのプロセスで金を正確に記録する事が求められる。
財務会計の流れのガイドラインは決まっているが、取引によって業務の流れは異なる。
そのため、業務フローを書く際には、取引の詳細を理解し、その後どのようなプロセスがあるかイメージし、業務フローをデザインする事が必要である。

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