【アウトプットが大事!】日本語学校での勉強体験記

語学

日本語学校で日本語を勉強することは、来日した留学生にとっては重要な段階です。私も例外ではない。そこで、今回は日本語学校で勉強した経験を紹介することで、これから日本語学校に行く方や、行こうと思っている方の参考になれば嬉しいです。

 

自己紹介

私は中国出身の留学生です。大多数の留学生と同じく日本の大学に進学するために、日本語学校を通して、日本の留学ビザを取得しました。2018年の7月から日本に来て、直ちに日本語学校に入学しました。

中国の日本語学校で少し日本語を勉強したことがあるので、日本に来たばかりの時、簡単な単語や会話が理解できました。それにもかかわらず、最初の学内の試験や面接で良い成績を取らなかったため、初級クラスに配属されました。その後、日本語を勉強しながら、大学の出願と進学試験を準備していました。

入学半年後、JLPT日本語能力試験N2に合格して、上級のクラスに行きました。そして、2020年の2月に行きたい大学に合格しました。在学中のうちに、最上級のN1を取るつもりだったのに、残念ながら、卒業の時点でもN1を取れなくて、N2のままで卒業しました。

入学した日本語学校の概要

私が通った日本語学校を選んだ理由は二つあります。

一つ目の理由は、その学校は法務省出入国在留管理庁指定適正校 (優良校)の認定があることです。前項に書いている通り、多くの留学生には、日本の大学や大学院及び専門学校に進学する前に、日本語学校を通して留学ビザを取得する必要があります。法務省からビザが取れないと日本にいることができません。そこで、日本語学校を選ぶとき、費用はもちろん、開業年数やビザの成功率などの情報も事前に確認しなければならないと思います。

もう一つの理由はアクセスの利便性です。学校の校舎が、私がよく利用する電車と同じ路線にあり、かつ駅前のビルであったことから、とても近く便利でした。少しでも遅刻や欠席のリスクを抑えることができるし、放課後、同じ路線にあった進学塾にも早く行けました。

その学校は世界各地の留学生を募集しているので、学生も多様で国際的な環境で勉強できました。ただ、私が配属された初級のクラスには中華圏以外の学生が多かったため、先生は簡単な漢字を繰り返し説明することがありました。良い大学に進学する目標を持っている学生にとって、勉強の進捗度がやや遅いと感じるかもしれません。

また、日本語学校の教師のイメージも普段と違います。確かに、学校では先生と呼ばれていますが、多くの方々は日本語教師の資格を取った社会人です。先生によって教え方が違うし、非常勤講師も多いし、自分の日本語能力を向上するためには、学校だけに頼らず、自分の努力も必要不可欠だと思います。私の場合は、学校以外もたくさんの時間を作って、日本語を勉強しました。例えば学校の宿題を終わらせつつ、他の問題集を買って取り組んでいました。また、中国人が運営している進学塾にも通っていました。

 

教材と授業内容

ここからは、授業内容及び感想を述べます。

まず、使用した教材を紹介したいと思います。初級クラスなら、多くの日本語学校と同じ『みんなの日本語』という教材を使って、初級の文法から学びました。そして、漢字の練習帳と読解及び聴解の問題集も用意してくれました。上級クラスに進学すると、担任の先生によっては、使う教材や資料が違います。主に上級文法と作文(校内試験の小論文)の練習用の資料です。そして、定期的にJLPT日本語能力試験の練習と日本留学試験(EJU)の日本語科目向けの模擬試験を行っていました。進学指導についての面談もあり、そろそろクラスの全員が志望大学に合格する時期には、早めに大学の生活に慣れるように、レポートの書き方やグループディスカッションなどの授業もあります。

つまり、学生の日本語能力のレベルと学習時間及び時期に合わせて、カリキュラムを設定しています。合理性はありますが、クラスの担任の先生によって、効果が違うと思われます。

 

まとめと感想

日本語学校で約2年間の生活を振り返ると、やはり改善すべき点があります。

私は多くの中国人留学生と同じく、アウトプット(特にコミュニケーション)の練習をしませんでした。なるべく早く志望大学に合格するため、日本語学校で勉強する間に、ひたすら筆記試験で高得点を追求したので、日本人の先生と積極的に日本語でコミュニケーションすることを忘れてしまっていました。そのため、日本語学校から卒業したばかりの時、日本語での会話能力は入学の際に自分が設定した目標に到達していませんでした。そもそも、日本語学校から卒業する時、ネイティブに到達しなくても、日常生活で日本人とのコミュニケーションはスムーズにできるという目標を設定しました。しかし、実際の状況は違います。卒業後2年目まで、日本語を喋るときまだ中国語の考え方で言葉を組み立てるため、自分が言いたい内容が簡単で自然な日本語で表現できなくて、相手もわかりにくかったのです。

でも、日本語学校の勉強を通じて、収穫もたくさんありました。日本語のみならず、日本の法律とルール、自然災害の対応方法、日本人の考え方や習慣、日本文化などのことを深く勉強できました。また卒業の時、学校の皆勤賞と日本学生支援機構の奨学金をもらいました。さらに、今でも連絡を取っている中国人の友達もできました。

今回のブログ記事で皆さんに伝えたいのは、留学生にとって、日本語学校は留学生にビザと日本語の教育サービスを提供する企業に過ぎないが、日本語学校の資源を活用し努力と時間をかけると、日本語は必ず上手になると思っています。

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