若手では、特定のアウトプットを達成するために、知識、技術、経験を高めることを欲しがる。しかし、それを強化することに集中する前に、土台となる部分について理解する必要がある。
土台
「見る力」、「聞く力」、「伝える力」
一つ目は「見る力」で、見ないといけないことや物事を異なる視点で見る力である。二つ目は「聞く力」で、教えている、話していることを理解するために注意深く聞き取る力である。最後に「伝える力」で、自分の言いたいこと、やりたいことをきちんと伝える力である。
「非認知能力」と「メンタルの安定」
「非認知能力」では、IQテストでは測定できない能力である。これらのスキルは、考え方や行動に影響を与える。例えば、問題解決能力、意思決定、コミュニケーション能力、リーダーシップなどである。
「メンタルの安定」は、メンタル状態は、仕事や物事の進め方に影響を与える。だから、安定した精神を持ち、それを維持することが重要なのだ。
これらのベースとなる部分の理解が不足していると、目的の成果を達成することはできない。この勉強会レポートでは、若手によくある誤解を紹介する。そうすることで、若手が誤解することを改善し、効果的に目標を達成するのに役立つことを願っている。
若手によくある誤解
若手によくある誤解は次のようなものだ。
尊重してくれない
若手には、周囲は自分の意見を聞いてくれる、自分のことを見てくれる、尊重してくれるという誤解がある。
あなたの友達、恋人、親戚などはあなたのことが好きだから尊重してくれる。しかし、上司や先輩の場合はあなたのことを知らないし、同じ考えではないので、彼らがあなたを好きになってくれるように努力する必要がある。
尊重してくれるようになるためには、少なくとも以下のことを行うべきだ。
- やるべきことを終わらせる
- 約束を守る
- ちゃんとコミュニケーションをとる
- 周りの人たちとうまくやっていく
これらのことをしなければ、誰もあなたのことを好きにならないし、尊重もしてくれない。
「仕事ができない」の意味
多くの若手が「仕事ができない」の意味を誤解している。広く言えば、期待に応えられないことを仕事ができないと言う。
若手なので、知識も経験もないことは当たり前である。そもそも、期待に応えることを期待されていないのは、あまりにも当然だ。そのため、まずは今できることに全力で取り組むことが求められる。
今できることに取り組むときに、下記のようなことに注意しなければならない。
- スピードが遅い
誰もが仕事が早い人が好きだ。しかし、スピードとは別に、品質にもこだわるべきだ。品質が守られている場合は、スピードが遅くてもある程度は許容されるが、品質が低いうえにスピードが遅いことは受け入れられない。
- ミスが多い
ミスがあるのは仕方がないが、回数が多い、いつも同じようなミスが多いのはどうにかすべきだ。意欲がない、真剣でないと思われてしまう。
- 確認しない
確認せずに自分の判断で勝手に物事を進めてはいけない。誤解を避け、トラブルを防ぐためにも、必ず確認する必要がある。
「正解を言え」とは言ってない
若者は「どう思うか」、「どうすべきか」と聞かれても、正解を出そうと思ってすぐに答えられない。上司と先輩が期待しているのは、正解よりも、自分が理解したことの答えを聞くことなのだ。
また、あなたの理解と認識が正しいかどうかを確認したいのだ。だから、あなたが理解していることが間違っている場合は、上司と先輩がそれを修正することができる。しかし、自分の答えと意見が言わないと、彼らが修正やアドバイスもできない。
暗記と理解は違う
英語、国語、歴史のような教科を勉強するとき、私たちは多くの暗記をする。しかし、数学の勉強は、答えを暗記するのとは違い、論理を学ぶことにある。仕事では、正解の答えよりそのプロセスや、仕組み、使い方の理解が重要なのだ。
暗記は試験には役立つが、実際の場面、特に仕事ではあまり役に立たない。また、仕事では覚えることがたくさんある。暗記しても、それが何にどう使われるべきかを理解しなければ意味がない。
「自分で考える」と「ちゃんと確認しろ」の違い
「自分で考える」とは、今までやったことや、経験、知識などから自分の答えを出すことである。これはまた、自分で考えるということは、自分で責任を取れることである。
しかし、「ちゃんと確認しろ」とは、プロセスを通してミスがないか、自分が何をすべきかを確認することである。これはまた、ミスした場合は、自分は責任が取れない。
例えば、社長から今週中にレポートを提出するように言われたとする。「自分で考えて」とは、今日中にできるか、週末までかかるかを自分で決める。だが、「ちゃんと確認」とは、期限までに間違いなく終わるのか、その期限で良いのか、他のタスクとの優先順位は合っているのかを確認する。
「そんな言い方ないでしょ」なんて思うな
嫌な言い方をし、必要以上にきつい人がいる。きついことを言われた場合、「そんな言い方しなくてもいいでしょ」と言うときに、そう思う気持ちはが分かるが、意味がない。リスペクトされてないから、当たり前だ。若者はまだ何もできないのだから、他人を変えようとするのではなく、まず自分自身が尊重されるように努力すべきだ。
自分が傷つくから優しく伝えてほしい、なんて考えてはいけない。
悪気がなくても悪く受け取られる
若手には、知らないこと、まだやったことがないこともある。それは仕方がないことで何も悪いことではない。しかし、すでに教えたのにできないし、指示したことをやってないし、分かっていないのに分かったという。このようなことは悪く受け取られる。
自分ではそう思っていなくても、注意が足りない、配慮が足りない、やる気がないなどと受け取られてしまう。
認識が人によって違う。だから、自分に正直に、誠実に取り組まなければ、彼らはそれを悪く認識する。
日本はポテンシャル採用メイン
日本には2種類の採用がある。
●キャリア採用:これは現時点の能力をあてにしている。
●ポテンシャル採用:これは将来の可能性に投資する。
日本の採用のメインは、殆どがポテンシャル採用である。だから、今できることを考えるよりも、将来に何ができるかを考えて投資することに集中するのだ。
そのため、下記のような「ポテンシャルが期待できない」と思われてしまうような言動は避けるべき。
- 自分に都合が悪いことを言わない、隠す
- 気付きがない
- 約束を守らない
- わかっていないのに「わかっている」と言う
- 雑用を嫌がる。雑用ができないなら、大事な仕事は任せないし、スキルと給料も上がらない。
実務も大事だ。しかし、今より先を評価されると認識すること。
まとめ
若者の知識や経験が不足しているのは理解できる。しかし、これを効果的に向上させるためには、ベースとなる部分も重視しなければならない。そうすることで、誤解を改善し、目標を効果的に達成することができる。
このような誤解は、若者や新社会人によくあることで、早く対処しないと面倒なことになる。こうした誤解を認識することで、自分自身の考え方を改善し、良い感じや良い立場にいる将来を創造することができる。
感想
勉強会について
今回の勉強会は、最初にやった勉強会よりも、わからない単語の意味が多くて大変でした。でも、この勉強会は私にとって、日本語の聞き取りと書き取りの練習になりました。そして、知っている単語の数も増やすことができた。
トピックについて
トピックも以前より難しくなり、長くなったため、各サブトピックの内容を処理するのが大変だった。しかし、その中には「「正解を言って」とは言ってない」など、自分も経験していることなので、共感できるものもあった。私はまだ言語を勉強中なので、自分の言うことが間違っているのではないかといつも考えて、言いたいことがうまく伝わらなかったり、全く答えられなかったりすることがある。また、子供の頃から暗記をすることが多かったので、何でも本に書いてあることや教えられた通りにやるようになった。この勉強会を通して、私もそれを改善し、自分の理解に基づいて答えを言えるようになりたいと思う。
私にとって最も理解しにくかったのは、最後の3つの誤解だった。特に「『そんな言い方ないでしょう』なんて思うな」という誤解だ。私はこの文脈を理解するのに苦労し、別の意味でそれを受け止めていた。
コメント