2022年6月3日勉強会レポート 責務と感情の落としどころ

社内勉強会

2022年6月3日に行われた勉強会「責務と感情の落としどころ」についての内容と感想を記載する。

 

仕事には必ず何かしらの責任が発生し、また仕事の内容によってはやりたい・やりたくない等の感情を抱くことは日常的にあるだろう。仕事を行う上で重要となる健康な価値観を持つためにも、まずは仕事において発生する責務と感情の関係性を理解しなければならない。

 

「責務と感情」の関係と分類

仕事を行うで、できれば自分のやりたい仕事に就けることを一番に希望する人が多いと思うが、いざやってみると辛いことの方が多く挫折したくなることや苦しい思いをしている人が多いのではないだろうか。

まずは自分がやりたいと思える仕事かどうかに関わらず、仕事とはどのようなことであるか、責務(仕事の重要度・緊急度)と意志・意欲(仕事をやりたい・やりたくない)の関係から下記図で説明する。

①天職

まさにベストな仕事である。やりたいことができ、さらに重要度・緊急度が高いことから、周囲からも高評価を得られる。

 

②趣味

仕事としてはわざわざ行うことではないが、自己満足を得られるため自身の精神面としてはよい状態を保つことができる仕事である。ただし、ここの仕事だけを行ってばかりでは評価も上がらず待遇も上がらない。

 

③義務・ストレス

多くの人はここに属し、「仕事だから仕方ない」と折り合いをつける仕事である。やりたくないことではあっても、重要度・緊急度が高いことから成長に繋がりやすく、よい評価も得られる。

 

④不要・下積み

やりがいを感じられず、楽しいと思えない仕事である。そして、特に若手や未経験の立場で働く人は必ず通らなければならない仕事であり、一生ここの仕事を行うべきではないがここに耐える時期は必ずある。

 

ここで伝えたいことは、上記分類の良し悪しではなく、どんな仕事にも上記4つのエッセンスは存在し、年齢や立場に応じて誰しもが経験することである。世の中には天職に就く人に対して、「天職」だけに焦点を当てる人も多いが、天職に就けた人も必ず辛い下積みを経験している。最初から天職に就ける人はほぼおらず、そんな都合が良いことはない。そして、仕事という責任が発生している以上辛いことや厳しいことはあり、良い思いばかりしているわけではない

 

分類から見ても分かる通り、天職を目指すためにはとにかく下積みやストレスとなる義務を負う仕事を行わなければならない。特に若手や未経験の人は下積みの辛さから辞めてしまう、もしくは弱音ばかり吐く人もいるが、本人の意思に関わらず周囲からは「根性無し」という目線でしか見られず、当然良い評価は得られない。(若者のやる気を搾取するような仕事は別問題である。)

まずは天職に就くための修行として、何事にも辛いことは必ずあるということを認識し、下積みや義務を負う仕事をコツコツと行い努力し、周囲からの信頼と評価を得なければならない。

ただし、特に③にあたる仕事ばかりを行っていると、健康な精神状態で仕事ができず、逆に自分にも仕事にも悪影響を及ぼす。そうならないためにも、②に位置する「趣味枠」のような誰でもできるような簡単な入力作業や雑務等を行い、気分転換することも重要である。

 

まとめ

仕事に対して前向きに考えられなくなった場合、まずは冷静に自身の立場を認識し、どんな立場であっても必ず辛く苦しい思いは誰しもが経験すると思うことである。そして、前項での分類においてどこに位置するべきかではなく、年齢や立場に応じて割合・比率で捉えることが重要である。特に若手や転職を繰り返す人は、経験や実力も何も持っていないにも関わらず、目先だけの判断で仕事を辞めてしまう。報酬や待遇は当然楽して得られるものではなく、誰しもが我慢し辛い経験をしている。天職に就くには時系列で長期的に先を見る必要があり、先々の幸せのためにもやりたくない、やりがいがないことをコツコツと行うことが重要である。

 

感想

私は今の職業に転職して約1年経つが、前職とは全くの異業種に転職したため、未経験として仕事では辛いことも多い。しかし前職では、報酬や待遇面から今後の幸せは見込めなかったため転職を決意をした。現在の仕事ではまだまだできないことも多く仕事上の葛藤も多くあるが、待遇面では前職に比べると悩むことが大きく減った。未経験の転職としては決して若い年齢ではないため、思うようにことが進まず辛いと感じることも多いが、先々にやりたいことや目標がいくつか見えてきたため、このまま前向きに今の仕事と向き合っていきたいと思う。

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