はじめに
まず全ての行動において、Input/Process/Outputを適用することができる。
Input | Process | Output |
見る力・聞く力 | 考える力 | 書く力・伝える力 |
これら全て大事だが、特にProcessやOutputのためにも入口であるInputの力を大切にすべきである。
また、ProcessやOutputは時間をかけることや回数を重ねることである程度の上達が見込めるが、そういったものと比べ、見る力は「一瞬の隙」に、聞く力は「話を聞いている間」というように時間が限られてしまっている。
だからこそ、Inputではどうすれば能力が向上するのかについて意識しながら鍛えていく必要がある。
見る力とは
見る力とは知覚のことを指し、具体的には存在を把握・認識することや感じる、気付くことができる力である。
人間の行動は全て【知覚⇒思考⇒行動】という流れで構成される。
すなわち、気付いたり把握したりすることが出来なければ、思考も行動も出来ないことが言える。
与えられたものから情報を読み取る力があるかないか、またその質や量によって、その後の思考・行動にも大きな影響を与えることになる。
では目標となる「見る力」に長けている人とはどのような人なのか。
それは多くの情報を読み取り、情報を分析することができる人を指す。
ただ出来るだけではなく、量が多く質も良いものを推察できるという点も差が生じる点である。
これが一般的に言われる「頭の良い人」ということを指す。
見る力を鍛える
前述の通り、見る力は書く力や伝える力と異なり、ただ時間をかければ向上する能力ではない。
加えて、いきなり良くなるものでもない。
しかし、「頭がいい人」ではないから、と諦めてしまってはそれ以上その人の価値を生み出せなくなってしまう。
そこで、自分のレベルに合わせつつ、今の自分にできることから始めることが重要。
自分はできるのか、できないのかを判断することも重要と言える。
また、少しでも見る力を意識しながら日々の業務に向き合うことでも大きく違う。
見る力を成長させるポイント
見る力を成長させるポイントとしては緊張感・集中力・心身状態が挙げられる。
まず、緊張感にはプラスの面もマイナスの面も存在する。
知覚をするために緊張感を保つことが重要だが、度が過ぎてしまうと逆効果にもなりうる。
リラックスしながら緊張感を持つという状態がベストと言える。
そして、適度な緊張感を保つためにも集中力の持続や慣れが大きく関係する。
気付くという行動への慣れ、集中力を続けることへの慣れ、緊張感を保つことへの慣れ、作業自体への慣れというように慣れるという行為で量や質も上がると予想される。
また、集中力を持続させるためには健康状態でいることが大切である。
したがって、緊張感・集中力・心身状態の3つのポイントはそれぞれ繋がりが存在するため、何か1つが欠けると上手くいかない。
例えば、疲れ切っている時に集中力を保てるはずもなく、集中力が欠けていれば緊張感を保つことができるはずがない。
つまり、仮に物事を見る素質があるとしても、精神的・肉体的に良好な状態でなければ最大限のパフォーマンスを発揮できないと推察される。
そして、周りとの人間関係も大切な要素となる。
相手がどんな人なのか、どのような考え方をするのかなど相手について知っているだけで変わる部分がある。
人間であるため、どうしても相手に対して好き嫌いの感情を持ってしまうことがあるが、Outputのためにも知るという行動は大切と言える。
よくIT業界に求められる人材としてコミュニケーション力を上げている企業を目にするが、そういった相手との関わりの中から様々なことを推測できるような能力も重要視されるポイントになりうる。
まとめ
我々は当たり前のように見ることや聞くこと、書くことなどを行っているが、その本質に対して改めて感じさせられる講義だった。
知覚について聞いて、思い浮かんだのは勉強会の中でどこが間違っているか問われた際に、ピンと来ない自分だった。
元から言われたことが全て正しいと思いその通りに手を動かす性格だと思っていたが、それは「気付く・感じる」ことをただ怠っているだけだと痛感した。
そこから考える力(Process)の部分にも影響が生じていると感じた。
緊張感や集中力、心身状態という要素が大事なのは見る力に限った話ではないが、見たり聞いたりする時点でその要素が欠けてしまっては続くProcess、Outputにおいて質が上がるはずがないと容易に予測できる。
元々頭は良くないから、と考えたこともあったが、だからと言って気付くことを疎かにしていいわけではなく、自分のレベルにあわせて1つずつできることから積み重ねで努力していけば自ずと力も伸びていくと考えられる。
では自分には何が欠けているのかというところを明確にし、その問題点をつぶしたうえでようやく質や量という次の段階にあがる事ができる。
目に見えるような分かりやすい変化が出てくるには長い時間を要するかもしれないが、今からコツコツ努力することで最終的に周りと差が付くような人材になりたいと強く思った。
また、その練習として勉強会を最大限に活用したいと思う。
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