この記事では、大学生の時に独学で日商簿記3級に合格した私が、その対策法についてご紹介しています。
そもそも簿記って?という人には、まずはこちらの記事がオススメです。

また、受験方法について、ペーパーでの統一試験とネット試験について悩み中という方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

簿記3級合格までのスケジュール
簿記を勉強したことがない人が3級に合格するには、だいたい50時間の勉強が必要だと言われています。
実際、初めて簿記を勉強した私が合格するまでの勉強時間は35〜40時間ほどで、結果、7割で合格のところ、87点と比較的余裕をもっての合格でした。
ただし、私は経営学を勉強したことがあり、少しだけ基礎知識があったので、このぐらいの勉強時間で合格できたのかなと思います。
やはり、初めて勉強する人であれば50時間を確保しておくのがオススメです。
50時間ということは、1日1時間勉強して50日ですので、期間としては1〜3ヶ月が目安です。
私の場合もだいたい2ヶ月でしたが、最初の1ヶ月はあまり時間がとれず、本腰を入れて勉強したのは1ヶ月ほどでした。
具体的なスケジュールは以下のようになります。
対策方法
次に詳しい対策方法についてです。
独学vs予備校
まず、簿記3級合格を目指すための方法として、独学と予備校の2種類があります。
個人的な感想としては、3級はしっかり時間をとれば、誰でも独学で合格可能だと思います。
一方で、超短期間で合格したい方、勉強の進め方がわからず不安な方、勉強への強制力が欲しい方などは、予備校という選択肢もあります。
予備校といっても、通学するスタイルだけでなく、動画視聴を行うEラーニング形式、通信講座など様々で、自分の都合や好みに合わせて選択出来ます。
受講料の相場は、2万円前後で、学割がある予備校などもありました。
一度独学で勉強し始めてみて、無理そうだったら予備校に切り替えるというのも良いと思います。
独学での勉強教材
私はテキストと、予想問題集の2種類の教材を使って対策をしました。
最初はこちらのテキストだけを購入しました。
こちらのテキストは説明もわかりやすく、また各単元に練習問題がついているので、とても効率的に勉強が進められました。
また、私は利用していませんが、講義動画を視聴することも出来ます。
予想問題も1回分ついているのですが、もう少し解きたいと思い、後から予想問題集を購入しました。
テキストと同じシリーズの予想問題集を購入しました。
解説もわかりやすく使いやすかったですが、何かわからない用語などがあった場合にはテキストで確認する必要があるので、初めから予想問題集だけで対策するのは難しいと思います。
また、この問題集を購入すると、コンピュータ方式のネット試験にも取り組むことが出来ます。
ネット試験を受験予定の方にはとてもオススメです。
ただし、このプログラムがWindowsにしか対応していないので、家にWindowsのパソコンが無い人は注意して下さい。
私も普段使っているのがMacなので、家族のパソコンを借りて解いていました。
*これらテキストや予想問題集は、頻繁に改訂されるので、購入の際は最新版を買うよう注意して下さい。
また、教材ではありませんが、受験に際して、電卓も購入しました。
私が購入したのはこちらです。
3級であれば、筆算などで乗り切れないこともありませんが、試験時間も限られていますし、ミスを防ぐためにも、電卓は必須だと思います。
また、私が購入したのは2,000円ぐらいのものですが、出費を抑えたいのであれば、もっと低価なものでも、3級合格には事足りると思います。
私は今後2級を受験することも考えていたので、消音機能、滑り止め機能に加えて、キーロールオーバー機能(電卓上の数字を押したあと、押したキーから指を離す前に次のキーを押しても正しく認識される機能)がついているものを選びました。
また、勉強のモチベーションを上げるために、自分の好きな色の電卓にしました。
注意が必要なこととして、電卓は計算機能(四則演算)のみのものに限られており、以下のような機能があるものは試験では使えません。
・メロディー(音の出る)機能
・プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
・辞書機能(文字入力を含む)
(注)ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。日数計算、時間計算、換算、税計算、検算 (音の出ないものに限る)
参照:https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3/exam
勉強方法
次に具体的な勉強方法についてですが、合格までのスケジュールでご紹介したように、テキストを読んで理解→練習問題を解く→予想問題で演習という流れで対策していました。
テキストを読んで理解(1週目)
まず、半月ほどかけて、テキストを読みつつ、単元ごとに練習問題がついているので、それを解きました。
テキストを読む際には、重要だと思ったポイントに線を引いたり、メモをしたりもしました。
最初はよく理解できないこともありますが、忘れてしまった用語があったら前のページに戻って確認したりしながら、とりあえず1週しました。
練習問題を解く(2〜4週目)
次に、練習問題を解いていく段階です。
とりあえず、取り組んでみて、全然わからない状態であれば、テキストのその単元に戻って確認するという形で進めていきました。
そして、テキストを見ずに正答出来た問題には印をつけていき、全ての問題に2回正答出来るまで、それを繰り返しました。
なぜ2回かというと、1回だと偶然で正答してしまっただけの可能性があると思ったからです。
特に暗記は意識せずとも、何度も解いていくうちに定着していきますが、わかりにくい事項は付箋に書いて、テキストに貼っておいていました。
予想問題で演習
試験1ヶ月ほど前から予想問題を解き始めました。
最初は6回分を紙で解いて、その後5回分のコンピュータ試験に取り組みました。
これに関しては、特に何も考えずに最初は紙でやっていたのですが、最初に1回コンピュータ試験に取り組んでおけばよかったなと思いました。
なぜかというと、コンピュータ試験では問題用紙に書き込みが出来ないという制約があるからです。
これを最初に把握しておくと、紙の試験でも問題用紙に書き込みをしないで解く練習が出来ます。
これから簿記3級にチャレンジする人へ
簿記3級は、時間をかけてきちんと対策すれば独学でも十分合格可能な試験です。
だからこそ、これから対策を始める人には、最初に勉強計画を立ててスタートすることを強くオススメします。
いつまでに合格したいから、50時間を確保するためには、1週間で◯時間ぐらい勉強しよう!という逆算でも良いですし、1週間で◯時間ぐらいとれそうだから、この日に受験しよう!というのも良いと思います。
そして、自分にプレッシャーをかける意味でも、空席が無くなってしまうのを防ぐためにも、早めに受験申込をしてしまうと安心です。
最初勉強し始めた時には、聞いたこともない単語がたくさん出てきて、本当に合格できるのか不安になりましたが、理解が進んでいくと、どんどん勉強が楽しくなっていきました。
これから挑戦するみなさんも、ぜひ楽しんで勉強してください!
まとめ
この記事では、簿記3級の対策についてご紹介しました。
読んでいただきありがとうございました。
簿記の概要についての記事はこちら

簿記3級のネット試験を受けた感想についての記事はコチラ


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