2021年8月17日勉強会レポート SAP入門編(参加者執筆)②

社内勉強会

このレポートは8/17に行われた勉強会を元に作成しています。

 

SAPとは

SAPとはSAP社のERPパッケージです。

ERP(Enterprise Resource Planning)とは、「企業資源計画」です。企業の経営資源とは、「ヒト、モノ、カネ」のことで、これら企業の経営資源をシステムによって一元管理することによりビジネスの効率化をはかることができます。

 

ERPとは

ERPのあらまし

ERP(Enterprise Resource Planning)とは、「企業資源計画」であり、企業における経営資源「ヒト、モノ、カネ」を企業全体で一元管理することにより、部門ごとに管理するよりも効率的に業務が行えるようになったことは前述しました。

そもそもこのERPは初めからあったわけではなく、MRP(Manufacturing Resource Planning)「資材所要量計画」から派生して生まれました。

 

ERPの生まれた背景

MRPから派生して、ERPは生まれたと述べましたが、そもそもMRPとは何でしょうか。

 

MRPとは、生産を管理するシステムです。

製造業の例:車が完成するまでのプロセス

  1. 車を組み立てるための部品はどれだけ必要なのか?(品の管理)
  2. リードタイムはどれだけ必要なのか?(納期の管理)

かつては、➀、②の情報を人が紙に書いて管理していました。

その後、コンピュータの普及などにより、企業でもコンピュータが持てるようになったため品や納期の管理をシステムで行えるようになりました。

そのシステムがMRPです。

MRPで管理することによって、発注のミスや、計算のミスがなくなり、必要なものを、必要な時に、必要な分だけ確保できるようになり、結果生産管理の効率化が図れました。

 

とはいえ、このMRPは生産管理部門では最適なシステムであったものの、企業全体の業務の効率化が図れたわけではありませんでした。

部門は個別で機能していたため、部門をまたがって仕事する際などに、部門間のデータを引き継ぐ作業が必要でした。

そこで、部門ごとで機能していたシステムを企業全体で1つのシステムに統合すれば、データの引継ぎの必要がなくなるのではないかと考えました。

その結果、生まれたのがERPです。

ERPによって企業全体を1つのシステムで管理することができ、ビジネスの効率化が図れるようになりました。

 

パッケージ

ERPパッケージの「パッケージ」とは実際なんのことでしょうか。

パッケージとは、既成品のシステムのことで、たとえるならばユニクロの服です。

ユニクロの洋服は万人受けに作られた商品であり、デザインにおいても、サイズにおいても誰もが着やすいという前提で作られています。

 

そのパッケージと対極にあるのが、スクラッチ開発です。

スクラッチ開発とはシステムを一からユーザの要望に合わせて作る、いわばオーダーメイドのシステムであります。

たとえるならば、オーダーメイドのスーツです。

自分のサイズや好みにカスタマイズできる一方で、既製品ではないためその分、手間がかかります。

 

以下、パッケージとスクラッチ開発の比較です。

パッケージ スクラッチ開発
コスト 費用を抑えることができる 高額な費用がかかる
時間 既成のシステムのために時間はかからない 時間がかかる
特長 多くのユーザのフィードバックなり、業務の型を反映しているため、最適化されている オーダーメイドのため、ユーザの要望に全て添わせることが可能

このように、両者にメリットとデメリットがあることが分かります。

どちらが適しているかは、企業の要望、予算、開発などにどれくらいの時間を割く事ができるかにより異なります。

 

ERPパッケージ

SAPはERPパッケージであることはすでに述べました。

さらに、ERPは企業全体の経営資源を管理するシステムであるとういことも述べました。

 

ERPは、企業全体を管理するシステムのため開発には長い時間がかかります。

そのため、導入する企業単位でスクラッチ開発を行うのは非常に大変です。

そこで、ERPをパッケージとして売り出せば、企業側も導入しやすくなるのではないかと考えました。(導入企業の通常業務を妨害しないためにも)

そこでできたのが、SAPやOracle EBSなどのERPパッケージでした。

 

SAPは最強なパッケージである

ERPパッケージにはSAP、Oracle EBSなど他にも多くの種類があります。

その中でもSAPは世界でトップシェアを誇り、最強なパッケージという事ができます。

ではなぜ、SAPは最強なパッケージなのでしょうか。

 

パラメータ設定で制御できる箇所が多い

SAPが他のERPパッケージより優れていると言えるのは、パラメータ設定が多い点です。

SAPの挙動を決める機能をパラメータ設定と呼び、その箇所は約1千か所あります。

世界の大手企業がSAPを採用する要因になっています。

 

世界中の国や言語に対応している

SAPは世界中で使う事を想定しているため多言語、多通貨、各国の法にも対応していて世界中の大手企業が導入しています。

そのためSAPは世界中から信用されているという事ができます。

 

最善の業務プロセス

SAPは歴史を積み重ねていく中で、世界の大手、優良企業からの要望をシステムに取り入れてきました。

最も優れている業務プロセスが経験をもとに構築されているのです。

 

導入事例やエンジニアが多い

SAPはERPパッケージの中でもトップシェアを誇ります。

そのため、世界中にエンジニアや、研究している人は存在し、SAPに関するナレッジは世界中に蓄えられています。

 

まとめ

本文では、以下を述べました。

SAPはERPパッケージであり、企業の経営資源(ヒト、モノ、カネ)を一元管理することができます。

ERPとはそもそも、MRPという生産管理から派生して生まれました。

この部門ごとに独立していたシステムを統合したのがERPです。そして、SAPのようにERPをパッケージ化したことにより、企業はERPを導入しやすくなりました。

そして、SAPはパラメータ設定が多いため導入企業に合わせて設定が可能、世界の大手企業がSAPを導入しているため信用がある、最も優れている業務プロセスが構築されている、世界中にナレッジが蓄えられている。

以上なぜSAPが最強のパッケージであるかを述べました。

 

【総帥コメント】

俺が話したことをまとめるだけでは、レポートとして意味がない。

何をどう考え、どう解釈したのかを書くように。

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