2024年3月20日勉強会レポート 社会人になる前の心構え

社内勉強会

社会で働いた経験のない学生や社会人経験の少ない若手が勘違いしていること、知らないことは多い。社会人になる前に今回のレポートの内容を読み、かっこの悪い社会人にならないように心の準備をしていこう。

 

社会人として知っておくべき考え方

社会人として知っておくべき考え方を箇条書きの形式であげていく。

白黒思考

白黒はっきりさせようとする思考は、つまりは極端な考え方になってしまう。たとえばもめ事があったときに、どちらが悪いか短絡的に判断しようとしてしまうことは、白黒思考の良くないところである。実際はどちらにも非と言い分があり、それを鑑みてちょうどいい落としどころに着地することが大事だが、白黒思考だとどちらかが必ず正しくてどちらかが間違っているという思考回路になってしまい、落としどころや妥協点を探ることができない。

白黒思考は基本的に良くないものだが、完全に悪いということを伝えたいわけではなく、白黒思考が必要になるときもある(この考え方が白黒思考ではないということ)。たとえば自分が何かに挑戦するのかどうかをもやもや悩んでいるときに、判断材料がしっかり整理できていなくてもやるか・やらないかを決断したほうが良い場合もある。白黒思考は考え方の一つとして持っておくことは大事だが、白黒思考をベースにして常に生活するのは辞めたほうが良い。

論理と感情

感情的な人は自分の感情で物事を短絡的に判断しがちで、先に挙げた白黒思考に陥ることが多い。そのため感情的な人は損することが多い。ただここで勘違いしがちなのが、論理的であることこそ正義、のように論理一辺倒の人間になればいいということでもない。そもそも人間はみな感情がある生き物で、論理100%で生きているわけではない。感情100%になってしまうのは良くないが論理100%も良くない。どちらもバランスよく持ち合わせることが大切である。

一瞬だけ尊敬

自分が全く尊敬していない、あるいは嫌いな人が何かを教えてくれたとしても自分の身になることはない。もしそこから学べることがあるならば、せめてその瞬間だけはその人に敬意をもち聞く耳を持つことが重要である。その人の全てを永続的に尊敬しろという話ではなく、あくまで「その人に何かを教わっている時」であったり「その人の尊敬できる部分はしっかり認める」というところが肝である。

本音と建前

建前がなくなると、立場の弱い人や実力の劣る人にとって辛い世界になる。本音だけを話していたらよけいな争いごとが多発するし、それによって損を被るのは弱者サイドである。またこの人実力がないな、と実力者が思っても言わないでいてくれる側面もある。このように建前があることで立場が弱くて実力が劣っていてもある程度平和に生きていられる側面がある。

若手にとって大事なことは、建前に気づかずに「怒られていないから大丈夫でしょ」というスタンスでいるといつか痛い目をみることになる。そして、成長していつか実力者側に自分がまわったときに、自分が建前で守られていたことを忘れて自分より下の人への配慮をしない、のようにはならないように気をつけるべきということである。

「今」をマネするな

成功者をみていると、自分もその人のマネをすれば成功できるのではないかと感じるようになってしまう。しかし成功している人の今の行動を表面だけマネしても、私たちはその人のように成功するわけではない。参考にすべきなのはその人が成功するに至った過程の部分である。

オン・オフの正しい理解

例えば 「仕事の時にはやる気スイッチをonにする」という考え方は改めたほうがよい。この考え方だと、「この仕事は楽しいから頑張る。けどこっちの仕事はつまらないから適当にやっちゃおう」とか、「今日はやる気出ないからちょっと手を抜こう」という風になってしまう。それよりは、「仕事はモチベーションによらずやらなきゃいけないもの。スイッチを入れる/入れないでやるようなものではない」というような思考にした方がよい。

スイッチのon/offの考え方をするのであれば、面倒くさい、やりたくない、といったことを感じる「わがままスイッチ」を仕事中はoffにする、仕事が終わったらonにする。そのように考えると仕事に集中して取り組むことができる。何がonで何がoffなのかを改めて考えよう。

「認めたくない」の罠

完全な格上を認めることは簡単にできる。しかし、自分と同等くらいに思っていた人、なんなら下にいると思っていた人が自分より結果を出していた時に素直に認められるだろうか。これを認められるかどうかで、今後の人生が左右される。結果を出した他人を認めることができないひとは、それによってより結果を出していない自分のことをけなしていることに気づけていない。それよりも結果を出した人のことを素直に認められる人のほうが自身のためになるし、何よりカッコいい。

行動力より行動量

行動力がある人というと、常に正しい判断、正しい行動をして理想の結果を得ているかのようなイメージがある。しかし実際にはそういうわけではなく、行動量の差によって結果を出している。正しい判断だと確信できなくてもまずは行動してみる。行動してみて初めて見えてくるものもあり、それを踏まえてトライアンドエラーを繰り返しながら求める結果に近づいている。このようにみると、行動力があるようにみえる人も実は行動量を増やすことによって理想の結果を得ていることになる。またそのように行動し続けることによって、どんどん判断や行動の精度があがっていく側面もある。

混ぜるな、危険

頭が悪い、仕事ができない人の典型的なパターンとして、別々に話すべきことをごちゃまぜにしてしまうことがある。たとえば自分はお酒が嫌いだからといって、お酒全てを否定してしまうのは明らかに自分の嗜好と一般的な人の嗜好をごちゃまぜにしてしまっている。論点を明確にして整理すること、要素分解をすることが重要である。

考えるとは

最後に「考える」とはどのようなことかについてふれる。何かをするときには

input→process→output

のようになる。outputはinputをもとにprocessを経て生み出されたものである。考えるとは、この何かを生み出すために意識的にアクションをとることをさす。

これはすなわち答えを自分なりに生み出すということであり、受験勉強のようにどこかに絶対の答えがあり、その記憶を頭から引っ張り出すのとは全く異なる、真逆の行為である。頭脳労働者とは、正解がない中でいかに根拠をもってその状況で一番もっともであろう自分なりの答えを導くことが仕事である。

 

まとめ

今回は社会人になる前に知っておくべき考えについてまとめた。これらを知らないまま社会人になると、社会を知らないがゆえに腹をたてたり、恥をかいたりすることになる。学生や若手のうちから少しずつこれらを意識して、胸をはって社会人であるといえるようになろう。

 

感想 

今回の勉強会で、ちゃんとした社会人と5流の人の差は、頭を使うことを放棄していないかどうか、実力に不相応なプライドが邪魔をしていないかどうかだなと感じた。自分は特に物事が複雑になると思考が短絡的になったり、余計なプライドのせいで素直になれずみっともない行動をとったりと、心当たりがあるので、ポイントポイントで自分を顧みて恥ずかしくない大人になろうと思う。

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