はじめに
この記事では、大学4年生にして初めて釣りに挑戦した体験記を書きたいと思います。今回は初心者でもある程度釣りやすいと言われるタチウオ釣りに挑戦しました。何の知識もない初心者が釣りを体験してみて感じたことを正直に綴るので、釣りをしたことがない方に少しでも興味を持ってもらうきっかけになればいいなと思います。自分はもう初心者じゃない、という人も初心を思い出すきっかけになれば嬉しいです。
釣りに行くことになったきっかけ
私は釣りをしたことが今までなかったため、元々一度はやってみたいと思っていました。しかし周りに釣りをする人が全くおらず、かといって自力で一から始めるほど強い思いがあったわけではないので、できないままでいました。
Exciterで働きはじめて社長が釣り好きだというのを知り、あるとき社長が釣りに行くというタイミングで誘っていただき、釣りを一緒にやらせてもらうことになりました。
行く前の準備
釣りの持ち物として
- 釣り竿・仕掛け・クーラーボックス
などは社長に用意しただいたので、自分が用意したのは
- 水4L・食料・酔い止め(アネロン)・マリンシューズ・日焼け止め
だけでした。マリンシューズは元々持っていなかったのですが用意して正解だったなと思います。釣りをしている時は普通に海水で濡れるので、濡れても動きやすいマリンシューズで良かったなと振り返ってみて思いました。
当日は朝4:30起きだったので、前日は23時過ぎには横になりました。いつも夜寝るのが遅いのですぐ眠ることはできませんでしたが、0時前後には眠れていたかなと思います。
当日の朝~釣り開始まで
事前の予報では雨予報だったので不安だったのですが、朝起きた時雨が降っていなかったので少し安心しました。
6時に葛西駅に社長、事務の方、自分の3人が集合し、船宿が出しているバスにのって船着き場へ行きました。他の釣り人の方はみなベテラン感があふれており、自分のような20代の人は一人もいなかったので、初心者として迷惑だけはかけないようにしようとこのとき心に誓っていました。
船着場に着いたらライフジャケットを着て船に乗り、少し待って出港しました。
船で旧江戸川を下っていくのですが、沖に出るときに左手にディズニー、右手に葛西臨海公園がみえ、いつもとは違う場所からみる景色に感動していました。
海からみたディズニーランド
海に出ると様々な船が走っていて驚きました。また海ほたるや風の塔が海から見え、羽田から頻繁に飛行機が飛び立って真上を通過していく光景を見ることができて、全く飽きることなく釣りポイントの横須賀市沿岸沖に午前8時すぎに到着しました。船に乗って一番驚いたのは、東京湾を横切っている間ずっと電波が通っていて、Googleマップで位置が確認できたことです。まさか海の上で携帯が使えるとは思っていなかったので意外な発見でした。
釣りポイントの場所
釣り開始
8時ごろに船長の合図で釣りを開始しました。最初は何も分からずただ仕掛けを海に下してリールを巻いていました。始まる前に釣りの基本姿勢として、身体を船のへりにくっつけるというのを教わっていましたが、最初はすっかり忘れて足を踏ん張らせながら必死に竿を持っていました。
何回かするとすぐ糸が絡まりそのたびにほどく作業が必要になったので、最初は釣りをしている時間より糸と格闘している時間の方が長かったくらいでした。ほどくために糸をみていると酔いそうになって大変でした。自分のすぐ近くには人がいなかったので、人の糸に絡まって謝る羽目にならなくて良かったと思いました。
しばらくして釣りの基本姿勢にも慣れてきたので、それからだんだんと魚がくいついていないか、といった釣りらしい感覚を楽しめるようになってきました。なかなか釣れはしなかったですが、竿をあげてみてエサを食べられていることがわかっただけでも、本物の魚がいるんだ、と嬉しい気持ちというか自然を感じられた感動がありました。また、たまに「あれ、これタチウオが食いついた感触かも?」というのを感じられたときはすごくワクワクしました。
もともと初めての釣りだったので今日は釣れなくても仕方ないという気持ちで臨んではいたのですが、いざ社長や周りの人がタチウオを釣り始めると、自分も釣ってみたいという欲が出てきました。社長がハイペースでどんどん釣っていたので、社長に竿の動かし方を教えてもらいました。いくつかスタイルがあるということでしたが、社長がやっている「竿を上げて、下ろすタイミングでリールを1~2巻きする」という方法をそのまま真似することにしました。
社長に教えてもらった動かし方を実践した最初の一発目で、明らかにかかったなという感触を感じました。これはさすがに気のせいじゃないな、とドキドキしながら糸を巻くと、しっかりタチウオがかかっていました。姿が見えた瞬間は嬉しさと同時に、逃がしてしまうのではないかという不安とどうやってタチウオを回収すればいいのかという焦りで、今まで感じたことのない感情になりました。
タチウオの特徴については社長から聞いてはいましたが、鱗がない、歯がするどい本物のタチウオをみてとにかく感動しました。バタバタしているタチウオのえらの部分をなんとか足で押さえ、はさみを使ってタチウオから針をとるときは襲いかかってくるんじゃないかととても緊張しました。クーラーボックスに入れる時の自分は、事務の人いわくすごくニヤニヤしていたらしいです。まだ息があるタチウオの写真や動画を一通り撮り、初めてのタチウオとの戦いを終えました。
初めて釣ったタチウオ
釣りに少しずつ慣れてきて、時間は空きましたが2匹目も順調に釣れました。ただそれと同時に右手がだんだんきつくなり、釣り竿を上げ下げする動きが苦しくなってきました。休憩を入れてはいましたが、右手だけ新しい筋トレのようにひたすら動かすのが辛く、後半は正直動かし方が雑になってしまった部分がありました。
釣りも終わりが近づいている中で、社長はとにかくたくさん釣っていることはわかっていましたが、もう一人の事務の方がその時点で3匹釣っている状態だということがわかりました。なんとかそこに追いつきたいと思い、右腕に鞭打って釣りを頑張っていたら3匹目を釣ることが出来ました。疲れているせいかヒットした感覚があっても勘違いのケースが増えていたので、ちゃんとタチウオが釣れているのがわかったときは嬉しかったです。
3匹目を釣って少しした後、1時ごろ終了しました。最後の方は腕との戦いになってしまいましたが、結果3匹のタチウオを釣ることができ、初めてにして個人的には大満足の釣りになりました。ちなみに事務の方との対決は、3ー3で引き分けとなりました。
釣り終わり~タチウオを食べるまで
釣りが終わった後、一度事務所に寄り社長のよく行くお店でタチウオをいただきました。塩が効いた串焼きは今まで食べた魚の中で一番柔らかかったと思います。こんなに柔らかい魚は誇張抜きで初めて食べました。
タチウオの串焼き
帰宅・家でタチウオを捌く
夕ご飯としてお店でタチウオをいただいた後、私は自分が釣ったタチウオを社長に借りたクーラーボックスに入れて家に帰りました。家に帰った時には既に夜12時を過ぎていましたが、次の日も予定があり捌くなら今しかない!と思い、その日のうちにタチウオを捌くことにしました。
タチウオは鱗もないし、やってみたらなんとかなる、と社長が言っていたので、とりあえずYouTubeで捌き方を検索し、見よう見まねで捌いてみました。最初は動画の通りに捌こうと思いましたが、自分も魚を触りながら包丁をもっていて動画の一時停止や巻き戻しができずとても不自由な思いをし、全然上手くできませんでした。結局頭としっぽを切り落とし、内臓と背骨だけ取り出して3枚におろすだけになってしまいましたが、自分的には初めての割にはまあ上出来かなという出来でなんとか捌きを終わらせました。
初めて捌いたタチウオ
捌いたタチウオは翌日の夜に塩で焼いて食べました。捌いた直後の状態と比べると焼いた分だいぶ小さくなってしまったな、と思いましたが、自分で釣った魚なだけあってとても美味しかったです。家族にも食べさせられるだけのタチウオが釣れて良かったなと思いました。
自分で釣ったタチウオ
感想・学べたこと
初めての釣りは色々とわからないことだらけでしたが、社長と事務の方のおかげでとても楽しい釣りになりました。本当にありがとうございます。釣りはなかなか甘くないというのは覚悟の上でしたが、結果的には自分でもタチウオを釣り上げることができてとても良い思い出になりました。
個人的に釣りにおいて一番大事だと思ったことは、煩悩を捨て、焦らないことです。特に自分は後半腕が疲れてきてから、腕のことばかり気にしてしまって釣りの駆け引きが雑になってしまったな、という感覚がありました。疲れたらしっかり休んで、釣り糸を垂らしている間は魚を釣ることに集中することができていればもっと釣れたんじゃないかなと思うので、そこが今回の一番の反省だったかなと思います。また、他の人はそこまで腕に負担を感じていないようにも思えたので、慣れていくことでもっと楽に釣竿を扱えるようになるんじゃないかな、とも思いました。
【総帥コメント】
釣りは、やっただけ上手になったり、それでも釣れなかったり、ベストを尽くしても結果が出なかったり、それでも上手になった分マシになったり、色々と学ぶことは多い。
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