近年、来日する外国人留学生はますます増加しています。留学生で大学3年生の私は、現在就職活動に参加しています。そこで今回の記事では、外国人留学生として、日本企業の採用活動に驚いたことを紹介したいと思います。
自己紹介
私は中国出身の留学生で、現在は都内の中堅私立大学の経営学部に在籍しています。来日する前は、複数の会社でアルバイトや契約社員として働いたことがありますが、完備な研修体制と仕事の安定性を求めるため、将来日本の企業で働きたいと思い来日しました。
日本の就職活動に対する驚いたこと
採用までこなすステップが多く長期化する
まず、日本企業の採用フローは長いと感じています。私は中国でも就活したことがありますが、中国の場合、履歴書の提出から内定をもらえるまで2週間もかからないと思われます。そして、全ての面接は1日で完了する企業も多いです。
それに対して、日本企業の新卒採用フローは、多くの日本企業が企業説明会、書類選考、適性テスト、人事面接、役員面接、内定といったいくつもの採用フローを設定しています。途中の段階で落ちる可能性もあるので、就活生として、内定を獲得するまで時間がかかり、精神的なストレスも溜めやすいと思います。
就活の開始が早い
前項にて、日本企業の選考フローが長いと説明しましたが、近年、日本企業の「選考の早期化」という特徴についても触れておきたいです。私は大学に入ったばかりの時、日本の就活時期に驚きました。中国では4年生の下半期から、または卒業後、就活を始める大学生が少なくないと言われています。日本企業は4年生になる3月、4月ぐらいに企業説明会を開くので、日本の大学生にとって、4年生になってからすぐに就活を始めないと、多くの企業の選考に間に合わない恐れがあります。その上、近年企業は採用後のギャップを防ぐため、大学3年生に向けてインターンシップも行っているので、選考時期はさらに早くなったと考えられます。でも、留学生にとって、それはとても良い機会だと思います。そもそも就活の時、留学生は日本語能力やビザなどの原因で日本人学生より難しいと思われます。そして、海外出身の留学生は日本の就活の方法を詳しく知らないことも事実です。そこで、大学4年の本選考の前に、早く行動した方がいいです。そうしたら、より多くの説明会に参加して、たくさんの業界や選考情報は入手ができるし、早期選考で早く内定がもらえることも可能だと考えられます。以上の理由で、留学生の私たちも早く行動したほうがいいと思います。
入社試験がある
私にとって、もう一つの大きなショックは企業の適性検査があるということです。確かに、多くの中国企業が選考する場合でも、応募者の性格を知りたいため、性格診断をすることはありますが、合否には影響がありません。しかし、大多数の日本企業は新卒採用する時、ほぼSPI、CAB、GABという筆記試験やWEBテストなどの入社試験を設けています。たとえエントリーシートや面接で合格しても、適性検査の成績が非常に悪かったら、不採用になるかもしれません。試験範囲は言語(日本語)、非言語(数学や図表問題など)、英語、性格診断などの内容が含まれているそうです。日本語での出題であり、試験時間も短いことから、外国人留学生にとって、やや難しいと思います。しかし、その試験は特定の会社が用意したものなので、事前に参考書を買って練習しておいたら、有効な対策だと考えます。
自分が今苦戦していること
実は、就活を取り組んでいる留学生の私も苦戦しています。その中で、最も難しい部分は情報収集だと考えます。前文に述べた通り、外国人として日本企業の状況や雇用慣習を詳しく分からず、また、サークルに入る留学生の数が少ないので、日本人学生に比べて情報収集のルートが少ないと考えられます。そのため、私は学校のキャリアセンターや職業安定所などの資源を活かしていました。そして、暇な時もよく就職ナビサイトで各企業の前年度の求人要項を確認しています。また、3年生からたくさんの合同説明会に参加して、説明会のチャンスを利用して、なるべく多くの企業の採用担当に質問しました。
要するに、能動的に情報収集することは大事だと思います。
最後に
確かに、外国人留学生にとって、文化や慣習が違う異国の日本で就職するのは簡単ではありません。留学生として、私も就活に苦戦しています。でも、「人手不足」の時代で、日本国内の企業は優秀な海外人材に対する需要はまだ高くて、日本企業で活躍している外国人の先輩社員もたくさんいます。そこで、就職活動に工夫したら、自分に合う会社は見つかることができると信じています。
追伸:
この記事を作成した当時は就活中でしたが、その後内定をもらえました!
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