この記事では、私がITパスポートに10日間で合格した際の勉強方法などを紹介していこうと思います。短期間でITパスポートに合格したい!という方はぜひ参考にしてみてください。
はじめに
私がITパスポートを受験した理由は、IT業界への就職が決まっていたためです。ITに関しては全く未経験のまま内定をいただいたので、入社までにITパスポートの取得が強く推奨されていました。とはいえ忙しかったので勉強を後回しにしていたのですが、少し時間ができたタイミングで取ってしまおうと思い、勉強を始めました。
私はITパスポートの勉強を始めると同時に試験の日程を調べ、10日後の枠に申し込みました。本当はもう少し後にしたかったのですが、近くの会場で空いているところが10日後しかなく、それを逃すと1ヵ月後になってしまうとわかったので10日後の日程に申し込みをして勉強を始めました。
ITパスポートの勉強を始めた時の私は、
- IT未経験
- 理系
- 簿記2級所持
- G検定所持(簡単なAIの資格)
という状況でした。計算問題など、問題文を読んで考える問題は基本的にできましたし、また知識問題に関しても主にストラテジ系を中心に知っているものが少しありました。
もしかしたらここで「全然参考にならん!」と思われた方もいるかもしれないです。たしかに事前知識がある程度あったことはかなりのアドバンテージになったことは間違いないです。しかし私自身もほとんどは知らない単語ばかりでしたし、この後紹介する勉強方法は完全にITパスポートの知識が0の人にとっても有益なものになると思うので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
勉強の進め方
私が勉強に使用していたのは、
- テキスト:
- Webサイト:

- 暗記アプリ:AnkiDroid(AnkiDroidについては、また別の記事で触れようと思います。)
の3つです。勉強の進め方としては
- テキストを1分野(テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系)ずつ読む
- 1分野読み終わったら、過去問道場を分野別に解く
- 全分野で1・2のステップが終わったら模擬試験形式でやってみる
という形です。10日間のスケジュールを簡単にガントチャートに表すと以下のようになります。
テキストに関しては絶対的なものはないと思うので、ネットで評判が良かった本を買いました。だいたい450ページほどあったのですが、1日でだいたい70ページずつ読みすすめ、試験日の数日前には全部読み終えました。
過去問道場は、テキストで一度読んだ分野を指定して問題を解くという使い方と、分野を指定しない模擬試験形式で問題を解くという使い方の2通りで使っていました。過去問道場では全てに解説があるので、解説を読んでわからなかったところはテキストを読み、覚えづらいアルファベットの単語などは暗記アプリにメモをし、見返すことができるようにしました。
大体1日の平均勉強時間は3~4時間ほど、トータルで40時間ほどだと思います。過去問道場は最初ある問題全てに手をつけようと思っていたのですが、ITパスポートは似たような問題も多く進めていくうちに初見の問題でも正答率が80%くらいになったので、手をつけたのは1300問/2300問ほどでした。また試験前日は自分が間違えた問題やチェックをつけた問題の振り返りをしました。
短期合格のコツ
ITパスポートに短期合格する上で重要だと思ったポイントをいくつか挙げていこうと思います。
《短期間で集中的にやる》
短期間でやらなければそもそも短期合格とは言えないので当然のことではあるのですが、やはりゆっくりコツコツやるよりも、短期間で集中的に勉強した方が、合格するだけなら効率的です。トータルで同じ勉強時間でも、1日5時間で6日間の勉強と1日1時間で1ヶ月の勉強では、圧倒的に前者の方が点をとれます。もちろん何を勉強するか、勉強の目的によってもどちらがよいかは変わりますが、少なくとも「ITパスポートに合格する」ことだけを考えたら、短期集中の方が効率的です。
《テキストに載ってないものは基本的に覚えない》
過去問道場で問題を解いていると、テキストに載っていない単語をみかけることがあります。しかしそういった単語は無理して覚える必要はありません。過去問道場にはかなり昔の過去問まで載っているため、今はほとんど出ない単語の可能性もありますし、そもそもITパスポートには採点されない問題が8問あります。自分の勉強のためであれば良いのですが、試験の合格をするということを考えるならば優先順位としては低いです。テキストにある単語だけで十分合格できるので、そちらを優先して覚えてください。試験は4択なので、仮に知らない単語が出てきても消去法である程度は正解できると思います。
《単語とキーワードをセットで覚える》
ITパスポートの問題では、このキーワードがきたらこの単語、このキーワードがきたらこの単語という組みあわせがあります。
たとえば
「オフショア」ときたら「海外に委託」
などです。単語の説明を全部覚えるのではなく、こういった単語とキーワードのセットを覚えることで単語を効率的に覚えることができます。過去問道場では分野別で問題を解いていると似た問題がでてくるので、だんだん見覚えのある単語や説明文が増えてきて自然とセットで覚えられます。
《覚えづらい単語は暗記アプリなどにメモをする》
ITパスポートにはなかなか覚えづらかったり、混同したりしてしまう単語が多くあります。そういった単語はメモしておいて隙間時間に見返すことをオススメします。馴染みのない単語を覚えるためには短期間で何回も単語を目にするといいので、私はスマホを開いたときには必ず一度暗記アプリに目を通すようにしていました。
受験時の感想と結果
当日は試験が朝早かったので、試験前に勉強する時間がなく少し不安でした。また問題は個人的に答えを確信できるものが少なかったため正直ぎりぎりかもしれないと思いましたが、結果的としては
- テクノロジ系:865点
- マネジメント系:765点
- ストラテジ系:810点
- 総合:845点
をとり、合格点とされる総合600点を超えることができました。
反省点
試験を終えての反省点で一番思ったこととしては、きちんと合格への道筋をたててから受験の申し込みをすべきだと思いました。今回私は全く勉強していない状態でITパスポートの受験申し込みをしたので、勉強が試験に間に合うかどうかは賭けでしかなかったです。少なくとも教科書に少し目を通す程度のことはして、勉強スケジュールのイメージを少しでも持ってから受験日を決めるべきだったなと思いました。
最後に
IT業界に未経験で就職する私にとっては必ずとっておきたい資格だったので、とれてホッとしました。ただまだITの基礎中の基礎しか学んでいないので、満足せずに勉強を続けていきたいです。
【総帥コメント】
この記事を読んだ人が、何だ簡単なんだ自分も受けよう~なんていうお気楽な感想を持たれてしまうとマズイ。
現にうちの会社には、学生でも受かるこの試験を何度も落ちたアホ社会人がいる。
一番大事なことが書いていない。
そう、お前は東大生なんだ。
確かに高難易度の試験ではないけれど、この程度の対策で合格できたのはコイツがペーパーテストのスペシャリストであることが大きいわけで、読んだ人は真に受けないように。
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