皆さんはモンゴルという国を聞いて 思い描くものは何だろうか。広大な草原に馬や羊などの家畜を放牧し、ゲルで生活する遊牧民。はたまたモンゴル出身の力士、朝青龍や白鵬を思い浮かべる方もいるだろう。私も同じようなイメージを持って訪れたが、モンゴルの首都ウランバートル市はゲルや草原というようなイメージとは全くかけ離れたもので、すごく発展していて都会だった。訪れた季節は極寒の冬、そこでの体験を綴っていきたい。
モンゴルを訪れたきっかけ
コロナ前の2018年、観光ではなく仕事でモンゴルに訪れた。
滞在期間は1週間で滞在場所はモンゴルの首都ウランバートル市だ。本記事を通してモンゴルの暮らしや現地での生活、お土産事情にも触れているので、もしモンゴルに少しでも興味があれば参考にしていただきたい。
モンゴルとはどんな国?
最初にモンゴルについての基本情報を見てみよう。
基本情報
国土:日本の約4倍と広大な土地
総人口数:341万人と日本の約4分の1
気温:夏30~40℃まであがり、冬は極寒の-30℃まで下がる
距離:日本から直行便で約6時間
時差:日本より1時間遅れている
言語:モンゴル語
通貨:トゥグルグ 1トゥグルグ=0.07円(レート変動)
歴史について
チンギス=ハンは皆さんも一度は聞いたことがあるであろう。13世紀初めにチンギス=ハンがモンゴル帝国の創始者となった。なんとあのナポレオンと並ぶ戦いの天才と言われたほどで圧倒的な強さで短期間に一大帝国を築き上げ、中央アジアまで勢力を広げると、1259年には高麗を服属させ、西アジア、ロシア、中国北部、朝鮮半島にまたがる大帝国を築き上げた。
日本でも1274年の元寇はあまりに有名であり、当時の皇帝フビライ=ハンはチンギス=ハンの孫にあたる。
食事について
主食は小麦や米で、肉料理がメインだ。現地では観光客向けではなく、ローカルの食堂を利用すれば1食500円ほどでお腹がいっぱいになる。むしろ食べられないくらいの量が来る。食べ物は残さず主義だが、量が多くて食べきれなかった。現地の人は幾分体が大きく感じる。
食事は毎食肉料理で羊肉やじゃがいもやニンジンが中心だったが、味はどれも美味しく苦手なものはなかった。
ボーズ(モンゴル風蒸し餃子)とホーショル(揚げ焼き肉まん)も美味しかった。
あとはお酒事情。モンゴルでは「アルヒ」と呼ばれるアルコール度数40%のモンゴリアン・ウォッカがあり、一番メジャーな銘柄は、「チンギスハーン」だ。私も試しに飲んでみたが即ノックアウトされた。
冬はとても寒いのでこのウォッカを飲んで体を温めるらしい。是非現地に行ったときには試してもらいたい。
<ローカルの食堂>普通盛り
<ウォッカ>チンギスハーン
首都ウランバートルについて
首都ウランバートルは、チンギスハーン国際空港から車で約1時間15分のところに位置している。車で移動中に建設中のビルやマンションが立ち並び、経済成長著しい国という印象を受けた。
市街にはゲルや高原なんてものはなく、高層ビルが多く立ち並んでいる。道路は車で溢れかえり、常に大渋滞。クラクションがあちらこちらから聞こえて歩いたほうが早いのでは?と思うこともしばしばあった。車はトヨタ社のプリウスがよく走っており、燃費が良いためだからと現地の方が言っていた。
また、首都ウランバートルは世界で一番寒い首都と言われており、冬は高原で暮らす遊牧民が使用する石炭ストーブの影響で、町一帯がスモッグに覆われて、大気汚染が深刻だった。テレビでも肺をケアする商品のCMが多かったのが印象的だった。
モンゴルでの歩き方、注意点とお金事情
次に治安状況を見てみよう。
首都ウランバートルでの治安は悪化しており、主にひったくりが空港などの人が多く集まる場所で発生しているらしい。幸い滞在期間中はそのような被害に遭わなかったが、現地の方も盗難の被害に遭ったということで驚きを隠せなかった。
携帯電話やお財布、パスポートなどの貴重品などは厳重に管理することが重要である。
また、年平均降水量は東京の約4分の1以下らしく、非常に乾燥している。冬は-30℃近くまで下がるので本当に寒く、カイロを全身に貼って防寒対策をしっかりしておく必要がある。
観光客らしい人はあまり見かけなかった。タクシー等は使わずにスーパーやお土産屋さんに行ったりしたが、夜22時以降の外出は念のため避けていた。
なお、デパートなどの大きい施設以外ではなかなか英語は通じない。
お金事情について、1週間で持って行ったお金は5万円だった。特に観光はしていないが、5万円あれば1週間滞在してお土産を買っても十分お釣りがくる感じだ。
宿泊したホテルは1泊約1万円のホテルだった。大体7,8千円~1万5千円くらいがホテルの相場である。
また、通貨の単位が小さいので5万円を現地通貨に換金した場合は、財布がお札でパンパンになりちょっとしたお金持ち気分を味わえる。
モンゴルに行ったらこれがおすすめ!
大草原とゲル
やはりモンゴルと言ったらどこまでも続く大草原が見どころではないだろうか。そこで生活する遊牧民達やゲルでの生活も一部体験できる場所があるらしい。大草原で馬に乗れるサービスもあるので新緑が映える季節に行っていただきたい。
チンギスハーン広場
チンギスハーン広場は、ウランバートルの中心にあり、その政府宮殿はモンゴルの国会議事堂だ。かなり広大な広場になっており、催し物も開催される。チンギスハーンの像もこの広場にある。
GOBIショップ
GOBIはカシミアのファクトリーブランドでチンギスハーン広場の側にある。カシミア製品の専門店でおおきなデパートだ。様々な洋服や小物類が販売されており、色も豊富だった。日本で購入するよりも安く手に入るのでお土産にも喜ばれると思う。
まとめ
その他として、現地では韓国発信のコンビニやコーヒーショップが軒を連ねており、結構韓国が力を入れているように感じた。日本で身近なコーヒーショップやコンビニは特に見当たらなかったように思えた。
冬はとても寒いので、寒いのが苦手な私からはあまりお勧めはしないが、もう一度プライベートでじっくり行ってみたいと思える国だった。食事も口に合っていたし、次回は春、夏の季節に行って大草原とゲルを楽しんでみたいと思った。
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