はじめに
DXやIT化の必要性が叫ばれ、身の回りにITがあふれる現代の社会。
ITパスポート合格のために勉強することは、IT業界やIT部門で働く人以外にも役立つ内容です。
むしろ、ITパスポート受験前の私のような「ITってなんだかよくわからない」という人にこそオススメの資格です!
受験のきっかけ
最初にITに興味をもったのは、かっこよさそうだし、色々なことができて面白そうだと思ったからです。
ということでITに興味はあり、本屋さんでIT関連書籍のコーナーを見ていたので「ITパスポート」という名前は知っていましたが、詳しい内容などはよくわかっていませんでした。
ITパスポートという名前を知ってからしばらくたったころ、就活中にIT系の企業でインターンを始めました。
そこで、社員の方からITの基礎について学ぶために、ITパスポート試験を取得することをすすめられたのが受験のきっかけです。
ITパスポート試験について
ITパスポートは、ITの基礎知識があることを証明する国家資格です。
2020年の受験者は13万人以上で、受験者のうち3分の1以上が学生です。
受験者の平均年齢も29.3歳と低いので、学生や若手社会人にポピュラーな資格試験と言えるでしょう。
試験の形式
試験はCBT(Computer-Based-Testing)方式で、会場に設置されたPCで受験します。
実際に受けてみた感想としては、試験前にも操作方法を説明されますし、簡単な操作のみなので、特に困ることはありませんでした。
心配な方は、疑似体験ソフトウェアで練習することもできます。
また、メモ用紙が用意されるので、計算など何か紙に書きたいときはそこに書くことができます。
開催頻度と受験料
開催頻度については、地域によって様々ですが、どの都道府県でも少なくとも月に1,2回は開催されているようですので、自分の好きな時期を選んで受けることができます。
ただ、席数は限られており、土日などは埋まってしまうこともあるので、早めに確認、申し込みしておくと安心です。
受験料は5700円です。
試験時間と試験内容
試験時間は120分で、4択式の問題が100問出題されます。
出題分野はストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3つに分かれています。
出題問数は、ストラテジ系(経営全般)が32問、マネジメント系(IT管理)が18問、テクノロジ系(IT技術)が42問(残り8問は今後出題する問題評価のために使用される)なので、やはりIT技術について扱ったテクノロジ系が最も重要ということになります。
より詳細な出題範囲については、こちらから確認できます。
合格基準は、総合評価600点以上/1000点、各分野が300点以上/1000点なので、全体で6割かつ各分野3割以上を取れたら合格ということになります。
ITパスポートの偏差値は45前後と言われており、合格率も近年は50%を超えているということで、国家資格としての難易度は低めの挑戦しやすい資格だと言えるでしょう。
独学vs予備校
ITパスポート試験の対策として、独学で勉強する方法と、予備校や通信教材を利用する方法があります。
独学で対策してみた私の感想としては、予備校や通信教材は必要ないのではという印象です。
ITパスポートは選択式の試験ですし、内容も暗記が中心なので、独学で可能だと感じました。
予備校や通信教材の場合だいたい1〜3万円の費用がかかりますが、独学であれば本1冊、2000円前後ですみます。
自分で継続的に勉強するのが苦手で、あえてお金を出してモチベーションを上げたいという人以外は、まずは独学で勉強を始めてみて、そこから勉強していく中でどうしても独学だと難しそうだと感じたら、予備校や通信講座などを利用するというのがオススメです。
ちなみに、わからない単元があったときは、ネットやYouTubeなどにも解説があるので、それを利用してみても良いかもしれません。
勉強教材
私は対策本を1冊買って勉強していました。
使ったのは、「この1冊で合格!丸山紀代のITパスポート テキスト&問題集」です。
対策本は色々ありますが、レビューが良いものを買うのでも、パラパラめくってみて自分がわかりやすい、やる気出そうと直感的に思ったものを買うのでも問題ないと思います。
私は、図やイメージでの説明が充実していて、レビューも良いものを選びました。
選ぶときには意識していませんでしたが、単元ごとに練習問題があるのが理解の確認にとても役立ちました。
問題集のみのテキストもありますが、個人的には「過去問集」はネットで無料で手に入るので、不要だと思って買っていません。
ITパスポート試験ドットコムというサイトでは、分野を指定して問題演習したり、過去問から作成された模擬試験ができたりするので、私はそちらを利用していました。

勉強方法
まず勉強時間についてです。
IT初心者のITパスポート試験合格のための勉強時間の目安は100時間ほどと言われているので、1日1時間毎日勉強するなら3ヶ月ほどということになります。
私の場合は、2ヶ月ほどで総勉強時間は40時間ぐらいでした。
というのも、ストラテジ分野については、経営関係の勉強をしたことがあり、ITについても試験対策以外にインターンの業務を通して勉強していたからです。
私は、絶対1回で合格するつもりかつ、資格取得のためというよりも基礎的なIT知識をつけることが受験の目的だったため、わりと丁寧に勉強をしていました。
その結果、合格点(600点)は余裕の795点をとることができました。
なので、ITや経営の知識が少しあって、合格点ギリギリをとれればいいという人は30時間ぐらいで十分かもしれません。
IT初心者の人でも効率よく勉強すれば、50時間ぐらいでも合格できる可能性はあると感じました。
次に、具体的な勉強方法についてです。
勉強の基本的な進め方としては、理解→暗記+演習です。
スケジュールは下の画像のような感じです。
最初の1ヶ月ぐらいは、対策本を使って理解を進めました。
ただ読んでいるだけだと頭に入らないので、線を引きながらテキストを読み、対策本の練習問題を解いて理解を確認していました。
また、テキストの解説だけではわからないのことはネットで調べてメモしたりもしていました。
テキストが全5章に分かれていたので、1週間に1章ずつすすめていて、勉強時間は週2〜3時間程度だったと思います。
テキストが1週終わったら、演習と暗記の段階に入ります。
「勉強教材」でご紹介した「ITパスポート試験ドットコム」の一問一答や過去問を解き、間違えたものや、わからなかったものを解説や対策本で復習していく流れです。
私はテクノロジ分野の点数が低めだったので、そこに多めに時間を費やすなど、苦手分野も意識しました。
ちょうど試験が1月だったので、演習と暗記は年末年始の時期を利用して、集中的に行いました。
私は覚えてないことをノートにまとめたりもしていましたが、ギリギリで受かればいいやという人は、ここまでやらなくても良いと思います。
ちなみに、試験を受けるとその場で点数がわかりますが、一応正式な合格発表は後日HPでという形でした。
また、資格証書が届いたのは、試験をうけてから2ヶ月半ほどあとだったので、すぐ手元に欲しいという人は気をつけて下さい。
受験者へのアドバイス
まず、お伝えしたいのが、ITパスポートはしっかり計画的に対策すれば必ず合格できる資格だということです。
ですので、どう勉強のモチベーションをあげるかというのが重要になると思います。
私は他のことに忙しいときは、なかなかやる気が出ないので、一応2ヶ月間の勉強期間をとりつつも、休み期間に勉強量を集中させ、短期集中型で合格しました。
また、具体的な対策を始める前に、早めの段階で過去問をやってみて雰囲気を知ると、その後の勉強の目安になるのでオススメです。
私も最初は対策本での理解を中心に進めていましたが、対策初めてすぐの時期に、一度対策本についていた模擬試験をやってみて、感触がつかめました。
基礎的なIT知識や経営知識があるという人も、過去問をやってみることで、自分の苦手分野を見極めて戦略的な対策ができると思います。
おわりに
ITパスポートの対策をする中で、日常生活にも役立ちそうなこともたくさん学べました。
例えば、CPUとメモリとHDDの違いなど、次にPC買う時に役立ちそうです!
私はまだ学生ですが、ビジネス場面ではなおさら役に立ちそうな内容がたくさんあったと感じます。
また、就活の際には、ITに関心があることをアピールする材料にもなりました。
ITに特化した企業でなくとも、多くの企業が何かしらの形でITにつながっているので、広く役に立つ資格だと思います。
そして、まだまだ初学者だけど、レベルアップしてITエンジニアなどを目指したいという人にとっても、基本情報技術者など、より専門的な資格に挑戦する前の入門編としてITパスポートはちょうど良いレベルだと思います。
私は現在、基本情報技術者試験の勉強をしているのですが、ITパスポートで学んだこと役に立ちまくりです!
現代の社会では多くの人がITと深く関わって生きていると思います。
役に立つこともたくさんですので、自分の生活やキャリアのためにという義務感だけでなく、ぜひ楽しく勉強してほしいです。

新しいことに挑戦するのが大好き!インターン・資格・留学・英語などの記事を書いています。
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