2022年3月31日に受験した簿記3級についての体験記と感想である。
現在の会社で働く上で取得必須な資格の一つであったため、今回初めて受験した。そして簿記に関しては、以前から取得を希望していた資格であった。比較的合格しやすい資格と聞いていたが、当然であるがきちんと勉強すれば、の話である。つまりきちんと勉強できていなかったことが落ちた要因であるため、直接的な参考にならないが、このブログを目にした方が同じような失敗をしないように、これから簿記の受験を控えている方や簿記の資格に興味がある方の参考になればと思う。
概要
簿記とは、「会社の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにするための技術」であり、その知識や技術を学び、身に付けるために資格を取得する。一般的に広く知られている資格であり、ここでは日商簿記3級について紹介する。
簿記3級の資格を活かせる仕事として、会計事務・経理・税理士補助が代表的である。もちろん資格を仕事に活かせるに越したことはないが、それ以外にも「社会人としての一般常識が得られる」、「履歴書に記載でき、アピールポイントになる」、「上位の資格を目指せる(簿記2級・1級)」のメリットもある。また、独学が可能な資格のため、取得するに越したことはない資格である。
資格概要
ネット試験(CBT方式) | 筆記試験 | |
申込方法 | https://cbt-s.com/examinee/
上記WEBサイト(CBTSのサイト)から申し込み可能 |
各地域の商工会議所により異なるため、受験会場に合わせて各自問い合わせする |
受験会場 | 指定されているテストセンター(テストセンター一覧から、希望の場所が選択可能) | 商工会議所が指定する会場(学校や会議室 等) |
試験日 | 随時(テストセンターや運営側の都合により実施日は異なる) | 2月、6月、11月の年3回(日にちの詳細は商工会議所のWEBサイトを確認) |
受験料 | 3,400円(2,850円+事務手数料の550円) | 2,850円 |
試験時間 | 60分 | 60分 |
試験問題については、「第1問(仕訳問題)」、「第2問(帳簿記入、勘定記入)」、「第3問(決算整理の総合問題)」が出題される。
配点は、第1問が45点、第2問が20点、第3問が35点の計100点であり、70点以上で合格となる。
体験記
勉強方法
テキストと問題集については、下記のものを使用した。
- テキスト
「TAC出版 スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記3級」
既に簿記3級に合格していた従業員から借りたものであったが、内容としては絵や図での説明も多く、読みやすいと感じた。
テキストは1周目についてはどんな内容であるのかを把握するために軽く読む。一般的には1周目からガッツリ読み込もうとする人も多いと思う。しかし、このテキストは、「今はなんとなく頭の片隅に入れておく内容」や、「ここでしっかり覚えておくべき内容」等が内容ごとに記載されており、ストレスなく読み進めることができ、読み進めるに連れて内容が自然と入りやすい構成になっていると感じた。
- 問題集
「TAC出版 みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商3級 商業簿記」
この問題集の大きな特徴としては、繰り返し問題を解くことができるよう、答案用紙がダウンロードできる点である。また、ネット試験対策のための購入者特典として、模擬試験プログラムが付いている(私は今回の試験対策に対して利用しなかったが、次回の試験対策として利用しようと考えている)。問題を繰り返し解き、定着させたい人にはオススメである。
勉強を開始したのは、試験の2週間前からであった。簿記以外にも同時期に他の資格を受験したため、それが終わってから簿記の勉強に注力しようと考えていたが、怠惰な性格なうえ勉強方法もろくに知らない私には到底足りない日数であった。しかし、受験するからには勉強を行わなければならない。
勉強方法は、まずテキストを1周読み、問題集を解いた。テキストを読んでいる最中、弊社代表から仕訳に関する講義も受け、仕訳を中心に勉強した。
試験前日は、自宅で集中できないと思い漫喫にて一夜漬けで勉強を行った。とにかく問題集をひたすら解き進めた。仕訳については一番注力していたためあまり苦戦しなかったが、帳簿記入や決算整理についてはあまり理解できていない状態で解いたため正解が少なく、テキストを見返しながら勉強していた。しかし、試験前日という焦りから、ひたすらテキストの暗記をしている状態であり、理解の定着ができていなかった。
試験当日
試験開始の15分前に会場に到着した。試験会場に到着してから、まずは受付で本人確認書類(運転免許証 等)を提示し、電卓のチェック(電卓は会場では貸出がないため持参可。ただし、関数機能が付いているような高機能な電卓は持ち込み不可なため、シンプルな四則演算機能のものを用意しておく。)を行い、荷物をロッカーに預けて(腕時計やスマートフォンも持ち込み不可なため、ロッカーに預ける)、メモ用紙・筆記用具・注意事項記載の用紙・受験者情報記載の用紙を渡され、試験室に案内された。
指定された座席に着席後、注意事項の用紙に目を通し、受験者IDとパスワードをパソコンに入力し、試験開始まで入力方法の確認を行った。
試験が開始されてからは、とにかく1時間という時間との戦いであった。私がこれまでに受験した試験(ITパスポートと秘書検定2級)は1時間30分~2時間の時間が与えられていたいため、見直しの時間も十分に取れていた。しかし今回の簿記に関しては、1時間の中で見直しが十分に行えないことは問題集を解いていた時に実感していた。そのため、30分で第1問と第2問をこなし、残り時間は第3問に注力する時間配分を心掛けた。試験中はペースを崩さず進められたが、やはり一夜漬けはムダであることを証明する結果となった。第3問を解く時間は十分残せていたが、問題がほとんど分からず手が止まってしまった。もうここまで来るとただとりあえず何か埋めとけ状態である。そのため、残り10分は第3問を捨てて、第1問と第2問の見直しに回した。
結果
試験が終了し、その場でパソコンの画面上に結果が表示される。いうまでも無く不合格であった。
受付で試験結果の用紙を受け取り、ロッカーから荷物を出して帰宅した。
反省点と改善策
- そもそも怠惰な性格である
→まずは確実に勉強する曜日や時間を決める。(水曜日と木曜日の朝、もしくは夜に最低2時間、土日祝日は最低でも5時間行う。)
- 合格しなければならない、という危機感が無かった
→そもそも現在勤めている会社で取得必須であることに、危機感と緊張感を持たなければならない。自分の立場や待遇を上げる目的もあるため、目的を常に意識しなければならない。
- テキストを1周流し読みしただけであった
→2周目以降の読み込みを必ず行う。そして、読み込んでも理解ができていない部分には必ず付箋等のチェックを付け、その都度確認できる状態にしておく。
- 模擬試験を2回しか行わなかった
→各問題分野の演習は行うが、試験1週間前からは、最低でも必ず1日に1試験の模擬問題を行う。
感想
怠惰で危機感の無い性格に後悔するような結果であった。嫌なことから何かしらの理由をつけて逃げているだけであり、そんな自分を変えたいと心から思った。そのため、次回の試験に向けて、反省点と改善策からきちんと勉強を行い、次回こそは必ず合格したい。
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