はじめに
この記事では、私が国家試験である「基本情報技術者試験」に落ちた話と、そこの反省を活かして2回目で合格した話をご紹介しています。
そもそも「基本情報技術者試験とは?」という方は別の記事で説明していますので、まずはそちらをご覧いただけると良いと思います。

基本情報技術者試験の難易度
基本情報技術者試験の合格率は25%ほどで、合格するために必要な勉強時間は100〜200時間と言われています。
ただし、全くの初学者か、エンジニアなどの経験があるのかなどで必要な勉強時間は大きく変わってきます。
ITパスポート試験には合格しているが、エンジニア経験は全くない私の総勉強時間は120〜140時間ぐらいでした。
これは1度目に不合格だったときの勉強時間も含めているので、最初から効率的にやっていれば100時間ぐらいで十分だったと思います。
100時間だと、1日1時間の勉強で3ヶ月ほどになります。
独学vs予備校
基本情報技術者試験の対策を行う方法として、独学だけでなく予備校などに通うという選択肢もあります。
予備校は、通信講座、オンライン、通学などいくつかの形式があります。
料金としては、午前試験対策だけ、午後試験対策だけで5万円前後、両方だと10万円ほどになるようです。
私は独学で対策を行いましたが、午前試験については、市販の書籍で十分で、講座などを受講する必要性は全く感じませんでした。
一方午後試験は書籍の解説では理解に時間がかかることもあったので、利用するとしたら午後試験の対策だったと思います。
短い期間で確実に合格したい方や、モチベーションがあがらないという方は予備校を利用することも検討してみてはいかがでしょうか。
予備校の受講料は安くありませんので、時間に余裕があるのであれば、一度独学で対策してみて、合格が難しそうであれば予備校を利用するというのも良いのではないかと思います。
1度目の受験経験
繰り返しになりますが、私は1度目の受験に落ちました。
正確には、午前試験には余裕をもって合格しましたが、午後試験は合格点に全く届きませんでした。
勉強期間は2ヶ月ほどで、勉強時間は50時間ほどでした。
勉強教材
使用した教材は、市販の対策本と、Web上で公開されている過去問です。
対策本
(毎年新版が出版されるので購入の際にはご注意ください)
Web上での過去問

対策の流れ
まず、対策本で基本知識を確認し、その後繰り返し過去問に取り組みました。
対策本には練習問題が含まれていたので、その問題で知識の定着を確認していました。
午前試験と午後試験の対策は、同じぐらいの割合で行っていました。
午後試験に落ちた理由
落ちた理由はとても明確で、対策が十分でなかったからです。
振り返ってみると、過去問は何度か解いていましたが、間違えた問題に対する分析や反省が十分でなく、理解がほとんど深まっていなかったと感じます。
特に、アルゴリズムと開発言語(私は表計算を選択しました)に関しては、問題の内容をほとんど理解できず、結果も悲惨たるものでした。
2度目の受験経験
2度目は1度目に受験した次の期、約半年後に受験しました。
対策期間は1度目と同じ約2ヶ月で、勉強時間は1度目より多い70時間ほどでした。
2度目の受験では、1度目の失敗を活かして、午前試験2割、午後試験8割ぐらいの配分で対策を行いました。
午前試験に関しては1度目の受験でも合格しているので、知識を維持する程度のことしかしていません。
午後試験に関しては、1度目で特に結果が悪かったアルゴリズムと表計算を中心に対策を行いました。
結果、1度目散々だった午後試験で90点をとることができました。
勉強教材
1度目の受験で、ただ過去問を解くだけでなく、間違えた問題の解き方を理解していく必要があると感じたので、午後試験全体の対策用と、表計算の対策用に追加で教材を購入しました。
午後試験対策
表計算対策
勉強方法
午前試験対策は1度目で買った教材をもう一周したのと、過去問演習を数回行いました。
また、午後試験の問題を解いている際にわからない用語などがあった場合は、午前試験対策用の教材で確認していたので、それも午前試験対策になっていたと思います。
午後試験対策はまず教材全体を3週しました。
過去問は2度ほど全て解いて、苦手なアルゴリズムと表計算のみ、10題〜15題の過去問に取り組みました。
教材でも過去問でも、間違えた問題があった場合は必ず解説を確認し、もう一度解いたら正答出来るよう丁寧に理解を行いました。
また、大問2,3で出題される分野のうち「ネットワーク」は苦手だったかつ、対策が難しいと思い対策をしませんでした。(大問2,3は出題された4分野中2分野を選んで回答出来るので、1分野ぐらいは捨て問としても問題ないと思います。)
これから受験する人へのアドバイス
私が基本情報技術者試験を2度受験して感じたのは、午後試験の方が圧倒的に難易度が高いということです。
1問1答形式で暗記をしていれば解ける午前試験と異なり、4ページほどにも及ぶ長文を読んで理解し、問題を解いていかなければなりません。
そのため、試験までの限られた時間をうまく配分して対策を行うことをオススメします。
なお、私と同じように、ITエンジニアやプログラマーなどの経験が全くないという方はまずITパスポートを受験してから基本情報技術者に挑戦するのがオススメです。


新しいことに挑戦するのが大好き!インターン・資格・留学・英語などの記事を書いています。
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