【基本情報技術者試験】複雑な試験制度を徹底解説!

資格試験

はじめに

この記事では国家試験である「基本情報技術者試験」について、概要や試験内容などをご紹介しています。

私自身は2回目の受験で合格したのですが、不合格だった時、合格した時両方の勉強法についてはこちらの記事に書いていますので、そちらもお読みいただけると嬉しいです!

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受験のきっかけ

私が初めに基本情報技術者試験を受験したのは大学4年生の春です。

その時既に決まっていた就職先はITに強みがある会社だったので、入社までに勉強しておこうというモチベーションで対策をはじめました。

 

そもそもこの試験を知ったのは、業務システムの会社でITコンサルタント職のインターンをした際に、取得を勧められた資格の1つだったからです。

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また、SE職で働く友人の数人からも、取得するよう会社から言われているという話を聞いたことがあるので、IT系に関わる予定がある人は取得しておいて損はないと思います。

 

基本情報技術者試験とは

「基本情報技術者試験」とは、ITエンジニアに必要な基本的な知識を問う国家試験です。

関連して、これの1段階下にITパスポート、そして上には応用情報技術者という試験があります。

 

受験者は毎年10万人前後で、合格率は25%ほどです。(令和2年度は合格率が48%と極端に高い傾向にありました。)

受験者の平均年齢を見ると、25歳前後と若いことからもキャリア初期で受験する人が多いことがうかがえます。

試験方式はCBT(Computer-based-testing)で、出題も回答もPCで行います。

 

開催頻度は年に2回、上期と下期に行われていて、令和3年度では上期が5,6月、下期が10,11月でした。

その期間中に希望の試験会場で試験が行われている日程から自分で日時を選択します。

申し込みはおよそ1ヶ月前からで、受験料は5,700円です。

 

試験内容

基本情報技術者試験は「午前試験」と「午後試験」の2つに分かれていて、資格取得のためにはこの両方に合格しなくてはなりません。

 

名称が紛らわしいのですが、午前試験を午前中に、午後試験を午後に受験するということではなく、別日に受験することや、午前試験を午後の時間帯に、午後試験を午前中の時間帯に受験することも出来ます。

また、申し込みの際には午前試験→午後試験の順で日程を選びますが、午後試験を先に受験し、後の日程で午前試験を受験することも可能です。

また、先に受けた方が不合格でも、もう一方の試験を受験できます。

午前試験

午前試験は150分で、四択問題が80問出題されます。

内訳は、テクノロジ系が50問、マネジメント系が10問、ストラテジ系が20問となっています。

合格点は6割です。

 

個人的な体感としては、基本情報技術者の前段階であるITパスポートの内容とほとんど変わらなかった印象です。

やはりテクノロジ系の題数が多い分、少し応用的な内容も出てきますが、ITパスポートをとっている人はそこまで心配する必要はないと思います。

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午後試験

午後試験も同じく150分ですが、長文の問題になり、選択肢も四択以上のことが多いです。

大問数は、11問出題され、そのうち5問に回答します。大問1つにつき、4〜8問の場合が多いです。

合格点は午前試験と同じく6割です。

 

分野と配点は以下の表の通りです。

分野 回答について 配点
情報セキュリティ 必須 20点
A群 ソフトウェア・ハードウェア A群から3分野、B群から1分野が

出題され、2問を選択して回答

各15点
データベース
ネットワーク
ソフトウェア設計
B群 プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
システム戦略
経営戦略・企業と法務
データ構造及びアルゴリズム 必須 25点
ソフトウェア開発
(C言語・Java・Python・アセンブラ・表計算)
右記5言語の大問が出題され、

1問を選択して回答

25点

 

 

午前試験の免除とは

概要

IPAが認定したeラーニングや講座の修了者だけが「午前試験免除に係る修了試験」を受験できるという制度です。(通称:午前免除)

 

毎年、基本情報技術者試験の上期/下期試験までに、この修了試験が各2回実施され、そのどちらかに合格することができれば、以降1年間の午前試験が免除されます。

修了試験の形式は通常の午前試験と同じですが、合格率は高めで、50%から、講座によっては80%以上とうたっています。

 

講座の受講料金は修了試験の受験料も含めて¥25,000円〜ほどです。

 

 

 

午前試験の免除制度を利用するメリット

通常の午前試験でなく、この免除制度による修了試験を受けるメリットは主に2つです。

1つ目は上期下期に2回ずつ、最大で合計年に4回受験できることができる点です。

通常は各期に1回のみしか受験できません。

 

2つ目は、合格後1年間免除される点です。

通常の場合は、1回目で午前試験だけ合格しても、2回目以降午前試験が免除になることはありません。もう一度午前試験に合格した上で、午後試験にも合格しなくてはいけません。

免除制度で修了試験に合格しておけば、午後試験の対策に集中できます。

 

私が免除制度を利用しなかった理由

私が免除制度を利用しなかった理由は大きく2つです。

1つはコストです。

基本情報技術者の受験料は¥5,700ですので、たとえ合格まで4回受験したとしても¥22,800と、講座を受講するより安くすみます。

 

2つ目は結局、午後試験に合格するための知識があれば午前試験は自然に合格できるからです。

特に最近ITパスポート試験に合格している私にとって、午前試験のためのみの勉強はほとんどいりませんでした。

 

試験当日の流れ

試験当日の流れは、午前試験・午後試験で共通です。

試験当日は開始時間の15分前までに試験会場で受付を行います。

 

受付終了後、携帯の電源を切り、荷物は全てロッカーに入れるよう指示されます。

所持する必要があるのは身分証明書のみで、ハンカチ・ティッシュ・メガネ・目薬などは持ち込みが許可されています。

それ以外は腕時計なども含めロッカーにしまう必要があり、試験会場入室前にはポケットの中に何も入っていないことなどを確認されます。

 

準備が完了し、試験会場に入室するよう指示されたら、自分の席につき、PC画面を自分で操作して試験を開始します。

シャーペンとA4の白紙一枚(裏表使える)が用意されていて、問題を解くのに使用できます。紙は追加でもらうことも出来ます。

 

問題が解き終われば途中でも終了ボタンをクリックし、退席が可能です。

 

試験結果は終了後すぐメールが送られてきて、そのリンクから確認することが出来ます。

 

おわりに

以上が「基本情報技術者試験」の概要です。

冒頭にも書きましたが、私が合格した際の勉強法についてはこちらの記事に書いていますので、受験を検討している方、まさに対策中という方はぜひこちらもご覧ください。

【基本情報技術者試験】2度目で合格した私の勉強法
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