このレポートでは、普通自動車の免許を取得するために免許合宿へ行った話を書いていこうと思います。私が感じたこと、良かったこと、悪かったこと全てを赤裸々に書いていますので、免許合宿に興味のある方への1つの参考資料になればと思います。
免許を取得しようと思ったきっかけ
家族の影響でもともと車に興味があり、かっこいい車を運転してみたいと思っていました。しかし、なかなか免許を取りに行けるタイミングがなく、取れないままでいました。
大学、就活など様々なイベントが落ち着いてきたタイミングで、免許取得に時間をかけられるのは今しかないと思い、免許を取りに行くことにしました。
普通自動車免許について
普通自動車免許には、MT車(マニュアル)とAT車(オートマ)があります。私は、免許合宿の申し込みをするまでMTとATの違いがあまり分かっていませんでした。
両親に相談した所ATの方がMTよりも操作が簡単で今はAT車の方が種類は多いよと教えてもらったので、ATで免許取得を目指すことにしました。
免許合宿に行くまで
免許合宿を選んだ理由
自分の好きなタイミングで授業を受ける“通い”という方法で免許取得も考えましたが、このご時世ということもあり、自動車の需要が上がっており、さらに入学できる枠の制限がかかっているために、入校できない・入校できても授業が進められないなど免許を取得するのに1-3ヵ月程がかかってしまうことが分かりました。
しかし、合宿で行くとなると約2週間で教習所を卒業できるということで、免許を早く取得できる合宿を選びました。
また、合宿だと時間が拘束されるため、少し値段が下がるのも決め手の1つでした。
合宿先の見つけ方
免許合宿に申し込む方法はいくつかありますが、私はインターネットサイトで教習所を探すことにしました。
今は、教習所と教習に通いたい生徒の仲介をしてくれるサイトがいくつもあります。私は、「合宿免許 WAO」というサイトを利用しました。
合宿に行くのであれば、地元で受けたいと考えていたので地元の中で合宿の受け入れをしている所から選定することにしました。
合宿に行くためには、入校制限をクリアしていなければいけません。私は地元の教習所に行こうとしていたので、住民票の現住所がどこなのか・実家の場所などの制限をクリアしなければ入校もできないという状況でした。そのため、入校できる教習所は限られており、教習期間・価格・アクセスなどを考慮して、教習所を選びました。
合宿の金額・交通費について
私の合宿先は、寮・食事付きで23万円弱という合宿免許にしては安い金額で行く事ができました。
交通費は、8割ほど負担してもらえました。交通費は、負担してもらえない所もあるそうなので、合宿先を探す際に注目すると良いかもしれません。
また、学生の長期休暇と教習期間がかぶると値段が上がることがあるので、時間に融通が利くのであれば、長期休暇とかぶらない時期に行くことをお勧めします。
合宿に向けて用意したもの・あると便利なもの
私が通った教習所は、寮で洗濯機・乾燥機とお風呂が付いているだけでしたので、生活に必要なものは全て持参しました。洋服などは、日数に応じて上手く賄える寮を持っていき、さらにシャンプー・コンディショナーなどはもちろん、洗濯用洗剤なども持っていきました。
寮で生活していて、あると便利だなと思ったものがいくつかありました。ハンガー・洗濯ばさみ・ドライヤー・小銭です。
ハンガー・洗濯ばさみについては、乾燥しても乾ききっていない洋服を自室の中で干すことができるので、持っていくとしっかりと服を乾かすことができます。また、寒い時期などにはアウターをかけておくこともできるのでとても便利でした。
寮には、ドライヤーなども置かれていないので、特に女性は忘れずに持っていく事をお勧めします。
教習所の寮で生活していると何かと小銭を使うことがあります。自販機・寮の購買・洗濯機・乾燥機などで小銭が必要だったので、100円玉を何枚か持っておくと便利かなと思います。
持ちものについては、仲介サイトに記載があることもあるので調べてみると良いと思います。サイトに記載のないことは直接教習所に問い合わせたり、仲介会社に教習所へ問い合わせてもらうと良いと思います。
合宿生活
寮について
寮は、女子寮と男子寮に分かれていました。
女子寮は、お風呂・トイレ・洗濯機・乾燥機など自室以外は全て共同利用のものでした。女子寮は人数がそれほど多くなかったので、特に不自由なく自分のタイミングで生活できていたかなと思います。
ただ、壁は薄いのでうるさくならないようにかなり心がけました。
教習所によると思いますが、私の通っていた教習所の寮はクーラーがなくヒーターのみ設備がありました。自分が行く時期にあった設備環境があるかを調べておくのも、合宿中に快適に過ごす1つのポイントかと思います。
〈寮の余談〉※心霊系が苦手な方は飛ばしてお読みください。
私は、おばけがはっきり見えることはありませんが、気配を感じたりモヤモヤっとした影のようなものを見ることがあります。寮でもそのような経験がありました。
私の使用した部屋は、角部屋で右隣が掃除用具の置いてある部屋で、左隣は教習生の部屋でした。
入校2日目の夜中から、私の使用していた部屋の前を人が歩く音がしていました。初めのうちは、ほかの教習生が歩いていると思ったのですが、明らかにずっと部屋の前を右往左往し、私の部屋の前に立ち止まったりしていたのでおばけだなと思いました。足音は、人が歩いている音そのものでした。
また、部屋の扉や右隣の掃除用具室から何回かノックもされました。私は1人で合宿に行ったので、知り合いがいるわけがありません。昼・夜問わずノックをされました。
教習所卒業の前夜は、とうとう部屋の中に入られました。天井付近にもやもやがフワっと見える瞬間がありました。おばけが怖い人にとっては、最悪な環境ですが、私は特に怖いという感情はないので問題はありませんでした。
しかし、あまりに毎日出るので教習の疲れやストレスもあり、だんだんとおばけに対してイライラし始めました。おばけに生活の邪魔をされるのが嫌すぎて、おばけが出るおおよその時間を調査し、その時間までに寝る努力をしました。
合宿の日程・流れ
合宿は、約2週間で卒業できるカリキュラムが組まれています。
初めの1週間は、仮免許試験に向けた勉強と、教習所内のコースで運転の練習を行います。この約1週間を第一段階といいます。
仮免許を取得したその後の1週間は、卒業検定と本免試験に向けた勉強と、国道での運転練習を行います。2週間目のことを第2段階といいます。
私の教習所の場合は入校初日から、適性検査を受け問題がなければ運転練習に入ります。
仮免許取得のための1週間目は、1日に技能(運転練習)2時間・学科(座学)3時間でカリキュラムを組まれていました。
卒業検定・本免試験のための2週間目は、1日に技能3時間・学科3-5時間というような感じでした。
修了検定(仮免許試験)について
まず、修了検定を受験するには、効果測定で合格判定を取らなければいけませんでした。
効果測定は学科試験に類似したもののテストのことで、決められた日にちまでに基準点に達さないと修了検定を受けることができません。
修了検定は、技能・学科のどちらの試験も行います。
検定は、朝早い教習の授業が始まる前に行われます。校内のコースを使い、今までに練習したことを試験官に見てもらいます。スピード・カーブ・標識をよく見ているかなど、運転の基礎が身に付いているかを見てもらいます。
技能が終了し、問題がなければ学科試験を受けることができます。技能は減点方式で採点され一定の点数を超えると不合格となってしまいます。
また、学科試験も9割の正答率を越えなければいけないのでその点数を越えなかった場合不合格となります。
私はどちらもリラックスして受験できたので、点数にも余裕がありました。自分が程よい緊張感がありながらもリラックスして受けられたのは、自分の不安な部分はすぐに教官に質問して解決したり、しっかりと勉強できていたからだなと思います。
入校1週間目の心境・感じたこと
私は1人で合宿に行ったので、入校して間もない時には話をできる人が周りにはいませんでした。1人でいることは嫌いではありませんが、あまりにも1人でいる時間が長かったため、かなり寂しかったです。教習所の授業にも必ず空きコマがありますが、1人でいることに苦痛を感じました。特に入校初日から3日目くらいまでがピークで辛かったです。
ただ、絶対にストレートで試験に合格して早く家に帰ろうという思いがかなり強かったので、勉強に集中することができました。また、生活に必要なものしか持参していないため、余計な誘惑もなく勉強に集中できました。
4日目以降は、心が無の状態になり寂しさや辛いという思いもなくなりました。
また、修了検定が近づいているということもあり、勉強・運転練習・効果測定など注力しなければいけないことができ、余計なことを考える暇すらなくなっていました。修了検定に合格したあたりから、私と同じ日に入校した人や授業が同じ人と少しずつ話ができるようになり、1週間目より楽しく授業を受けることができました。
私と同じ日に修了検定を受験した人全員が一発合格できたので、そこで全体で団結力のようなものができ、仲良くなることができました。
教習所の教官から可愛がってもらい授業は全て楽しく受けることができました。
精神状態は、入校したばかりの時と1週間たった時とでは大きく変わりました。ポジティブな性格が良い方に作用し、自分の家に帰るモチベーションとすべての試験にストレートで合格しようという思いが相まってかなりモードに入れていたと思います。
初めて自動車を運転してみた感想
入校初日に運転練習を始めましたが、アクセルやブレーキを踏む力加減が難しいのと、自分の座席の位置で運転しやすくなるし、運転しづらくなるんだなと思いました。
また、色々な方向に注意を払い運転しなければいけないのがすごく難しかったです。スピードやカーブに気を取られて標識を見過ごしてしまったり、一時停止しなければいけない所で停止ができなかったりと混乱しました。
ただ、交通ルールをしっかり守り、安全に運転することができればとても便利な道具だなと思いました。色々な所に注意して運転をしなければいけないので、見る力や判断力をもっと付けなければいけないなと思いました。
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