この記事では、文系かつIT未経験の大学生である私がSAPの認定試験に合格したお話を紹介したいと思います。特にSAPの知識もなく実機もほぼ触ったことのない状態でしたが、無事合格できたので、今後受ける方の参考になれば幸いです。
FI試験とは
SAPのモジュール(業務領域)の中で「財務会計」(=通称FI)の領域に関する認定試験のことを指します。
今回、私が受験したのは「C_TS4FI_1909」というバージョンの試験です。現在は一番新しいバージョンだと日本語版がなかったため、一つ古い試験タイプを受験しました。
特に簿記を持っているから解けるという問題はなかったため、会計知識がないことで避ける必要は全くないと思います。今後のキャリアパスを踏まえ、興味のある分野から受けてみても良いと思います。
受験のきっかけ
SAPベンダーに入社することが決まっていたため、社会人になって忙しくなる前にSAPの認定資格を何かしら取得しておきたいという気持ちで勉強をしていました。また、私は大学で会計学を専攻しており、将来的には会計コンサルタントになりたいと考えていたため、最初にFIの試験を受けました。
受験日は前日などにギリギリ決めることもできますが、あらかじめ決めておいた方が勉強に集中できると思い、約1か月後の日に予約を入れました。予定より多く勉強時間を確保できたため、直前で受験日を早めて試験を受けました。
勉強方法
使用教材
・Exciter社内で共有している過去問
・Exciter社内で共有しているテキスト
勉強法
勉強時間としては約3週間で、毎日2~3時間程度は勉強し、直前1週間は1日5時間ほど勉強するような生活を送っていました。
やり方としては、とにかく過去問の周回をひたすら繰り返すのみでした。
「過去問を解く」→「間違えたところはテキストで内容を確認する」→「間違えた部分だけ解きなおす」というやり方です。
今回はあくまで「資格を取る事」が目標だったため、基本的に問題と選択肢を暗記する形に近かったと思います。
受験の感想
見たことのある問題が7割、見たことのない問題が3割という体感でした。
試験時間は3時間ありますが、全て解き終わるのに30分もかかりませんでした。見直し時間も含めて大体1時間ほどあれば十分に足りるかと思います。特に時間制限に対するトレーニングも不要だと感じました。
選択肢が同じような問題もいくつかあったため、問題文が混在しないように注意する必要もあったかと思いました。
今まで受けてきた試験の形式と全く異なるため、受けるまでかなり不安な日々を過ごしていました。自分が持っている過去問が本当に出題されるのか、外国人スピーカーとやり取りができるのか、という試験に対する不安と試験料が高いことからのプレッシャーがかなりありました。
課題
一番の課題は勉強の質を見直すことだと感じています。毎日コンスタントに勉強し、かなり内容も暗記したつもりでしたが、実際はかなり抜けていた部分があったことに気が付きました。初学者においては内容を覚えるというより選択肢を暗記しがちになると思うので、実際の試験においても同じように解けるかを見極められるかが難しかったです。
「過去問の2番目の問題の答えはA」という中身ではなく順番で暗記してしまったものが多く、なるべく自分で答えを導けるように勉強しましたが、完璧ではなかったと思います。
また、HANA関連の正答率が特に低かったことも課題だと感じています。他モジュールの試験においてもHANA関連の問題が出題されるため、早急に改善すべきポイントだと思います。
次回は過去問に大半の時間を費やすのではなく、テキストで勉強する時間もバランス良く増やしたいと思います。
これから受験する方へ
初めて受ける方にとってはすごく不安な試験になると思いますが、しっかり勉強をしていれば初学者でも合格できる資格です。しかし過去問ベースで勉強されている初学者の方は特に、問題や選択肢がシャッフルされても解けるか、設問の表現が少し変わっても解けるか、というような部分に気を付けて勉強することをお勧めします。
SAPベンダーに入社すると必ず取るように言われると思いますが、決して難易度も高いわけではないので、毎日何時間勉強という目標やスキマ時間を有効活用することで十分に合格できると思います。
私も2つ目の認定資格取得を目指して勉強したいと思います。
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