「タスク管理ツール運用の見直し」タスク終了後レポート② ~課題検討を終えての振り返り~  

業務

今回、「タスク管理ツール運用の見直し」タスクを通して課題検討に取り組んだ。当社に入社して約1年半、頭脳労働かつ事務職未経験の私が今回の課題検討を振り返り、新たな気付きや反省点、改善されたことを整理し、今後の自分に活かせるようになることを目的としたレポートである。また、私のように事務職未経験者や課題検討に取り組むことに苦手意識がある方への参考に、少しでもなれば幸いです。

(タスク管理ツール運用の見直し業務の振り返りレポートはこちら↓)

「タスク管理ツール運用の見直し」タスク終了後レポート① ~タスク管理ツール運用の見直しの業務振り返り~
当社では、タスクをツールにより管理しており、タスク管理ツールの運用の見直しを行うこととなった。今回その業務を、当社に入社して1年半、頭脳労働かつ事務職未経験の私が主体となって担うこととなった。業務着手から運用開始までの約1か月間、タスク管理...

課題検討とは

まず課題検討とはどのようなことであるか。

世の中には多くの仕事が存在するが、仕事は大きく分けて「課題」と「ToDo」に分けられる。まずはToDoが分かりやすく、簡単に言えば言われたことや決められたことをただひたすらこなす「作業」にあたる。例えば、データ入力する、納品された商品を検品する、品出しする、などであり、教えてもらえば誰でもできるような仕事である。こんな言い方をすると誤解が生まれるかもしれないが、ToDoは仕事の基本であり、ほとんどの労働者はToDoから仕事を覚え成長していくため、ToDoをこなすことは重要である。

対して課題とは、頭脳労働である。世の中や会社の中で発生した問題や未解決事項など、困りごとを解決・改善するための取り組みや、何か新しい物事を生み出すためにひたすら「考える」ことが求められる。課題に取り組む人は、簡単に言えば何かの誰かの困りごとを解決・改善するための存在であることから、当然重宝される存在である。そのため、ToDoも重要ではあるものの、実際は課題に取り組める人材の方が市場価値が高く、ぜひ身に着けておきたい付加価値と言える。

 

これまでの自分

レポート冒頭でも述べた通り、私は事務職未経験、課題検討も当社に入社して初めての経験だった。(当社は頭脳労働がメインの会社である。)これまでは販売職の経験しかなかったため、課題検討に取り組んだ経験はなかった。増してや頭脳労働も初めての世界であり、論理的思考がなくほぼ感情で構成されている私は、全く初めてのことばかりで、慣れないことに入社してから苦しい日々が続いた。

中でも課題検討には特に大きな苦手意識があった。今回の課題検討だけでなく、これまでにもいくつか課題に取り組んできたが、とにかく嫌な思い出が多い。さらに自分の問題だけならまだしも、仕事においても納期を大幅に過ぎてしまうなどの問題も発生した。このようになった原因として、私には以下のような問題点がある。

 

  • そもそも初めてのことに対しての恐怖や不安が異常にある
  • 恐怖や不安を異常に感じる原因として、失敗やうまくいかない場合に、怒られることへの恐怖が先に出てきてしまう
  • 自己肯定感が異常に低い
  • 思考の基本が完璧主義(完璧にこなせないくせに) 
  • 完璧主義なだけに、自分の思い通りにいかないと一気にやる気がなくなる
  • 怒られた場合や自分の思い通りにいかない場合に、思考が停止し、癇癪をおこして逃げ出そうとする

 

こうして振り返ると完全に社会人失格な要素しか出てこない。それはそれとして、上記のようなメンタル面の問題点から課題検討のタスクに取り組むことに異常な抵抗感しかなく、これまでは課題タスク着手前から前向きに捉えることができなかった。

 

今回の自分

今回の自分は、結果からいうとこれまでに比べて前向きに主体的に取り組むことができた。この背景には、メンタル面を改善するために自身の問題点と少しずつ向き合うことができるようになったことも大きい。(どのように向き合えるようになったのかについての詳細は、また機会があれば別の記事で紹介したいと思います。)これまで散々迷惑をかけてきた当社の代表から、メンタル面でも多くのアドバイスをいただいたことや、生活習慣を改善したことが大きかった。(ほぼ毎日やけ酒二日酔いのひどい生活習慣が身についてしまっていた。)

 

今回の課題に取り組む前の自分

課題検討への抵抗感は大きかったものの、精神面が少しずつ改善されたことにより、前向きに冷静に考えられるようになっていた。これまでは着手する前から、ただひたすらどうしよう、また怒られる日々がやってくるんだろうな、としか思っていなかった。しかし今回は、何から始めるべきなのかを冷静に考えることができ、また怒られるかもしれないという恐怖心はあったものの、仕事において指摘を受けることは当たり前であると冷静に判断もできて、積極的に代表に声をかけられるようにもなっていた。

 

課題に取り組み中の自分

今回は自分が主体的に動かなければ何も進まない!と、これまで当社に入社して感じたことがなかったような責任感を持ちながら前向きに進めることができた。

代表の許可が下りなければ進まないことにも、これまではやはり怒られることへの恐怖心からずっともじもじしていたが、今回は積極的に代表に声をかけることができ、打ち合わせやレビューをもらっているときも、これまでと比較すると冷静に話を聞けるようになっていた。

また、これまでは考えている「つもり」だったことも今回の課題検討を通して実感できた。これまでに課題検討業務をしてきていたが、最終的には全てがToDoになっていた。しかし今回は、特に客観性を意識したことで、もし自分が上長の立場であったら意思決定にどんな情報が欲しいのか、これまで自分が同じように立ち止まる状況の時に、どんな指摘やアドバイスをもらっていたのかなど、困ったときにただ右往左往せず、前向きに振り返り実践することもできた。

反省点としては、自分の思い通りにならないことがあると、苛立ちが表に出てしまうことであった。以前に比べると、打ち合わせ中などに理解できないことや納得のいかないことがある場合に、自分の意思表示ができ、思考停止することも少なくなった。ただ今回大きく感じたことは、プライドが高いせいで自分の意見が通らないと苛立ちを表に出すようになっていた。内に秘めてストレスを抱えるよりはよいのかもしれないが、自分と相手の話はいったん切り分け、相手の意見を素直に受け取るトレーニングが必要であると感じた。

 

課題検討取り組み後の自分

まだ少し残タスクはあるものの、概ね終わり、大きな達成感を感じることができた。そして、自己肯定感が異常に低い私にとって、大事な成功体験の1つとなった。

新しいことにチャレンジする抵抗感はまだまだ払拭されたわけではないが、少なくとも以前に比べると仕事自体の抵抗感が少なくなったように感じる。また、癇癪を起してももじもじしても何にもならないことが分かり、まずは怒られることや失敗するかもしれないが、後ろでも前でもまずは進まないと何も始まらない、という行動力も少し向上したように感じる。

 

今回の課題検討に取り組んで学んだこと

①体調、思考を健康な状態にすること

まずは何事も健康からとよく言われるが、今回身に染みて感じることができた。特に課題検討は頭脳労働なため、悩みや不安、その他思考の妨げとなる考えや思いをいったん頭から離さなければならない。そしてそのためには体調も良好であることが前提となる。規則正しい生活を送ることで食事も睡眠も十分に摂ることができ、翌日もスッキリとした状態で迎えることができる。

 

②困難は分解せよ

確かに課題自体は困難かもしれないが、課題解決のために何をすればよいのか、まずは1つ1つ分解すること。ジグソーパズルを例にすれば、1,000ピースのパズルを完成させるには直感的に困難である。特に同じような色合いの背景の範囲が多ければ難易度も上がる。しかし、まずは枠組みのピース、その他のピースについては同じ色合いや絵が集まりそうなピースに分け、その後枠組みから作り、次は人物像らしき塊の部分を作り…のように、少しずつ分解して作っていくと、段々と完成に近づいていく。課題検討も、まずは方向性を決めるための準備、目的達成ために行う作業を大タスクから小タスクに細分化するなど、少しずつ分解することで困難も自分ができるようなレベルに持っていくことができる。

 

最後に

まだ課題検討への抵抗感はあるものの、そもそも「仕事をする」ことに前向きになれたことが大きい。私はメンタルも強い方ではなく、嫌なことも自分の都合で投げ出してきたことも多かったため、嫌なことと向き合うことで少なくともこれまでの自分よりも強くなれた。

今回の課題検討を振り返ることもよい機会となり、業務面だけでなく、自分自身の問題であるメンタル面や考え方とも向き合うことができた。課題は頭脳労働であり、頭脳労働は心身ともに健康な状態が求められるが、自身を振り返ることで自分自身のどこに問題があるのが、その問題を改善するためにどうすればよいのか考えることができた。今の私にとっては、課題検討という業務を通して自分自身を成長させる手段の1つになっていることも大きいので、抵抗感に支配されず前向きに取り組もうと思う。

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