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SAPのオブジェクト

Last-modified: 2016-02-25 (木) 12:40:20 (2976d)
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SAPの存在し、SAPを構成する各種オブジェクトについて。
プログラムそのものについては、ABAPの項を参照のこと。



リポジトリとは

システムが利用しているデータベースに確保されている領域を指す。

リポジトリの中には、SAP領域とカスタマ名称領域が存在し、SAP領域にはSAPが提供しているデータ、それ以外の拡張のための拡張領域はカスタマ名称領域に存在する。

後者はいわゆるYとZ始まりの任意定義オブジェクトの番号範囲のことで、バージョンアップ等でいかなる機能追加がなされてもコードが衝突したり上書きされる恐れが無い。

リポジトリオブジェクトとは

リポジトリに格納されているオブジェクトのことで、定義したデータ型やテーブル定義、プログラムなど。
後述するが、クライアント非依存

SAP標準オブジェクト

SAP社が提供するオブジェクトで、原則として変更禁止

止むを得ない場合はモディフィケーションをすることもあるが、大抵は「止むを得ない場合」でないことが多い。

ユーザオブジェクト

ユーザ作成のオブジェクトで、そのシステム上で作成されたオブジェクトをオリジナルオブジェクト、他のシステムで作成されて移送されてきたオブジェクトをコピーオブジェクトと呼ぶ。

クライアントとは

詳細はクライアントの項に譲るが、インストールされたインスタンスをハードディスクだとすれば、パーティションのようなもの。部屋とも呼べる。

クライアント非依存とは

インスタンスで一意であり、クライアントで一意でないオブジェクト。
要は、どのクライアントも共通で使用したり参照し、逆に変更が全てのクライアントに影響する。

T-Code:SE11なんかでテーブルの作りを照会して項目「MANDT」がなければクライアント非依存、あればクライアント依存となる。

クライアント依存とは

インスタンスクライアントで一意のオブジェクト。
要はクライアント別にデータを住み分ける性質で、逆に各クライアントに反映したければマニュアルメンテか移送する必要がある。

命名規則

オブジェクトにより、それぞれの命名規則が存在するが、簡単に言えば、オブジェクト名称は英数字とアンダースコアのみが許可され、!や+などは許可されないことが多い。
参考:SAP Help ABAPオブジェクトの命名規則

また、テーブルビューについて、テーブル・ビュー自体の長さは最低4桁でなければならないという制約がある。
(このためにメッセージAD099「テーブル名は最低四文字長でなければなりません」が定義されている)

さらに、テーブル・ビューの項目名について、SAPが予約語として定義している文字列は使用できない制約がある。(メッセージDT205「xxx は予約済の単語です(他の項目名を選択してください)」)

ヘルプを見ると、テーブル TRESE を検索しており、ここにSAPのオブジェクト名に使用できない予約語が入っている。
例えば、ここに入っている「MODE」という名称は、アドオンテーブルを作る際の項目名には使用できない。

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