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財務会計/社債

Last-modified: 2020-06-10 (水) 15:49:27 (1408d)
Top > 財務会計 > 社債


社債とは、一般の企業が事業資金の調達を目的として発行する債券のことで、企業側にとっては借金のひとつ。
英語では、corporate bondと表記する。



概要

広義には、資金調達を目的として会社が投資家からの金銭の払込みと引き替えに発行する債券のこと。
協議では、会社法上で定義されているもの。*1

昔は大口の投資家向けばかりだったようだが、昨今では個人向けの社債なんかもあり、一般的に国債や預金よりも利息が高いため、個人投資家にとってもメリットはある。

特徴

通常の融資との違い

  1. 通常の融資は出資者が特定の金融機関等であるが、社債は広く公募する
  2. 通常の融資は短期のものも多いが、社債は通常は返済期間が長期であること
  3. 通常の融資は額面が変わることはないが、社債は途中売却すると購入額面を下回る(つまり元本を割る)
  4. 通常の融資は流動性がない

etc.

株式の取得との違い

  1. 株式は発行する企業側から見て返済の義務がない(キャッシュアウトがない)が、社債は償還がある
  2. 株式を取得されると支配力(議決権)が発生するが、社債では発生しない
  3. 企業の倒産した場合は株式は無価値になるが、社債は一定の払い戻しがあることが多い etc

etc.

発行に関して

  • 社債も有価証券のひとつであるため、金融商品取引法(金商法)の支配下にある
  • 発行に際しては、取締役会の決議が必要となる。
  • 募集の方法は公募と私募があり、それぞれ方法ごとに公募債と私募債という

社債の種類

  • 普通社債
  • 転換社債(転換社債型新株予約権付社債)
  • 新株予約権付社債?(ワラント債を含む)
  • 劣後社債?
  • 電力債?

上記は性質的な種類だが、担保の有無では担保付社債・無担保社債*2、債権者名義の管理有無では記名社債・無記名社債、募集の方法では公募債・私募債、利払い方法の観点では利付債・割引債・・・といった分類もある。

補足

その他、関連する用語には、社債の発行にかかる費用を繰延資産として計上した社債発行費、社債を発行した額面と償還時しなければならない額との差額である社債発行差金などがある。

参考リンク

Wikipedia
利回りが良く、株式よりも価格変動がない!? 企業が発行する「社債」とは
社債とは?仕組み(株との違いなど)や種類、メリット・デメリットなどを徹底解説
社債発行費
社債発行差金




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*1 「この法律(会社法)の規定により会社が行う割当てにより発生する当該会社を債務者とする金銭債権であって、第676条各号に掲げる事項についての定めに従い償還されるものをいう」
*2 担保付社債信託法が適用される