電子メール
概要 †
今や、回数だけで言えば対面や電話よりも多いコミュニケーション手段であり、電話だと言った・言わないになることも証跡となること、またデータを授受する手段という性質もあることから、プライベートだけでなくビジネスにおいても不可欠だ。
Wikipediaによると1965年に元となる方法が開発されたとのことだが、いまや、ただの道具ではなくインフラと呼んで差し支えない存在となった。
技術的な背景 †
いかなるサービスにおいても、基本的にはメールを送る側が「送信サーバ」を経由して「受信サーバ」に届き、受信側が受け取るという方式が前提となる。
そのため、メールのトラブルにおいては、大きくは送信側が送信サーバに接続できないタイプ、送信サーバには接続できたものの受信サーバに届かないタイプの二種類がある。
また、その通信については、送信時はSMTP、受信(読み込み)にはPOPやIMAPと呼ばれるプロトコルが用いられる。
運用の方式 †
自らがサーバーを運用するケース †
主に企業などが、自らがサーバを立てて利用する。
メリットとしては、自らが運営している故に設定や設備の追加や変更が容易であること、内部のみの利用である故に遅延などを含むパフォーマンスの問題が発生しづらいこと、インパクトの大きな対応であっても自らがディシジョンメイキングできることが挙げられる。
デメリットとしては、自らが運営する故に全てのコストを負担しなければならないこと、刷新や運用において全てのリスクを抱えなければならないこと等が挙げられる。
クラウド等のサービスを利用し、自らが運用しないケース †
主に事業者が運営するメールサービスを利用するというスタイルで、古くはYahooメールやHotmailなどから、すっかり浸透している。
利用するメリットは、コストが安価であること、トラブルが発生した際に自身がそれを解消する責を負わないこと、関連するソフトウエアのバージョンアップや刷新などの手間やコストを外出しできることなどがある。
デメリットは、「メールサービスを利用する」というスタイル故に他の利用者との兼ね合いもあり機能の追加や変更が難しいこと、多くの利用者がいるために遅延などを含むパフォーマンスの問題が発生しやすいことなどが挙げられる。
有名どころでは、有償のものであればMicrosoft Office365、無償のものであればGmailなどがある。
メールの種類 †
HTMLメール †
書式設定や文中への画像の埋め込みなど見た目のデコレーションができるため、キレイな、グラフィカルな文面を作成することができる。
反面、HTMLメールはWebサイトをブラウズすることと本質的に同じ行為であるため、プレビューだけでマルウエアの感染リスクがある等、セキュリティ的の観点ではプレーンテキストに劣る。
また、一部のWebメールでは書式が崩れてしまう等の問題がある。
プレーンテキスト †
表現可能なものは「タダの文字だけ」であるため、基本的には不愛想な文面になってしまいがちなことが欠点。
ただ、通信する内容が文字だけであるため殆どの環境で不都合なく利用することができること、またHTMLメールに存在するリスクがないことがメリット。
個別トピック †
コミュニケーションの一つとしての電子メール †
これはITとしての観点ではないが、便利さの弊害として、電子メールに依存し過ぎることのリスクやデメリットが指摘されている。
例えば、メールは対面や電話などコミュニケーションの方法のひとつであり、本来はその場その場で適切な手段を選ばなければならないが、なんでもメールで済ませてしまうなど。
特に、社会人経験の浅い層が、直接お詫びしなければならない内容をメールで済ませてしまうことなどは枚挙に暇がない。
逆に、何らかのコードやIDなどについては、間違えのないようにメールで送るべきだが、口頭や手書きで渡そうとしてしまうシニア層もいるため、やはり都度都度で適切な方法を判断することを心がけたいもの。
メールヘッダ †
メールには、本文の他に、そのメールの属性が記録されているヘッダと呼ばれる領域がある。
スパムメールの判定などにおいては有益な判断材料である反面、その情報の偽造もできてしまうという面もあるため、完全に信用することはないようにしたい。
スパムメールのボリューム †
世界中で通信される電子メールのうち、90%以上はスパムメールだという報告がある。
要は、プライベートでのやり取りやビジネスユースの通信量などは全体から見れば微々たるもので、殆どが迷惑メール業者によるスパムだという事実がある。
世界中のスパム業者を駆逐すれば、世界はもっと平和になるかもしれない。
参考URL †
Wikipedia
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